華麗なるオーストラリアンライフ

渡豪17年。職業・看護師。
白熊のようなオージーの旦那1人とワンコ2匹で
ニューサウスウェルス州の田舎町で生息中。

憂うつだけども

2025年01月31日 09時51分19秒 | Weblog
昨日と今日は養護施設で午後シフト。
まだ研修中なので責任を負うわけではなく、言われたことをやりながら働き方を学んでいるところ。それなのに昨夜、居住者リストもない中ろくな申し渡しもされなかったのに、いきなり「練習だから」と90人分の申し渡しをやらされた。何度も「知らない居住者さんの情報をちゃんと伝達できないし、夜勤スタッフの仕事の時間を無駄にしている」と主張したのだけど、バディだった看護師は「大丈夫、大丈夫」の一点張り。重要なことを見逃してたらどうするんや⁉︎と思ったら、あとになってその“重要な“情報はバディから伝えられた。時間がめっちゃ無駄やし、私がバカに見えただけじゃない? 納得いかんかったわ。
でも養護施設の申し送りなんてもしかしてそんなもんなのかも、と思った。急性期病院での申し渡しは、次のシフトのスタッフに正確な情報を伝えないと患者さんに大きく影響する可能性があるので重要視される。養護施設では居住者さんたちは文字通り住んでいて、今すぐどうこうという人は少ない。緊急性の低い施設ゆえに緊迫度は違うんだと感じた。病院と養護施設でのマインドセットはだいぶ異なるらしい。現状看護師としては病院でしか勤務したことがないので、養護施設の働き方はこれから学ぶ感じ。

まぁそうなんだけど。
私はまだ病院で働いているし、月初には2泊3日でメルボルンへ行くため養護施設では今日を最後にしばらくシフトに入れない。
先日、シフトを管理している人から「いつ入れる?」と聞かれて、2月の可能性のある日程を送った。あともう一日午前シフトの研修をこなさないと自分でシフトを選ぶこともできないんだけど、午前シフトに入れるのも随分先になることも伝えた。
それなのに今朝になって「来月の月曜日、午前シフトに入れる?」とメッセージ。
え、私、しばらく入れないって伝えましたよね?
「入れません」と返信をしたら「アプリ(養護施設のシフトを管理するアプリ)で次の2週間のシフトを選んでる?」。
いや、だから入れないって!

この会話以前にも私はいくつかの質問をこの担当者にしているのだけど、まともな返事が返ってきたことがない。返信は来ても質問には答えていない。英語が通じてないのか? 私の英語、そんなにひどいのか⁉︎と思うほど的がズレている。もう最後の質問には返事をしていない。何十人というスタッフの管理をしているので質問が重複するのは百歩譲っていいとしよう。だけど質問に答えない上に同じ質問が来るとさすがにイラっとする。
ちなみに一度訂正を頼んだにも関わらず名前をずっと間違われていたのもイラっとする気持ちに拍車をかけている。

新しいことを学んでいる最中ゆえに要領がわからず、こちらもフラストレーションを溜めている。そんなところにこんな無意味なことが重なると余計にイライラしていっそ辞めたくなる。見切りをつけるのはまだ早いと思うので辞めはしないけど、現状私のやる気は萎えきっているのが正直なところ。

今日もまもなく午後シフト。どんな感じかなー。

昨夜帰宅後にお茶を飲んでいると周りで寝そべるワンコたち。




最近やけにベッタリなんだけどどうしたんやろう?
コメント (2)

目指せ自己中

2025年01月30日 11時29分27秒 | Weblog
昨日の朝で夜勤を終えた。二日間だけだったので回復が早い。

コロナの影響はスタッフ間にも広がり、昨日の午前シフトも複数名が病欠。壊滅的なスタッフ数に何かできないかと、申し送りが終わった後に朝イチのヴァイタルと経口薬の投与を数名分やって帰った。サビ残だけど仲間がストレスにさらされるとわかっていて何もしないという選択肢は私にはない。

アドレナリンが出ていたせいか帰ってすぐは元気だったけど、トーストを食べたら眠気がドッ。早く回復したかったので眠剤としても使われる抗ヒスタミン剤を飲んで寝た。いや〜よく寝たわ。何度か起きたけどそのあとすぐ寝直すの繰り返し。夜の7時ぐらいまで寝ていて、日付が変わる頃からまた寝た。
というわけで今朝は元気。体内時計はきっとまだ狂ってるんだろうけど疲労回復には睡眠が一番と実感。

家のことを少しやってただいま出社前。今日は養護施設で働く。これが早く回復したかった理由。本当なら夜勤の後は3連休ぐらいしたいし、実際病院のシフトでは5連休なんだけど、養護施設の方で研修を兼ねたバディシフトを終わらせないといつまで経っても独り立ちできないので、ちょっと無理をして今日と明日にシフトを入れた。ゆっくりする目的で病院での就業時間を減らしたのに現状まったく意味がない。副業を持つって面倒やな。正直少し後悔している。
カジュアルスタッフ=働きたいときに働く、でもシフトは約束されないというポジションなので、シフトをこなすことに責任感を覚える必要はないんだけど、頭のどこかに“会社のために“という意識が埋め込まれている。縁あって入った会社だからさ。

もう少し自分中心の生活をしないと、と最近ずっと考えている。実際それが今年の目標やし。自分のために時間を使いたい。それだけなのになんて難しいんやろう。

さて行ってきますかね。
Dがワンコたちを散歩に連れて行ったまま帰ってこない。私があと30分で車がいるってわかってるかしら。
コメント

価値観と責任

2025年01月28日 17時37分00秒 | Weblog
夜勤明け。
昨日はインチャージだった。シフトが始まってすぐに急速対応があったけどすぐに落ち着いた。
その急速対応は血便が続く患者さんで、ヘモグロビンの値も落ちてるので急ぎの輸血が必要な人だった。集中治療室をはじめとしたチームがやってきて患者さんに静脈針を入れてすぐに輸血をすると説明する。だけど患者さんは「もう何もしたくない」と言った。高齢の患者さんにはこうやって治療を拒む人が一定数いる。そこでドクターが患者さんのご家族に治療方針について話す許可を取ろうとしたら「私の決断が尊重されるべき」と患者さん。するとドクターは「それは死ぬということですがわかっていますか?」。一瞬息を呑んだ患者さんだったけど「わかっています」と応えて、その時は何の処方もされずに終わった。
ドクターとしては患者さんの認知能力と意志の堅さを確認するための質問だったろうけど、直接的なこの表現に私は驚いてしまった。もうちょっと言い方あるんじゃないの?なんて思ったけど、でも後で言った言わないにならないよう、明確で簡潔な質問が必要とされたんやろう。
ドクターだってできればしっかり膝を突き合わせた状態で話をしたかったやろう。こんなカタチで生死を分ける治療方針を決めたくなかったはず。そう思うとドクターって因果な仕事。お医者さんの抱える重圧を世間はもっと知るべきと思った。

上記以外は押し並べて平和なシフトやった。スタッフはみんな協力的でお互いをカバーし合う状態。言ってしまえばベストな状態やった。まだインチャージとしてはどっちらけやけど、無事にシフトを終えられて良かったわ。
今夜も夜勤やけど今日はインチャージじゃない。他にできる人がいたらインチャージのポジションは私じゃないんやと少し拗ねていたんだけど、あるベテランスタッフからそんな風に考えるもんじゃないよと言われた。このベテランさんでもインチャージになったら重圧を感じるし、周囲に頼れないときはしんどいんだそう。インチャージなんてそう楽しいものじゃないって言われた。私は自信過剰やったんやな。
私はプロとして責任を感じながら仕事をすることが好き。だから役職を与えられるともっと頑張れる。だけど分相応っていうものがあるよなと学んだ瞬間やった。まだまだ勉強の途中。欲張らずにひとつひとつこなしていこう。

さて。
夜勤は好きじゃないけど、少しずつ夜勤の間の過ごし方を学び始めている。寝てばかりだと不健康なので今日は料理をした。ま、カレーやけどね。
夜勤アレルギーは以前ほどひどくない。これはドクターキタムラの影響が実は大きい。なぜなら彼は夜勤が好きなので。そんなケッタイな人おるんやと思っていたけど、では好きとは言わないまでも嫌いだと思わないでこなしてみようと思ったらこれが意外と効いて、夜勤に対する苦手意識が減った。いろんな価値観の人と話をするもんだと思ったわ。
余談やけど、今日の午前シフトでは3名が病欠をした。1名は確実に体調不良とわかっているけど、あとのふたりはおそらく現在病棟にいるコロナ患者さんのせい。大部屋ひとつがコロナ部屋になっている。コロナに感染するリスクもあがるし、何よりPPEの着脱が面倒。
どんな理由であれ病欠は与えられた権利なので使えばいい。私は個人的にコロナ患者さんがいるというのが病欠の理由にはならないけど、コロナにでも感染して自分の健康と時間を失うことになるのが馬鹿らしいと考える人もいるやろう。自分自身への、自分の家族や友人への責任の取り方かもしれない。価値観も多種多様ですな。

ただいま出社15分前。
行ってきましょうかね。

窓からの風を楽しむペピコお嬢さま。

よきかなー、よきかなー。

今日は暑かったなー。
コメント

まったりタイム

2025年01月27日 09時45分13秒 | Weblog
今日は夜勤。お昼前の今は特に何をするでもなく過ごしている。

天気予報が猛暑を予報しており、朝のうちに家の中の空気を入れ替えた後は熱気が入らないよう部屋の中を締め切っている。熱い日光が入らないようブラインドも下す。お日様信仰の日本人としてはお日様が出ているうちから部屋を閉め切ることに抵抗があるんだけど、こうしないと暑くなってしまったらエアコンに頼るしかなくなるので不経済。特に西日がビシビシ当たる我が家では致し方なし。
犬の散歩もとっとと行ってきたし、ストレッチも終わった。
現在ハナちゃんがお掃除中。私はこれを書き終えたら買い物に行こうと思っていたのに、Dが行きたいところがあると言う。だから先に行ってもらうことにした。とっとと行ってきてくれたらよかったのに。一緒に出かけるには私の準備が間に合わない。

眠たいけど私がゴソゴソしているので置いて行かれるのではと眠るに眠れないチャーリー。

かーちゃん、どっかいく?

顔、怖いからね。

Dは先ほど出かけてしまった。予定が狂ったのでできてなかったことをしようかな。画策中の新チャレンジのこととかね。
コメント

少しの成長を見た

2025年01月26日 20時27分10秒 | Weblog
昨日は午後、今日は午前のクイックシフト。睡眠時間が短くなるんだけど、なんか今朝の早起きは大丈夫だった。緊張してたんかしら?

今日は昨日と同じ患者さんを担当。昨日も忙しかったけど今日もとても忙しかった。
というのも正看ふたりで8名を担当。外出を許された患者さんが出かけたので実質7名しかいなかったんだけど、まず私の担当している患者さんが頻脈と腹痛痛でMET(急速対応チーム)召喚。どっさりとドクターたちがやってきて、鎮痛剤、吐き気どめ、ステロイド剤、胃腸薬など点滴でドンドコドンドコ放り込んで、最後はドスンと補充輸液。これらにめっちゃ時間を取られた。まだ若い、でもいい歳の患者さんなんだけど、痛いといっては泣く。我慢するということがない。日本人は痛みなどなんでも我慢しすぎる傾向にあり、それに慣れきって生きてきているため、こちらの人のまったく我慢しない様子を見ていると「いやいや、ちょっとはがんばろーぜ」と思ってしまう。どっちがいいんだろうかね。「あなたはもう大きいんだから少しは我慢できるでしょう。がんばりなさい」って言っちゃったわ。オカンか、私は。

上記のことが起きたのが9時前で落ち着いたのが10時半ごろ。その間私が担当していた他の患者さんは放ったらかし。幸い今日はスタッフ数がしっかりしていて、病棟を助けて回るアシスタントさんもいて、彼女が私の患者さんのパーソナルケアを手伝ってくれた。助かったわー。

でもそれで終わらない。
申し送りまであと1時間。まだバタバタしていたけどなんとか通常のペースに戻れそう…となったときに今度はペアナースが担当する患者さんが低血圧、頻脈で再びMET召喚。メインではないとしてもペアなのでもちろん助けに入る。またわんさかといるドクターたちの間でちょこまかと動き回っていた。なかなか戻らない血圧と脈拍。慢性閉塞性肺疾患もあって呼吸器内科に入院していたけど、同時にうっ血性心不全も抱える人なので、最終的に循環器系集中治療室へと移って行った。
ペアナースが私より作業が遅れていたので次の病棟への申し送りは私が。病棟に戻ったのは3時過ぎ。他のスタッフが「お疲れー♪」と帰っていく中最後の記録を書いたりした。バタバタしている中でちょこちょこと看護記録も書いておいたので、終業時間を大きく過ぎることなく帰ったけど。そういうところの要領はいいのです。

忙しかったけど、そんな中でも胸腔ドレーンの抜管もできたし、刺激のあるいいシフト。急速対応チームの指示にも対応できた気がする。あまり自分の無力と無知を感じないで済んだいい日だった。こういう時もないとね。やってられんよ。

帰宅した後はご多分にもれずダラダラしてソファで寝落ち。冷凍たこ焼きを食べた。お昼ご飯を食べられなかったこともあってモリモリ食べたわ。

今夜も性懲りも無くおやつをねだるペピコお嬢さま。

おやつをわらわに。

無駄な努力はおやめくだされ。

明日からまた夜勤。なんか最近たくさん夜勤をしている気がするなぁ。二日間だけやから頑張ろう。
コメント

性懲りも無く

2025年01月25日 09時41分28秒 | Weblog
今日は午後シフト。本来は午前シフトだったけど同僚に頼まれて変わった。夜勤明けで早起きしたくなかったので助かった。とはいえ明日は午前シフトなので寝不足確定やけどね。

起きたら頭が痛かったのでベッドでゴロゴロ。でも寝ていても治る頭痛じゃないとわかっている。ダルさからくる頭痛なので動いた方がいいんよね。
というわけで活動開始。
実は昨日からやっとエクササイズを再開した。といってもう半年ぶりなので再開という言葉が正しいかどうかは不明。前回続かなくなった理由は寒くなったことと出向先で疲れ切っててエネルギーがなかったことが挙げられる。だからまずは引き締め効果のあるヨガと軽いエクササイズから始めることにした。それで体が慣れてきたら有酸素運動を足す予定。8月に所用で日本に帰るつもりをしているので、それまでに少し締まった体になりたい。
それにしても単純なもんで、ヨガのおかげで背中と肩のダルさがとても楽。ほんの10分でこの快適を得られるのにどうして続けられないんやろう?

少し片付けをして今に至る。今日もハナちゃんが頑張ってくれている。ハナちゃんを掃除するのに自分が掃除機をかけるのと同じぐらいの時間がかかるんだけど、やっぱりお迎えしてよかったと毎回思う。

夕食はD大好きのラム肉。昨夜から塩麹に漬け込んである。私はラム肉の匂いが苦手なんだけど、塩麹に漬けておくとそれもなくなっておいしく頂ける。とはいっても私は残り物をお弁当にして持っていくけどね。ラムちゃんはDのお腹の中に消えることやろう。

昨夜のペッパ。おやつをねだっても出てこないので不貞腐れ気味。

かーちゃん、キライ。

まだ継続中のステロイド剤の影響かお腹が空く様子。ダラ食いペッパが食いしん坊チャーリーよりガツガツ食べる。あと半月ぐらいでお薬も終わるはず。血液検査に連れて行かないと。肝炎、小さくなってるといいな。

ではお弁当を詰めて仕事に行きますかね。いいシフトやといいな。
コメント

幸せ探し継続中

2025年01月24日 10時40分35秒 | Weblog
先日のダブルシフトから回復しないまま迎えた夜勤二日。いや、きつかったわ。特に初日は体がダルダルダルメシアン。ただどちらのシフトもインチャージだったので緊張感があり、そういう意味では時間が早く経った。幸い難しい患者さんはおらず(先日の絶好調だった患者さんは別病棟に移っていた)、かつスタッフ数も悪くなかったのでインチャージの職務に集中できた。イレギュラーなことが起こらなければ、インチャージはリハビリ病棟時代に何度も務めたことがあるし、なんとかなる。現在の病棟には独自のルールがあり、不慣れなことはあるけれど、それはおいおい学んでいけるのではないかと思う。

帰宅後、「夜勤のあと眠れない」という悩みはなんだったんだ⁉︎というぐらい爆睡。もちろん夜に寝るほど質は良くないので目覚めてもだるさは残るけど、目覚めたところで起きれなかった。この疲れ方はダブルシフトで稼げるお給料分の価値があるかな? 働き方、本当に考えないと。

昨日と今日はお休み。昨日は回復に充てて何もしなかった。今朝は少し朝寝坊をしたあと洗濯機を回して、お掃除ロボットハナちゃんをセット。その間にDとワンコたちとモーニングを食べに行き、ついでにお散歩も。家族で過ごす時間を見直していこうと思っている今日この頃。

体に良さそうなジュース。


最後に残るレモングラスの香りが良かった。

海の前の遊歩道で腹ごなしがてら歩いて帰宅。
帰ったら掃き掃除と拭き掃除が終わってるって最高よ。ビバ⭐︎お掃除ロボット。マジで昨年買って良かったものナンバーワン。ちなみに2位は充電式のホットアイマスク。どんなにスマホでギンギンになった目でもすぐに眠れる。
洗濯物を干して、Dに台所を片してもらったら一応家事終了。あ、水回りを拭かないと。

散歩以上の刺激を受けたワンコたちはもうおねむモード。


事実、私がこれを書いている横にはチャーリーの開きが転がっている。幸せの光景。

じゃあ水回りをさっと拭いて、買い物でも行ってきますかね。
変わらぬ日常に感謝。
コメント

患者のチャチャチャ

2025年01月21日 09時21分47秒 | Weblog
前回のブログを書いた日、結局午後シフトから夜勤へのダブルをした。17時間半労働。いやー、キツい。

夜8時までは平和なシフト。なのに8時をまわってからある患者さんの血圧が高く、MET(院内急速対応医療チーム)の出番となかった。だけど症状がないってことでサラッと診て血圧を下げる薬を投与してこの時は終わった。そして指示通り30分ごにもう一度計り直したらまだ上が200超え。というわけでまたMET出動。この時はいくつかの薬を併用したけど相変わらずまったく効かない。当の患者さんはまったく症状がないため血圧測定のための腕帯で何度も何度も腕を絞られて不機嫌に。最終的に3回ぐらいMETが来て、ようやく何かの薬が効いて血圧が下がった。落ち着いたのは11時過ぎ。

この時には夜勤が始まっていた。
やっと落ち着いて通常の作業を始めようと思った矢先、私の担当する患者さんからナースコール。軽いせん妄の患者さんで、自分が痛みの中にいるということを信じて疑わない。だいぶキツい薬を出したけど、それでも効かないといって何度も何度もコールを押す。ドクターにも来てもらって「この薬が効くまで待ってね」と言っても、そもそも待つことが無理で文句を言うだけのナースコールを連打。人が感じる痛みはそれぞれなので紋切り型に判断してはいけないとわかっているけど、マジで堪え性ゼロやな、と思いながらあれやこれやとやっていた。幸いこの日から処方された睡眠薬を飲ませたら寝てくれたわ。助かった。

こちらが落ち着いたと思ったら、今度は別の部屋から叫び声。私の患者さんではなかったけど、どうやら認知症患者さんが絶好調で、わりと広い病棟なのにどこにいても声が聞こえる。応援にいったら高齢の男性患者さんがベッドの上で暴れている。胸腔ドレーンが入り、インスリンの点滴中。暴れた拍子に抜けたら大ごとになる。特に胸腔の方は命取りになりかねない。
この患者さんは英語が話せない。そして認知症。わけのわからん言語でたくさんの人から話しかけられたらそりゃパニックも起こすわな。病院にいることを理解しているかどうかもわからない。
ご家族に電話で話してもらったけどまったく効果なし。4人の大部屋だけど小ホール劇場?っていうぐらいの声量で叫ぶ。というわけでセキュリティチーム出動要請。これはこちら側に危害が与えられそうな場合にきてもらうチーム。医者や看護師が医療行為をする際に手や足を出さないように抑えてもらったりすることもある。
セキュリティを呼ぶと同時に医療チームも駆り出されるので結局10名ぐらいの人に囲まれて、患者さんはさらに絶好調。鎮痛剤と鎮静剤を投与。そして胸腔ドレーンの抜管がされた。幸いこの頃にはご家族が来てくれて患者さんの言語で説明してくれたこともあり、2時間ぐらいで落ち着いた。

これが落ち着いたのが1時過ぎ。すでに看護師はみんなクタクタ。大ごとがあると全員で協力して対処するからね。いや、大変やったわ。

そのあとは大きなドラマはなかったけど、個人的にダブルシフトの疲れが染みてきて、3時ぐらいからは眠気との戦い。目を瞑ったらまどろんでしまう。コーヒーなんて5杯ぐらい飲んだけどまったく効かない。本当に事故なくシフトを終えることができて良かったわ。

帰宅後シャワーを浴びて速攻でベッド。髪を乾かす元気もなかったので起きたらベートーヴェンみたいだった。目は覚めても体はボロボロ。結局昨日は文字通り一日中寝ていた。お腹もあまり空かなかったので、Dが作ってくれた不思議なインスタント食品を食べた程度。今朝起きた時も体はダルダル。このまま寝ていたかったけど、これ以上時間を無駄にしたくなかったので起きた。
午後から夜勤の残業は長時間になためお給料がいい。多分9万円ぐらい違う(額面)。この疲れ方と生産性ゼロの時間を考えた時にこの残業に価値があるだろうか? 考えちゃうね。

ハナちゃんが働いている間所在がないワンコたち。


かーちゃんの代わりに頑張ってくれてるからちょっと辛抱してね。

実は今夜からまた夜勤。働き過ぎをどうにしかしようと思って勤務時間を減らしたらもっと夜勤が入るようになった。養護施設での勤務もあるので、なんか前よりしんどい気がする。いつゆっくりできるのかしらね。
コメント (2)

現代文明の恩恵を受ける

2025年01月19日 09時55分35秒 | Weblog
ただいま出社前。

我が家ではお掃除ロボット・ハナちゃんが大活躍。掃き掃除と拭き掃除をやってくれる。無論届かないところがあるし、ガンコな汚れの拭き取りはできないのでまったく何もしないというわけはいかないけど、日常の掃除ならハナちゃんのクオリティで大満足。昨年買って良かったものナンバーワンかも。


ハナちゃんから避難し、訝しげな視線を送るペッパ。

充電が終わった後ぐらいに機械の掃除をする。備え付けのモップを洗った汚水が溜まっているタンクも洗うんだけど、これが本当にドブみたいな匂いがする。ちゃんと拭いてる証拠だろうか?といつも息を止めながら拭き取っている。長く使いたいからちゃんとしないとね。

ハナちゃんが掃除を頑張ってくれている間に水場を拭いたり、料理をしている。小さい2LDKの我が家なので掃除機をかける時間だって知れてるんだけど、それでも空いた時間が有効に使えるのでとにかく気分がいい。今日は豚生姜焼きと鶏のトマト煮を作った。なぜ2品かというと、今夜もしかしてダブルをするかもしれないから。
今日は午後勤務。明日は午前勤務。11時過ぎに帰宅しておそらく寝るのは12時を回るのに翌日は5時起き。だったら今夜ダブルシフトをして、明日の午前シフトを出勤扱いのスリーピングデーにした方がいい気がするので。ダブルシフトで残業代が稼げる上にスリーピングデーも出勤扱いになるのでお給料的にだいぶオイシイ。体は疲れるけどねー。
だから一応食べるものをだけ準備。どうなるかな。

ではそろそろ準備して仕事行ってこよ。
コメント

阪神淡路大震災に寄せて

2025年01月18日 09時12分01秒 | Weblog
昨日、阪神淡路大震災から30年が経った。
私は神戸市の隣に住んでいて、ライフラインも違ったため電気、ガス、水道の復旧が早く、被害が直撃した地域よりはかなりマシな環境にいた。
それでも何もなかったわけではない。
当時、旅行会社を経営していた父は、電車が長い間動かなかったため、真冬に実家から神戸までスクーターで1時間以上かけて通い、社員を食べさせるために必死でプランを組んで客を集め、なんとか会社を回していた。でもその影響で父は疲れ切っており、家の中はギスギス。
大学3年生だった私は私で、おそらく今思うと軽くうつ状態に入っていて、何のやる気もなく毎日を過ごしていた。現実を見られなかったんだと思う。スーパーでは買い占めが始まっており、バイト先のスーパーもご多分にもれず忙しそうだった。だけどシフトにも入らず、文字通り眠っていた。

大学後期の必須科目の論文をなんとか仕上げたこと。就職活動をほとんどしなかったこと(結果ブラック企業で就職した)。西宮を超したら大阪には何の影響もなくて、神戸にも関心がなくて良くも悪くも驚いたこと。奥田民生の「愛のために」がヒットしてて、そんな呑気な歌うたうなや!と心の中で八つ当たりをしたこと。覚えているのはそれぐらい。あとは正直なところ考えたくも、思い出したくもない。家が倒壊した人、家族を失った人、日常生活を送れなくなった人。いろんな人の怒り、苦しみ、悲しみに間近で触れて、それらが辛くて正視できなかった。
今もそれは変わっていない。日本では各地で自然災害の被害が出ている。オーストラリアでも水害と山火事が定期的に起こる。気の毒に思うだけで正視できない。

30年経って、神戸の震災はもう過去と言えるんだと思う。実際神戸の街は美しく建て直された。悲しくても前に進まなくてはいけないのは事実なので、そういう方向でいいと思う。ただ被害の末端にいた私でもいまだにこんな気持ちでいる。だから30年ということを大々的に前に出して、被害のど真ん中にいた人たちの気持ちを無かったことにしなければいいなと思う。所詮30年なんていうのは数字でしかないから。

ちなみに、当時京都で大学生をしていた兄は休学して留学中だった。何も知らずに授業を受けていると先生に呼び出され、地震のことを告げられたらしい。テレビで三宮センター街がグチャグチャになっているのを見てショックを受けたとあとになって話していた。そりゃそうやろう。私ならパニックを起こしていたに違いない。先にも書いたようにライフラインが神戸とは違ったためか電話も早くからつながり、すぐに我が家の安全が確認できたはず。でもそれもあんまり覚えてないや。

この先も災害は起きる。対策をきっちりしとかないと…と思いつつ何もしていない。安全ボケやな。ちゃんとしよ。
今日も普通にやってくる日常に感謝。
コメント (2)