チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

小糠雨

2008年08月26日 13時48分37秒 | 日記
登校中の小学生達が
道いっぱい広がって談合している
「さっさと学校に行きなさい」
と注意しようと近づいたら

「おばちゃんこの雨の名前なんていうの?」
おお、おぬし達そういう談合であったか
とすぐ甘い顔になり
「こぬか雨というのよ」
「?」
「糠って知ってる?」
「わかんない」

「お米を白くするために搗くと、細かい粉が出来るのね
それを糠と呼んでるのだけど
静かに細かに降る雨を其の糠にちなんで
コヌカアメというの」
「ふーーんコヌカアメか」
「おばちゃんありがとう、コヌカアメコヌカアメーーーー」

「こういう雨は体の中に静かに入っていくから
ぬれないようにね、いってらっしゃい」
「はーーーーい」

そういえば
ここのところ亜熱帯的な豪雨ばかりで
今日のような小糠雨は珍しい
これぞ日本独特の雨と言う感じだ

子供達が
どうしてこの雨の名前を知りたかったのか
聞きそびれたのが少し残念

家を出るとき母親かおばあちゃんに
「今日の雨はぬれると体を冷やすからしっかり傘を差しなさい」
とか注意を受けたのでもあろうか

小糠雨を一番喜ぶのは植物
葉脈のなか、根の奥のおくまでしっかりと水が入る

どんな雨でも誰かが喜ぶ

それにしても
ココ東京は22日から降りっぱなし
コメント
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