湖畔人です。
先日久々に、湖畔散策をしました。
それも珍しく午前中。
いつもは夕方の刻々と変わる光が織りなす湖面と雲の色彩の変化を楽しむことが多いのですが、AMってのはあまりないのです。
でもAMの湖畔もとても新鮮で、印象派の絵画のようで、色合いがソックリで驚きました。印象派の連中も朝早くからせっせと光を求めて絵を描いていたのかもしれませんね。
AMの湖畔の主役は、湖でもなくその周辺の緑、日の光を浴びてキラキラ光る緑、特に収穫間際の水田ですね。湖自体は風のせいか、ちょっと濁ったウグイス色に近い色、対岸の岸辺はブルーグレーを薄くした色、空は済んだ水色で小さな白い雲が複数風に流されて浮かんでいます。その下には、複雑に微妙に色の違った緑の面が日の光を浴びて輝いているのです。
稲穂が茶色ですから遠くから見ると水田は明るい黄緑色の四角い面に見えていて、それが発育具合によって色が微妙に違っていまして、前述のような稲穂が実って明るい黄緑色の面もあれば、もっと濃い青っぽい緑の面もあり、畦道の草の緑も綺麗な明るめの緑でまた違っていて、湖畔の水辺の境にある葦の緑は、もうちょっと暗めの緑で、枯草なのか茶色い所も所々にあり、また違った様子でして、同じ緑の中に数十種類もの色んな緑色が混在しており見ていて飽きないのです。一部には稲刈りももう終わって黄土色になっている面もあり、良いアクセントになっています。
そんな中ひと際目立つのは蓮田です。葉も丸く大きくて、その大きな蓮の葉の中に、これまた大きな蓮の花が白や薄くピンクがかったものが大きく花開いています。以前はその大きさからちょっと敬遠していたのですが、第316話でご紹介したシロガネヨシ、パンパスグラスと同じように、その大きさが、太古の昔の植物でも見ているかのような非日常性を感じさせてくれるので、なんかいいなーと今は気に入っています。
湖畔の鳥ですが、トビとキジバトが主役で、たまに雉を見掛ける位ですが、雉の子供達が太陽光パネルの下で先日涼んでいるのを見ました。太陽光パネルなんて、あまり効率の良いモノではないし、電力会社に高く買い取られているはずで、我々の電気代が上がり迷惑だし、環境左翼の大好物なので個人的には苦手ですが、鳥達にとってはちょっとした避暑の場を提供しているようで、少しは役に立っているようです。
冬になればタゲリの季節が来ますが、それには後二カ月待つ必要があります。
待ち遠しいです。
湖畔人