第25話. 2016年最終日

2016-12-31 23:25:40 | よもやま話,雑感,最近思う事
湖畔人です。

今日は、2016年最終日。
掃除に、少し仕事、調べもの、庭の整理、買い出し、と色々矢継ぎ早にこなし、
日が暮れる前に、車の洗車の為にガソリンスタンドへ。
その途中、遠回りではあるが、湖畔に立ち寄る。
今日は快晴で風もなく、これ以上綺麗な夕暮れの湖はあるのか、
と言うくらい綺麗な湖面。
夕焼けもパーフェクトで、空には繊細な三日月が光り、
お気に入りの渡り鳥、タゲリ達が寝床に戻る為、目の前を通り過ぎてゆく。
相変わらず品良い姿で、目を楽しませてくれる。
湖畔人としては、最高の一年の締めくくりを迎える事が出来た。

思い返せば、今年も色々ありました。
仕事も役割が広がり海外への出張が増え、
世の中ではブレクジットにドナルド・トランプの勝利と大きな変動、
反動が起きました。

僕個人としては、このブログを始めたことが一番大きな出来事。
ずっとやりたかった夢がかなって本当にうれしい。

来年も湖畔の日常から、食べ物や音楽など身近なお話から、
それこそ、世間ではまだ誤解が多い
トランプを含む保守回帰の動きについて、
必要に応じて論じたいし、
何より、霊的に生きるとは何か、
本気で霊性を日常の中で獲得しようとした時に、
どう生きるべきなのか、どう捉えるべきなのか、
僕なりの葛藤と結論をそのまま、書き記してみたいと思っています。

いずれにせよ、
アクセスを見るとそれなりに多くの方々に見て頂いているようで
大変ありがたいです。
また、来年も等身大の霊的に生きんとする
ごく平凡なチョイ悪オヤジの呟きにお付き合いくださいませ。

それでは皆さま良いお年を。もうすぐ来年。また明日。

湖畔人

第24話. 『君の名は。』

2016-12-25 11:50:11 | 気になった映画
湖畔人です。

第21話でも触れましたが、映画『君の名は。』が英国他、アジア諸国など海外で公開され大きな話題を呼んでいるようですね。ネット上の情報によれば、海外でも総じて良い評価と良い興行成績をおさめているようです。英国の評論家には、“史上最高の作品”とまで言ってくださる方もいらっしゃるようです。大変素晴らしい事です。さて、自分の感想はと言えば、実は、つい先日観たばかりでして、やっと『君の名は。』と『シンゴジラ』の両方を見る機会を得たばかりです。両方とも面白かったのですが、今回は、『君の名は。』について感じたことを書いてみます。
観終わった後の感想ですが、何とも軽やかで爽やかな余韻が残る、余り経験した事のない余韻を体験しました。感動する映画を見ると、大概、心や神経が揺さぶられて、強い感動と達成感を得られる一方、何か強い疲労感を感じたりするものなのですが、この映画ではそうしたグッタリ感、大きな心の揺さぶりはなく、でもしっかり記憶には残っていると言う不思議な映画、何かポジティブで大切なメッセージを受け取ったような、そんな気にさせてくれる不思議な映画だったと思います。でも何かハッキリしない感じも残るので、結局もう一度見てみたくなる、そんな映画だったかなーという印象ですね。リピーターが多いのも頷けます。結局、自分も二回見てやっとスッキリ自分の中で折り合いが付いた感じがありました。
出てくる人物達の中には酷い人も少しだけは出て来るのですが、基本良い人達ばかりで、だから、大きく心を揺さぶられたり、大きく心が痛む感じには成りにくいのですが、それでも、しっかり心には残る映画なのです。 人類の集合想念という泥水の中の、澄んで綺麗な上澄みの部分だけを手で掬い取って飲ませて頂いたような、そんな印象を受ける素晴らしい作品だなーと思った次第です。

自分が思う良いアニメ映画の共通項は、
① まず空を含む背景が綺麗で、パースペクティブとか基本的な所がしっかりとおさえられていること、
② 人物が良く描けていて(リアル過ぎず、70年代の劇画風や少女漫画のような極端なデフォルメもなく、鼻や顎が尖ってなくて丸みを帯びている、そして、いい塩梅に味がある物)、
③ 物語に大小2-3のテーマ入り組んでいて、
④ ハラハラする危険な場面もあって、
⑤ 神仕組みが少し垣間見えて、
⑥ ただ主人公達に純愛があって、その愛の力で、困難や神仕組みをも乗り越え、最後は愛が勝つお話で、
⑦ そして映画を通して素晴らしい音楽が流れている物、
そうした7項目が自分が良いと思う作品に共通してある項目なのですが、
実はジブリのナウシカ、ポニョ、ハウル、千と千尋など多くの作品の中にも、そうした7項目を感じていて、皆とても好きな作品なのですが(多分、宮崎さんと思想的には真逆ですが作品は別です)、この『君の名は。』にもそれら7項目を見出だす事が出来るのです。
RADWIMPSのサントラもとても良かったですし、青く輝く街並みや山々もとても美しかったです。何より空がきれいに描かれていましたね。雲が特に綺麗でしたね。宮崎さんのあのモクモクした雲とはまた違う、清涼感と透明感のあるとても良い雲と空ですね。
人物の描き方は、自分的には少しカワイ過ぎる感じがしました。アニメ愛好家の皆様に強く支持されそうなカワイイ表現、その一歩手前ギリギリで止まっている感じがしなくもなくて、背景をリアル且つ細かな大人っぽい描写をする事で、その可愛すぎるかもしれない人物描写の“甘さ”をうまく中和している感じがしました。特に扉の開閉を面白いアングルで描いている場面が多く出て来ましたが、それらの場面が何かとても面白かったし、良いアクセントになっているなーと言う印象を受けましたね。
また、糸と時間、それを神仕組みとして、テーマの一つとして取り上げていて、とても面白かったですね。中島みゆきさんの名曲『糸』を思い出しました。そう言えば、神道の中心神である天照大神は機織りをする女神でもありますが、もしかしたら天照は時間を紡いでいる女神なのかもしれませんね。そう考えると、とても面白い視点を得た感じがしてきますね。実を言うと天照大神の機織りは、“日本人の中にある勤勉性の象徴“とのみこれまで見て来たので、今回、新しい視点を得た感じです。実際神々は多くの天の使いをこの地上に派遣しては時代を作り、国を造りと、文明のプロデューサーでもありますので”神々は時を紡いで歴史を作っている”と言っても間違いではないですね。正しい見方なのかもしれません。
でも、まあ、この映画は、冷めた見方をしてしまうと、結局、赤い糸で結ばれた男女が出会うお話、ただそれだけの話、とも言えなくもない話です。でもそこに至るまでに星は降るわ、時空は超えるわと、ただの男女の出会いがここまで壮大なスケールのお話になってしまうのですから、脚本を描いた新海監督の着想力にはただただ驚くばかりです。
来年にはアメリカでも公開になるようですね。彼の地でも大ヒットする事を祈念しております。
新海監督の今後の更なるご活躍を期待しております。

湖畔人


第23話. 冬の湖畔

2016-12-11 00:13:03 | 花鳥風月
湖畔人です。

湖畔の散策は私にとって大切な気分転換方法で、時間があれば愛車に乗り、CDやラジオを聞きながら湖畔をドライブし、湖面や空模様、田園風景や野鳥の観察を楽しんだり、写真を撮ったりしてリフレッシュしているのですが、特に冬の湖畔は一年の中で一番美しく、私にとっては嬉しい季節の到来です。

まず、冬の湖畔の広い空に現れる雲の形がとても個性的で、様々なスタイルの雲を楽しむ事ができます。様々な筆遣いと言うか、色々な表情を楽しむ事が出来るのです。まるで筆に余り水を含ませず、筆先でかすれさせたような繊細なタッチの雲とか、逆に筆に水を多く含ませ和紙に滲ませたような雲とか、兎に角、冬の乾いたクリアーな空には表情豊かな雲の芸術を見る事ができます。

次に湖面が、水面がこの時期とても美しいのです。理由は判りませんが、温かい時期は湖面が濁った色になる事が多いのですが、冬の湖面は静かに鏡面化する日が多く、鏡面化すると空の色をそのまま湖面に映すので、とても美しい色で淡く輝くのです。ただ単に空の色を映すと言うより少し淡く、且つメタリック調に輝き、更に波が作る陰影が神秘性を増させるのです。

特に暖色系と寒色系の色が複雑に混じり合う夕方の空の色が水面に映ると、それはそれは大変幻想的で美しい光景を作り出します。

水色や淡い紫、淡いピンクやオレンジなど、それらの色が複雑に混じり合い、メタリック調にゆらゆらと輝くその様は何とも言えず美しく、見ている間、我を忘れます。夕方の空は短時間でどんどん変化して行くのでその刹那もまた大変宜しいのです。ただ残念ながらその美しさと感動を写真におさめ再現するのはとても難しく、シェア出来ないのがいつも残念に思います。

湖面も美しいのですが、湖畔周辺の蓮田の水面もこれまた美しいのです。波が無い分、鏡面化が更にシャープで、特に日が落ちて、でもまだ空に明るさが残っている時間帯は、日が落ちて暗いので、周りは漆黒で、水面だけが明るくかつ鮮やかに輝くのです。黒い縁取りの中に鮮やかな色が輝くので、まるで影絵のようで、これが本当に美しいのです。機会があれば是非皆様にも見て頂きたいですが、

他にも、昼の蓮田の美しさや様々な渡り鳥の色々等、冬の湖畔には見所が多く、見ていて飽きないポイント大変多いのですが、それらについてはまた後日お話しさせていただきます。

春が来れば特に好みの渡り鳥もシベリアに戻ってしまうので、それまでの間、暫く楽しませていただくつもりです。

湖畔の散策は、私にとっては大切なストレス解消法で、エネルギーの源でもあります。田舎に住む幸せを感じる一時です。


湖畔人