第929話.メンテ学(7)綺麗に保たれ小ざっぱりとしていればOK 要はメンテのし易さ

2023-09-24 04:05:38 | ★メンテナンス考
湖畔人です。

激動の9月も後半で、フィジカルにキツイフェーズは抜けて、後は神経を擦り減らすだけと言う所まで来ました。と言う事で、体は休めて昨日は爆睡できました。と言う事で調子こいて多めに記事を書こうと思います。

まずは久々にメンテ学です。

このメンテ学シリーズの初回は伊勢神宮について語っていて、
そこでは、
"結局、どんなに新しくデザイン的に斬新な建造物を建てたとしても、その後キチンと手入れ、メンテナンスがされず、壁のペンキが剥がれ、ゴミが溜まり、壁にヒビが入り、トイレは汚れ、草が生え放題と成ってしまうと、折角のハード的な斬新さや魅力も半減してしまうし、やはり、その土地に住む人達の民度、心が映し出されてしまうと思うのです。どうせなら、建物でも街でも綺麗な状態を保ち、その環境の管理により、住民には、心地良さと、明るさと、規律と、誇りと、ポジティブな刺激を与え続けたいものです。この世に存在するあらゆる物は、例外なく時の中で朽ち果て、メンテナンスを必要とします。
そうであれば、伊勢神宮のようにメンテが要るという前提を受け入れ、割り切ったシステム、仕組みを採用し、メンテがし易い構造を予め持たせた家なり社会インフラなりを考案すべきです。"

なんて立派なことを言いましたが、でも実際そうだと思うのです。

デザインの華美さより、やはり新旧に関わらず、綺麗に保たれ小ざっぱりとしていれば、そこには凛としたたたずまいが現れて来るのです。

古い日本家屋だって屋根が茅葺であろうが何であろうが、キチンとメンテさえされていれば、そこにあるものが、たとえ畳と障子と襖だけだったとしても、
そこには、何か軽んじられない、威厳の様なものが現れて来るものなのです。

旧古河庭園だって、洋館も立派だけど、でも、奥にある和風の茶室が一番素敵だったりします。

新しさより、清潔感と整理整頓されている感じ、小ざっぱりした感じが大事なのです。

だから、メンテなんです。メンテです。
なので、メンテは必須。
であるのであれば、メンテがし易いデザイン、設計って考え方も大事だと思うのです。街でも、家でも、何でもね。
手入れのし易さです。
それが大事だと強く思う今日この頃です。

では。

湖畔人

第769話.メンテ学(6) 草とコケと向き合う

2022-06-19 16:37:53 | ★メンテナンス考
湖畔人です。

手入れのいい都内は別として、我々の住む田舎では放っておけばあらゆる場所に草が生えて来ます。

道路の割れ目、境目、あらゆる所から草が生えて来ます。

近所の通学路の歩道も草が生い茂り子供達の通学の妨げになっています。

そこを避けようと車道に出れば、車道は遅刻しまいと急ぐ通勤の車達が高速で行き来しており、大変危険です。

自治体にクレームを入れましたが、彼らも隅々まで目が行き届かないので、気付いた人が声をあげて行くしかありませんね。

家の壁も放置して置くと若干緑色になって来ますね。コケですね。湿気の多い日本では避けられませんね。

まぁセラミックの壁などは影響が少なく見えますが、高いしね。

壁の手入れなど我々素人には中々対処が難しいですが、道路の草も含め、やれる範囲でこまめに手入れをするしかありません。

今日もこれから自宅前の道路の草の対応です。

大変。

環境にやさしく且つ簡単に手入れが出来る方法があるとよいのですが…。

要検討ですね。

湖畔人


第641話. メンテ学(5) たたむ そろえて重ねる 結わう

2021-11-28 02:38:12 | ★メンテナンス考
湖畔人です。

久々のメンテ学です。5回目です。

時代劇とか見ていると、江戸時代の本棚は、単に本を重ねて置いているだけなのですが、なんか、見ていてとても良い印象を受けるんですよね。何かとてもすっきりしていて清々しいし、何か見ていて建設的な印象、何かポジティブな印象を受けるものです。

目に入るものからポジティブな印象を受けるって言う感覚は実際よくありますし、どうぜなら、そうした感覚は日ごろから日常の中で味わいたいですよね。

見た目の問題、表面的な話、と言ってしまえばそれまでの話ですが、でも実際、物を置く時、角が揃い、ほぼ、壁とか大きめの家具とかそう言った基準に対しほぼ垂直だったりほぼ水平にモノが揃えて置いてあると、なんかそこからポジティブなリズムと言うか、印象を受けるものです。服だってたたんで重ねて置いておくだけで良いリズムが部屋に生まれて来ます。現代アートのインスタレーションではないですが、物の置き方を少し工夫するだけで、場の空気が、その価値が、ちょっと上がる感じが出てくるんですよね。

毎日過ごす同じ部屋なのですが、そうしたちょっとした手間で、随分部屋の印象は変るし、ちょっとしたカッコいい空間が出来上がるものです。
そうすると、そこから何か建設的なバイブレーションが生まれて、良いことに対し、更にもっと良くしよう!なんて言う、改善への欲張りさが出てくるものです。それって、良い方向への攻めの欲張りさなので、それはとてもイイ方向性と思うです。

部屋だけでなく庭もそう、バラける木材などあれば紐で結わえば、まとまった感じ、締まった感じが出てくるし、色んなものを、まとめ、結わい、重ね、角を揃え、ってすると、ちょっとしたイイ感じのアート空間が生まれて来ます。

神社だってそうです。まとまりの良い、良い波動を感じる神社の多くは、
置いてある物達が、キレイにたたんであったり、結わってキレイにまとまっていたり、置いてあるものの角が揃い、キレイに配置されているものです。

たたんで、そろえて、重ねて、結わう、とかそう言った簡単な手間ですが、
生活にちょっとした良いリズムを生んでくれるものです。

気分が良くなる単純作業ですので、お薦めしたいと思います。
では。

湖畔人


第265話. 管理範囲を決める それ以外は立ち入り禁止

2019-05-12 17:18:16 | ★メンテナンス考
湖畔人です。

田舎に行くと、ゴミのポイ捨て、不法投棄が多く、民度の低さにホントドン引きするのですが、中国での監視社会への警告と日本も同様になる事への懸念は時々聞きますし、そのリスクは理解は出来るのですが、日本の田舎の、人が見ていない死角になるような場所でのポイ捨てはもう我慢の限界を超えていますので、そうした場所への監視カメラの導入、しかも暗視が効く赤外線カメラの導入を強く希望するものです。その機材代もデータのストレージに掛かる費用も地方自治にとっては膨大な額になるかと想定されますので、罰金を高額にし(例えば5万円とか10万円とか)、通りすがりだろうが何だろうがポイ捨てした人は車のナンバーから特定して高額な罰金を請求すべきと考えるものです。痴漢防止、犯罪防止にもなりますしね。小さい子供の誘拐などもこれで抑止出来るはずです。このカメラ設置と高額罰金請求を是非田舎の地方自治体の政治家の皆さんには期待をしたいですね。

それと、公用地であっても、私有地であっても、ポイ捨てや不法投棄で困ったことがある地主達には、しっかりしたフェンスの設置を希望したいです。
管理区域を見て、そこのゴミや投棄物を一旦取り除いてキレイにしたなら、ごっついフェンスで囲って侵入が出来ない状況を作り、それ以降の不法投棄が出来ない状況を作るべきです。一旦そうしたフェンスで囲って投棄が出来なくなれば、以降気にする必要が無くなるのでね。そうすれば管理範囲が減り、もっと注力すべき所に注力できるようになるはずです。環境にも良いです。毒物が廃棄物から出る事も有りますのでね。
普段から管理すべき場所と、管理しなくてよい封印された場所の二つに分けて管理しても良いと思うのです。仕事だって何だってそうです。時間は限られているので、何かに注力し、他の何かを捨てているはずです。でもその捨てる対象で知らぬ間に不具合が起きないようにしておくことが大事です。だから見れない所は封印すべきなのです。
土地も同じです。一旦綺麗にしたなら、フェンスで囲って、誰も入れないようにすべきです。フェンスだってお金が掛かるけど、国も地方も景観保持の為の予算を取るようにして、そこから支援金を出すべきです。ゴミ屋敷で周りに迷惑をかけるような家への対応もそうした予算を使って対応すべきかと思います。

富士山だってそうです。日本を代表する山だけど世界自然遺産として世界遺産登録を目指したけどゴミと不法投棄が酷すぎて、それが理由で登録は無理と諦め、結局、文化遺産登録に切り替えた経緯があったはずです。要は汚すぎるのです。恥ずべき事です。富士山そのものだけでなく周辺の裾野の幹線道路周辺も含め、ゴミ箱の設置、監視カメラの設置、入れない所をフェンスなどを設けて明確に区別する事が大事です。山麓の樹海なども含めて管理すべきで、樹海など自殺の名所なんて存在自体が恥です。もっと日本の象徴を綺麗に管理したいですよね。これは日本全国何処でもそうです。一旦全部隅から隅まで見回して、一旦皆でキレイにしたら、人が入れる場所と入れない場所を明確にし、入らない所はフェンスで囲って不法投棄や侵入が出来無くすべきです。それは、民度の証明にもなり、環境も守ります。獣が通れる穴位はフェンスの下に用意しても良いとして、フェンスの中には人が入れないようにすべきかと思います。ホント田舎のゴミは酷過ぎます。

湖畔人

第232話.PPPと言う新しい形

2019-02-19 00:34:44 | ★メンテナンス考
湖畔人です。

このブログで気に掛けているテーマの一つとして“メンテナンス”と言う視点があります。永続的に存続可能なメンテシステムを持つ伊勢神宮の式年遷宮と言う仕組みに感嘆しまして、伊勢神宮的なメンテシステムを社会インフラの構築にあたって真似てはどうか?と言う提案を以前したことが有るのですが、一般的に社会インフラはいつかは老朽化するし、それらのメンテにものスゴくコストが掛かるので、今後の過疎化が加速する田舎を多数抱える日本の近未来の大きな課題になって来ると思われるのです。その課題に対する一つのソリューションとして、“PPP”と言う考え方がある事を、良く参照する保守系オピニオンサイトが紹介していました。

“PPP”とは、“public private partnership(パブリック・プライベート・パートナーシップ)”の略称だそうで、官民共同出資で運営主体をつくる第三セクターとは違って、事前にリスク分担も決めておくため、官民のもたれあいが起きにくく、失敗をしにくいシステムと言われているようです。

PPPが盛んなアメリカでは、公務員とは別に「シティー・マネージャー」という自治体経営のプロが多数存在していているようで、自治体は彼らシティマネージャーを雇って、自分たちの計画を達成してもらうように依頼をし、うまく行けばボーナスも出すし、失敗をすれば契約解除もする、と言うプロの厳しい対応をしているようなのですが、お互い結果を出すのに必死ですので、概ね良い成果が出ているようです。PPPによる自治体経営によって、一般的なアメリカの自治体と比べ1/3~1/5のコストで経営できると言われています。財政難の日本の地方自治体にとっては朗報なはずです。

アメリカの自治体の何と7割近くが、これらシティー・マネージャー達によって運営されているそうで、効果的に税金が使われ、余った予算は別の良い目的に使われると言う財政的な正の循環が生まれているようなのです。やはり、人件費がコスト的に大きいので、役所の人数を最小限に抑えて、運営を外部に任せる形がコストを抑えられる一番大きなポイントに成っているようです。

それらシティマネージャーを養成する教育機関がアメリカではかなり充実しているようなのですが、日本では、そもそも”シティー・マネージャーって何?”って言う状況ですので、まずは、新しい職種として、今後”シティー・マネージャー”が流行ってくる事に期待をしたい所です。そして、それらの養成学校も同時に流行る事も期待をしたい所です。
新しい雇用の創出ですね。イイかもしれません。

湖畔人