~こころに吹く風~

1952年生まれの みよです。
人生の花野に遊びたい。
心躍ることも心塞ぐことも綴ります。

写真でつづる益子一人旅 〈3〉 おみやげ編

2013年04月21日 | 旅行・お出かけ・散歩
2日目と3日目、かなり時間をかけて器の店、藍染の店、骨董店を見て回りました。
あんまり沢山見過ぎて何が何だかわからなくなって目まいがしそうでした。
そんな中でも、益子最大の窯元「つかもと」の敷地内にある「つかもと美術記念館」は良かったです。
棟方志功の迫力ある作品をはじめ、 浜田庄司・河井寛次郎・芹沢介・加守田章二の巨匠と言われる方々の作品はやはり素晴らしい!格が違いますね。

益子で買ったのはこんなもの。


角皿が高かったんです・・・4500円。作家さんのお宅にお邪魔して買ったので、それでもお店で買うより3000円位安いらしいです。
失敗したかなぁと帰りの高速道路運転中も後悔していたのですが、この皿にサラダ、ミニトマト、ベーコン、スクランブルドエッグなんかを並べた朝食は気持ちが弾んで、買って良かった!
その右のホタルブクロの小皿は角皿の作家さんが下さったオマケ。
左下の皿は100円コーナーより。
右下の三島手のお皿。迷って迷った揚句に買いました。ベージュと青の色が出ていて素敵です。3200円。
値段を書いてエゲツナイね。自分の為の覚書^^


左のマグカップは角皿の作家の奥様作。マグカップは私にとって一番出番が多い食器です。結構気に入ってます。1500円。
右のマグカップは骨董店の店の外で泥と埃にまみれていました。800円。作家ものだよと言われたけれど、お買い得かどうかさっぱりわかりません。
奥は植木鉢です。350円。


民宿でいただいた八重桜。
和室とダイニングとトイレに飾りました。


山で折れて落ちていた大枝から貰ってきた白いフワフワの花。
それから、農産物直売所で、何故かホテイアオイを買ってしまった。


同じく農産物直売所にて、スクッと気持ちの良い青い麦!


写真でつづる益子一人旅 〈2〉 民宿編

2013年04月20日 | 旅行・お出かけ・散歩
どんな所に泊ろうかとネットで調べて最後に候補に残った民宿2軒のうち、益子の町からは少し離れた山里の宿に決めました。
ネットに広告もなければ、ここに泊りましたというブログもヒットしないという民宿。一体どんな宿だろうと一抹の不安はありましたが、とにかく泊れてご飯が食べられれば良しとしました。

いい感じ!
私一人なのに、通されたのは離れ。4畳半と8畳の和室、浴室、トイレ(ウォッシュレット)、洗面所。台所があれば立派な一軒家でした。
棟方志功、山下清が飾ってありました。


窓からの眺めです。 夜はカエル、朝は鶯。
母屋の屋根の向こうに見えるのは遅咲きの桜です。
「お客さんが窓を全開にするから、花びらがいっぱい入って来て掃除が大変!」
と笑っていらっしゃいました。

大きなお盆で運ばれてきた夕食とあったかご飯の入った炊飯器は玄関にドンと置いて行かれます。
炬燵に入って、テレビで「なんでも鑑定団」を見ながらの一人ごはん。



一泊目の朝は少し早起きして近所をお散歩。






散歩のあとに用意されていたのは、


帰るのが勿体なくなってしまって、連泊することにしました。
一泊二食付き 6000円、素泊まり 3500円です。

「お客さんが、『こんなの買って来たっ』て(やきものを)見せてくれるのよ。私は目が肥えてるわけじゃないけど、益子で70年もいろいろ見てると、少しはわかるようになるのよ。な~んとも言えなくてねぇ。『いいでしょ!安かったんだよ』って言ったって、そりゃ値段の割にはね(笑) ついほんとの事言っちゃって、『あれはショックだった』ってあとで言われてから、正直に言わない事にしてるの。」って。
私も買ったものを見せたけど、な~んにも言われなかったから、どんな風に思われてたんだろ?^^

70年も益子焼を見てこられたということはおいくつかな?
「子どもが継ぎたいって言ったけど、これだけじゃやっていけない。子育てにはお金がかかるし、若い人は遊びたいだろうし。宣伝すればお客さんもっと来るって言われるけどね、これでいいの。」

私一人分の食事の支度は大変だろうと思い、二泊目は素泊まりにしました。

庭には花木や山野草がいっぱい!
今年は雪が多かったそうで、八重桜の木が根元から折れたまま花を咲かせていました。
「帰る時にあの枝を少しいただけませんか?」
とお願いしておいたら、精算時には剪定鋏と水を入れた大きな瓶を用意して待っていてくれました。
私が枝を選ぶ間、おばあちゃんは桜の花を摘んでいらっしゃいました。梅酢漬けにして、羊羹の上に載せるんですって。ああ、そんな生活、好きだなぁ。


おばあちゃんがお元気なうちに何回でも利用させていただきたい民宿でした。

写真でつづる益子一人旅 〈1〉 益子参考館

2013年04月19日 | 旅行・お出かけ・散歩
2泊3日の益子一人旅から帰ってきました。
とってもとっても楽しかった!

この旅行はやきものを見る旅、そして春ののどかな田園風景を楽しむ旅。
実はもう一つ、怒りで波立つ私の心を鎮めることができないものか・・・という旅なのです。
詳しい事は書きません。ずっとこのブログを読んで下さっている方にはわかりますよね。

16日(火)益子へ向かう前に孫を保育園へ送り、益子には1時半頃着きました。
お腹ペコペコ!
元彼との旅行の時は定休日で残念だったCafe Fune(カフェ フーネ)へ。
「緑の風の音を感じながら召し上がっていただきたい」とHPに書いてあります。
フーネってもしかしたら風音の音読み?


お席からはこんな眺め。
大きなテーブルの端っこでいただきました。お隣りは、スーツでバシッと決めた男性6人組。陶器市前のビジネスでいらっしゃったのかな?

運転で疲れていたので、まずコーヒー。



サラダ


鳥もも肉のソテーバルサミコソース
三種類のオードブル
パン・スープ(蕪)


これから始まるワクワクの予感を感じながら、ゆっくりと味わっていただきました。


そしていよいよ一番楽しみにしていた「濱田庄司記念 益子参考館」へ。
ここは、陶芸家 濱田庄司が自ら参考とした品々を、広く一般の人々にも「参考」にしてほしいとの意図のもとに開設された美術館です。




前回来た時は、震災で建物が被災して閉館だったのですが、ようやく修理も完了し、今春3月23日から全館公開されたのです。
商業目的でなければ写真撮影OKということだったので、沢山撮りました。ところがなんと作品を撮ってない!なんとなく、美術館では撮影NGって沁みついているんでしょうね(苦笑)
濱田庄司の作品は、圧倒的な存在感でした。
そして、子どもの心を感じました。無心に遊んでいる素直さ、無邪気さみたいなもの・・・邪心がないのですね、きっと。


日本や中国、朝鮮、台湾などアジアの蒐集品を展示している3号館。
私が映ってます(´∀`*)


「上ん台(うえんだい)」と呼ばれた濱田庄司の別邸。


















工房


登り窯




登り窯の傍で寝ていた猫ちゃんです。
でれ~っと切り株に吸いつくように寝ていました。
この場の雰囲気にマッチしていて微笑ましかった。

和菓子でなぐさめ

2013年04月12日 | 日々の出来事・想うこと
孫の風邪を貰って既に5日。
早めに病院へ行ったのに、未だに微熱と体のだるさ、咳、鼻水が抜けません。
今までは37度台の熱なんて、あることも気付かないくらい平っちゃらで、一日おとなしくしていればケロッと直っていたのに、いつまでもダルいなんて、こんな事は珍しいです。
これが年をとるということなのでしょうか?

今日は楽しみにしていた事があったのに泣く泣くキャンセルしました。
東京タワーの足元にある「とうふ屋 うかい」で、女性6人で日本庭園を眺めながら豆腐会席を頂く予定でした。
そして、オランダ大使公邸庭園 特別一般公開。これは想像ですけど、色とりどりのチューリップが咲き乱れるお庭かなと楽しみにしていたのです。
あぁ、残念!

そんな自分を慰めるために、ちょこっと車を出して、季節の和菓子を買って来ました。


はなみずき と すずらんです。
花水木は小豆餡、鈴蘭は白餡でした。

外の空気を吸ったら少し歩きたくなりました。


ご近所の花水木


鈴蘭はなかったので、ドウダンツツジ


ついでに我が家の庭です。
コロコロに太ったチューリップの球根を5球植えたのに、2球は駄目でした。一度 猫に掘り繰り返されたのが原因だと思います。
金柑はそろそろ収穫しようかな。
後ろのユリも大分大きくなりました。

こんなことやっているから、いつまでたっても直らないのかしらね。

一番したいこと

2013年04月11日 | 絵画
前の記事のつづきです。

中川一政氏の言葉、
「自分のしたいことをしよう。
一番したいことをしよう。
一番したいことは自分の昇華したときに起る志だ。
昇華し純粋になった自分のしたいことだ。
自分がどうしてもしたいなら、ころんでも起き上がっても立ち向かうだろう。」

ほんとにほんとにそう思います。

還暦を迎えて急に年をとったと感じるようになりました。
50代の時は、残り時間をあと15年と踏んでいました。でも今はあと10年だと思うようになりました。
10年、とにかく好きな事をしたい。思い切り楽しみたい。
これからの10年が私の人生の集大成、最も輝かしい時になると思います。
そう思っていても、60代半ばで逝った方のニュースも珍しくありません。
だからこそ、途中で逝っても出来るだけ悔いのないように・・・

10代の頃から絵を描きたいと思っていました。

子どもの幼稚園入園前、二人の子を預けて毎日江古田へ絵を習いに行っていた時期があります。夫が期間限定で許してくれました。
あの頃の日記には絵の事ばかり書いてある(^∀^)

その後は絵から離れた生活になりました。
テレビの日曜美術館を見たくても、義父と子どもがいる居間で日曜の朝からそんなもの見ている暇はありませんでした。今は予約録画ができて便利になりましたね。

仕事に追われた子育て期が終盤に差し掛かった頃、絵を描く時間もスペースも取れないけれど、写真ならシャッター押せばいいからわずかな時間でもできると思い、月2回写真教室へ通うようになりました。
物を見て感動する心を涸れさせたくなくて、どっかで引っかかっていたかったのです。

再婚した夫が亡くなった頃は写真を撮る気力もなくしました。
けれども横浜に引っ越して鬱っぽくなった時、救ってくれたのはカメラでした。
太陽に当たるのが良いと聞いて、庭にしゃがみ込んでぼんやり過ごしていましたが、そのうち、手入れのされていない春の庭に咲く小さな雑草の花をマクロレンズで撮るようになりました。
ファインダーを覗いている時間、どれほど救われたことか。

あ~話しがそれてしまった(^^;

今は水彩教室に通っているのですが、月2回の教室へ行くのが気が重いのです。
家でも描いていません。
ずっとこだわって来た「描く事」だけど、こだわっている事が間違えのような気がして、もう諦めようかと思ったりしました。
でも、もうちょっと踏ん張ってみようと思いなおし、今の教室は辞める事にしました。
一人で描くのが一番良いのでしょうが、お尻を叩いてくれる人がいないと描く自信がなくて、先生を変わってみようと思い立ちました。
一昨年参加したクロッキー会を主催なさっていた絵描きさん。
今日、その教室の作品展に行ってきました。
ちょうど先生もいらっしゃって、私の事を覚えていてくださったご様子。
今度、教室を見学に行ってきます。

ほかにも計画中の事があるんです。
いろいろ考えるとワクワクします。
でもどうなるかわからないからまだ内緒です(笑)