毎朝母に感謝をささげている
当然のことながら父や兄姉にも
若いときは一番近い同性に反発する人が多いと聞く
それは誰もが通る道かと思っていたら、そうでもないらしい
母を天敵と考える娘はあまりいないということも最近分かった
だから
どうして母を天敵と思ったのかと考えてみた
結論を言うと
洗脳される人間とされない人間の差
娘は西欧文化、とくにアメリカの大量生産大量消費という考え方に洗脳された夢のような贅沢な海の向こうの生活にあこがれ浮ついていた
先へ先へと何かにせかされるように面白いこと愉しいことに夢中になり、静かに丁寧に生活を続けている母の姿をうざったいと軽蔑していた
しかし違った
何十年も過ぎて、特に今の自分の歳になると、母は日本人として生きていたのだと理解できる
日本人の清潔さ、思いやり、気配り、他人との和の尊重、物を捨てない、古いものの再生などなど
娘にとっては「買えば何でも手に入る世の中になったのになんてみみっちい」
と思ってしまう
姉たちは一時期その文明にかぶれていたがすぐに元のような日本の女になって、末っ子で跳ね上がっている私を余裕の目で見ていた
そして今
年相応にいろんな経験や体験を通してくると、母の姿が尊いと思えてくる
尊いと思わなかったために、いろんな苦労があったのだと悟る
お料理もお掃除もみんな母の姿が今自分にある
「節約精神」という考え方、命をいただく人間の在り方を日常の中で教えられるのは母の姿しかない
母親の姿はどんな博士の教えより尊いし身につく