~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

今は準備期間?

2013年04月03日 | 日々の出来事・想うこと
二日間の雨風で桜ももうおしまいですね。
毎朝 孫を迎えに行く時に桜の並木道を通ります。
上は咲いている桜、下は散った桜、そして濡れたアスファルトがトンネルの桜色を映して、ほわ~んとした世界が広がります。その中に入って行く時、体が桜色に溶けてしまいそうです。


一昨日、タイヤの空気が見た目にもわかる位抜けていることに気付きました。
あれ~?もう、タイヤ、ダメになっちゃたかも。
車の事は全然わかりません。
いつもガソリンスタンドの言うなりになって高い支払いをしては、それが妥当だったかどうかもわからないので、知り合いのスタンドに行く事にしました。
ここのオーナーは、夫の会社が倒産し、その後離婚した頃をご存じで、
「あなたは苦労したね。よく頑張ったね。」
みたいな事を会うたびに言われます。
もう30年近く前の事、ちょっと鬱陶しくて普段は敬遠しているのですが、いざという時はやはり信頼できます。

途中、信号待ちをしながらふと横を見ると、空き地がつくしで埋め尽くされていました。
私は子どもの頃からつくし好きで、つくしの林をみつけるとはしゃぎます。
車を停めて、少し歩く事にしました。



川沿いの桜がハラハラ散って、川面も桜色。
道行く人々が、「あら、きれい」と思わず立ち止っていました。



ここで写真を撮っていたら、カメラを提げた男性と目が合いました。
「わ~!先生!」
次男の中学の時の先生です。
高校を半年で中退してフラフラしている反抗的な子を、どうしたらいいのか困り果てていた私の相談に乗ってくださった先生です。
困っている時はみんなアドバイスをしてくれるのですが、その対処法はそれはもうあらゆる方向を向いていてバラバラです。親切心ではあるのでしょうが、よく知らないまま、無責任なのだから仕方がありません。
そんな時、在学中から面倒を見ていただいて次男の様子を理解して下さっている先生の助言はありがたかったです。

その先生もお年を召しました。
毎日カメラを持って散歩し、夕方になると公園に住みついている野良猫に餌をやるのを楽しみにしていらっしゃるんだそうです。

丁度、自分の老いについて思い巡らしている時にお会いしたので、そんなことを少しお話しました。
あと3年すれば孫は小学校へ。保育園の送迎はなくなります。
友達の少ない私は、老いの孤独を迎えるでしょう。
先生は「今、準備期間だな」と仰いました。

再婚した夫を見送って、腑抜けになって、なんとか立ち直って、あれよあれよという間に60才。
漠然となんとかなると思っているけれど、それじゃいけないんじゃないかな。
3年後、5年後の自分をシュミレーションして、準備しなくては。

タイヤは釘がささっていたんだそうです。
もっと空気が抜けるとタイヤ交換になるところでした。
サービスで洗車もしてくださいました。