第409話.気になった音楽(132)アジサイの季節に聴きたい曲 懐かしのネオアコシリーズ Echo & the Bunnymen『BRING ON THE DANCING HORSES』

2020-06-21 03:04:15 | 気になった音楽
湖畔人です。

次は、ネオアコと言う括りで良いのかどうかちょっと微妙な立ち位置ですが、リバプール出身で当時のUKギターポップの代表格の一つのEcho & the Bunnymenの『BRING ON THE DANCING HORSES』のご紹介です。

通常の彼らの曲の多くは、青森のジョンガラ節か?と言う位、暗く重く湿り気の強いギターサウンドにこれまたクセの強いボーカルをのせた情感的な曲が多くて、特に彼等の代表曲の一つ『Killing Moon』なんてもうゲゲゲの鬼太郎のテーマソングをUKロック風に仕立てました的な曲ですし、青森の恐山で鳴り響いてそうな、ハリーポッターの世界観にも通じる暗くて重い曲が多いのですが、そんな彼等にしては珍しく、若干の明るさもあり、エレクトロな要素も強い例外的な曲が本曲なのです。梅雨の合間の晴れた日の夕日に似合いそうな良い曲です。歌詞は相変わらず判りませんが、嘘だらけの世界を否定したい、真実が欲しい、新しいメシアを連れて来てくれ、みたいな事を言っていますが、正直、よく判りません。でも良い曲です。お勧めします。

このバンドは日本のファンの間では当時エコバニと呼ばれていて、ボーカルのイアン・マッカロクは日本の女子達にも結構人気があったし、バンドをやっていた周りの子達の多くが皆、彼みたいな髪型をしていましたね。当時妹が読んでいた少女漫画にも彼に似た髪型の主人公達が出て来る漫画が幾つもあった記憶があって、当時のロック少年達の型の一つみたいになっていた存在でしたね。懐かしいです。
一旦一休みしますが、この後もネオアコシリーズまだまだ続きます。
では。

湖畔人

第408話.気になった音楽(131)アジサイの季節に聴きたい曲 懐かしのネオアコシリーズ Flipper's Guitar『Joyride(すてきなジョイライド)』

2020-06-21 02:33:10 | 気になった音楽
湖畔人です。

次のネオアコの曲は、日本からで、Flipper's Guitarの『Joyride(すてきなジョイライド)』です。
小沢健二さんの作詞作曲ですね。英語の歌詞ですが宇宙旅行を歌ったセンスの良いネオアコらしい曲です。東大出のインテリですから英語の歌詞も楽勝なのです。本場のUKの連中の曲達の間に挟んでも全く遜色ない出来栄えの曲ですね。流石です。

ネオアコ、この後も続きます。

湖畔人

第407話.気になった音楽(130)アジサイの季節に聴きたい曲 懐かしのネオアコシリーズ The Pale Fountains『Jean's Not Happening』

2020-06-21 01:22:25 | 気になった音楽
湖畔人です。

次は、雨がモチーフの曲、The Pale Fountainsの『Jean's Not Happening』です。こちらも歌詞は良く判りませんが、ジーンさんと言う多分我儘で突然のにわか雨のように態度が豹変する感情の起伏の激しい怒りっぽい?またはすぐに泣いてしまう女性なのかなんなのか、そんな彼女に翻弄されて来たけど、もう別れてしまったのかなんなのか"Jean's not happening no more She's like the pouring rain... "と言うフレーズがサビの曲です。この曲もストリングスを使ったスケール感のある美しいメロディーの曲ですが、ブルーベルズと同じくネオアコらしい爽やかな曲になっているかと思います。
お薦めします。

それにしてもこのネオアコと言うムーブメントは独特なムーブメントでして、パンクの反骨精神やDIY精神を保ちつつ、繊細で難解な文学的な歌詞を懐古主義的なセミアコースティックギターの繊細な音色にのせて歌うPOPSで、数年間だけ続いた爽やかな風の様な奇跡的な音楽ムーブメントでしたね。見た目も懐古主義的なトラッドな古着を多用したスタイルで、髪型も今時の2ブロックと同じくサイドを短く刈り上げたスタイルなのですが、これはパンクロッカー達が好んだモヒカンの変形ですね。モヒカン並みに刈り上げてるけど、髪は立てずに73か19にしたスタイルで、大人しく見えるかもしれないけど精神はパンクのままですから、と言う意思表示なのかもしれませんね。今の2ブロックはこの時代のある意味リバイバルなのかもしれません。

パンクとこのポストパンクのネオアコの共通点は、演奏がヘタウマで素人っぽい、と言う点ですね。皆勢いだけ、心意気だけで出て来てますので、あまりうまくない場合が多い。The BluebellsもThe Pale Fountainsもそんな巧くはないですね。とても粗い。でもそこに味がある、そんな感じですね。バックのストリングスですらなんか素人っぽい感じに聞こえてきます。以前ご紹介したPrefab Sproutみたいな洗練された音は例外的ですね。

この後もネオアコ続きます。

湖畔人

第406話.気になった音楽(129)アジサイの季節に聴きたい曲 懐かしのネオアコシリーズ The Bluebells『Will she always be waiting』

2020-06-21 01:10:32 | 気になった音楽
湖畔人です。

近況と世情を書こうかとも思いましたが、また音楽のご紹介にしようと思います。
それもこの梅雨時のたまに来る晴れた日に吹くそよ風のような、または、アジサイの葉の上の雫のような、ちょっと湿った、でも爽やかで繊細な雰囲気の曲達を幾つか続けてご紹介したいと思います。

80年代、パンクの後に来たポストパンクの流れ中の一つとして出て来た日本ではネオアコと呼ばれ、UKではギターポップ等と呼ばれた主にUKで起こったムーブメントから数曲続けてご紹介させて頂こうと思います。

このブログではこれまでもこのネオアコ括りでAztec Cameraの曲とかPrefab Sproutの曲とか、何度かご紹介して来ましたが、他にもこのカテゴリーには沢山良いアーティスト、沢山の良い曲がございまして、幾つかこの季節に合いそうな曲をピックアップして今回ご紹介したいと思います。

まずは、Aztec Cameraと同じくスコットランド出身のバンド、 The Bluebellsの 『Will she always be waiting』のご紹介です。これは、このブログで音楽談義をする時は、高頻度で話題に出て来るエルビスコステロがプロデュースした楽曲です。ストリングスを使ったスケール感のある美しいメロディーの曲ですが、この手のUKPOPSでは良くある話なのですが歌詞が難解で良く判りません。この曲も多分に漏れず歌詞が難解で良く判りません。美しい少女に出会ったけど、彼女が思いやりのある素敵なレディーに成長して、また将来出会えたなら良いな、的な曲なのか、なんなのか、正直、判りませんね。ただ、ネオアコと言うムーブメントが持つ爽やかな雰囲気が良く出ている曲だと思っていて、結構気に入っている曲です。
お薦めします。

この後もネオアコ続きます。
では。

湖畔人