チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

養蚕農家

2012年01月25日 16時37分45秒 | 日記
ある方が養蚕農家を始めるという
もともと家が農家なので農業になじみがある
放置された桑畑の剪定からはじめた
庭仕事も経験があるので剪定には自信があったが
久しぶりのことで切り取った枝が目を打った

幸い目の中に入らなかったので大事にはならなかった

農業者として認められるには
耕作証明と言うのをその地の農業委員会で
認めてもらわなくてはいけないらしい

もちろん趣味でやる人にはそんなことは関係ない
趣味でやっている人が自分の農地で出来た野菜を
堂々と売ってはいけないと言う

養蚕も農業証明書を持っていない人は繭は売れない
そうなんだ
イロイロ決まりがあるのだとこの年になって知る

桑も剪定は彼岸までにやってしまうといいと教えてもらった
剪定した葉は腐葉土に
幹は焼いて灰にする
コレで「灰汁」を作れば染色の媒染や陶器の上塗りに使用
全く捨てるところが無い

「灰汁」の作り方は昨年米沢の山岸さんに教わった

5年くらい打ち捨てられている桑畑は逆に肥料は遣らない方がいい
化学肥料も消えていくのだと
つまりその土地に作物が慣れ治癒能力が高まっているはずだから
若葉が出始めたら
畔に大豆を植えると良い
大豆は土壌菌を増やしてくれるから

などなどとたくさんの心得を教えていただいた
10反の桑畑で20万頭の蚕を育てられると言う
20万個の繭が出来れば40枚の着物ができる

初めての養蚕素人がそんなには出来ないでしょう
というと
「いや最初からたくさん飼育したほうが楽ですよ」
徐々に増やすとかえって面倒くさい
この先生なかなかスパルタだ

沖縄に芋作りの手伝いに行っている若い仲間に
「いよいよ養蚕をはじめるよ」
とメールしたら
「5月一杯の契約が終わったらすぐ合流します」と
ハートマークたくさん付けて返事がきた

若い人を巻き込んで里山つくりができるといい
後はその繭を誰に売るかを考えなければいけない
コレ一番大事
さあーチャコちゃん先生忙しくなるね
コメント
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