華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

ゴロゴロします

2024年08月05日 08時56分00秒 | Weblog
今日は病欠。
身体は元気。でも心がやられた。

昨日は5名の患者さんを担当。うち3名に色々あった。
ひとりは胸腔ドレーンに問題が。
ひとりは認知症で、看護も薬も食事も拒否し続けた結果、低血圧&混乱レベルの上昇。
もうひとりはせん妄の悪化。

胸腔ドレーンの患者さんはある程度予想されていた問題だったので、ドクターの指示に従って動くことはほとんど。物理的に忙しくなったけど、それは何とかなった。
それよりは後者ふたりのおかげでメンタルがやられた。

認知症の患者さんはケアを全拒否で、あきらめる看護師も多い中いつもよりも混乱してると感じたので、あの手この手で血圧を測ったら案の定低血圧。MET出動。怖がって叫ぶ患者さんをなだめている間にドクターたちが採血&点滴針挿入。そしてブドウ糖液入りの生理用食塩水を投与。点滴針を引っこ抜かないように見てる間に看護記録にアップデート。早くしないと忘れるからさ。
脱水状態が落ち着いたころにご家族が来たので、これでこの患者さんは落ち着いた。

この時に並行して同室だった患者さんのせん妄の悪化。転倒の危険が高い患者さんが何度もベッドから出ようとする。トイレに行きたいというのだけど、3人がかりでしか動かせないこの患者さんをMETで人手を取られているこの時に連れて行く余裕などなかった。ベッドでの排泄を説明したけどそれをまったく理解できず、トイレに行くことに完全フォーカスしているこの患者さんは、そりゃまぁ汚い言葉で私を罵る。腹が立ったけど、排泄はトイレでと思う気持ちも分かるので、人手を見つけてお手洗いへ。ただこの移動も速やかではなく、立てないのは自分のせいなのにまるで私の力不足のように言う。排便にあとシャワーをするつもりだったけど、いい加減ウンザリしてきてこれはアシスタントさんにやってもらった。
排便とシャワーのあと少しは落ち着きを見せたものの、痛風による痛みが全然治っていないようで、かかとに空いた小さな穴のドレッシングの交換をしている際もずっとブツブツ文句を言う。もう私がやらなくても良かったと思うけど、他の看護師もこの人の世話は嫌だろうな…と思って頑張ってしまった。せん妄の悪化の理由も知りたかったしさ。かかとの穴、深かったのよ。骨髄炎じゃないといいんだけど。

そんなわけでもうお腹いっぱい。どうしても今日も働く自分を想像できなくて、昨夜のうちに病欠の連絡を入れた。
私なりに一生懸命患者さんのことを考えてるけど、それが報われない上に拒否や攻撃になって戻ってきたら病むよね、やっぱり。
5連勤の間に2時間ずつやけど残業も2回。集中して働き過ぎたかも。自己管理がなってないわ。反省。

学校に行くデイヴィッドを駅まで送り、帰って朝食をとって今。
手配してあったドッグウォーカーさんをキャンセルせず、散歩もお任せした。

今日はゴロゴロする。

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2 コメント

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Unknown (くま)
2024-08-05 19:11:32
精神疾患のある急性期患者さんって本当に気力、体力、観察力を使いますよね
3人でないと動かせない患者さんは踵のキズでですか?
それともいつもの体重問題?

Yoshimiさんの働く姿勢を本当に尊敬します。
Yoshimiさんのストレスとは違いますが
今の私は英語を聞くのも話すのもストレスで
その中で仕事をやってるのは本当に凄いなと思ってます。

心も体もゴロゴロして下さいね
休息は大切な時間だと思います
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Thank you for your comment (Yoshimi)
2024-08-05 20:32:52
くまさん。
立てないのは痛風のせいです。かかとの傷は右足、痛風は左足です。
先週までひとりで歩いていたのですが、ステロイド剤を止められてから悪化しています。ドクターには何度も痛み止めの見直しとかかとの傷の診察をお願いしているのですが、これらもスルー。週末の当直医だから余計なことはしたくなかったのか、もしくは単純に忙しかったのかもしれませんが、本当に一生懸命働く意味がわからなくなります。
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