湖畔人です。
さて、アジサイの季節に聴きたい曲 懐かしのネオアコシリーズの最後を飾るのはポールウェラーが当時率いていたThe Style Councilの曲のご紹介です。
ポールウェラーは有名なUKのパンクバンド The Jamの中心メンバーでしたね。ピストルズやクラッシュなど際物に較べ比較的庶民受けが良い安全目のパンクバンドでした。
そんな彼がThe Jamを解散させて作ったバンドがThe Style Councilです。EBTGに似てジャジーな音やボサノバ的な要素もあり、非常にオシャレな音を出していたグループでしたね。一方でブラックコンテンポラリーバリバリのR&B的な曲やディスコ風の曲もやれば、ラップもやると言う感じで、スタイル評議会と言うバンド名のとおり、様々な音楽形式をトライをしたバンドでしたね。
見た目は超絶オシャレで、当時は大変憧れたものでして、彼を真似て古着のステンカラーコートを着て、ベスパに乗って調子コイていたものです。ポールウェラーは、アズテックカメラのロディと共に最も影響を受けたロックアイコンでしたね。
日本でもオシャレな音楽としてかなり広く受け入れられていたかと思うのですが、ただ、後日知ったのですが、実は当時の彼はレッドウェッジと呼ばれた左翼の政治音楽活動に熱心で、相当左寄りの思想を持っていたようです。当時その事を知っていたなら多分敬遠していたはずですね。コステロやスティング達も"共産主義者みたいで嫌だな、音楽に政治を持ち込むべきではない"と批判をしていたようですね。流石コステロ師匠、よく判ってます。マトモですね。確かに今思い返せば、『Walls Come Tumbling Down!』とか、『Shout To The Top』とか、まるで政権打倒みたいな歌をよく歌っていたのを思い出します。今思い返すと、あれがそうだったのか?、となんとなく思い当たるフシが幾つもあるのですが、当時はただただカッコイイと言うだけで夢中でしたね。まったくそんな思想的背景には気付きませんでした。反省ですね。ネット社会になって初めて知り得た情報でした。
今回ご紹介する曲は、そんな政治的なものでは無くて、友人の死を嘆く曲と、幸運についての曲です。
1曲目は『A Man Of Great Promise』です。彼等の最高傑作『Our Favorite Shop』と言うアルバムからの一曲ですね。これは、将来を嘱望された若者が突然死を迎え、田舎の閉鎖社会の縛りに捕らわれシンドかっただろうな、と同情する詩をアップテンポなビートにのせて歌うと言う曲で、リズムと歌詞の内容がミスマッチなのですが、見事なアレンジで悲しげな音に仕上がっています。個人的には、かなり良い曲だと思っています。
2曲目は『Luck』です。これも『Our Favorite Shop』と言うアルバムからの一曲ですね。幸運がいつも傍らにあればよいのにと言う幸運について歌う面白い曲ですね。
爽やかで梅雨明けに良いと思います。お薦めします。
爽やかで梅雨明けに良いと思います。お薦めします。
では、これで、一旦アジサイの季節に聴きたい曲 懐かしのネオアコシリーズは終了します。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
湖畔人