チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

歩き巫女

2014年05月13日 09時24分38秒 | 日記
昔時代小説を読んでいたとき
「歩き巫女」という遊女の存在を知った
江戸時代までは寺を宿舎として温泉宿に歩き巫女がいて
疲れた男達を慰めていたという

巫女と言うくらいだから
ただの遊び女ではな3歳く
体と心を慰めるいえ癒やすのが目的であったらしい
ほとんどの巫女はフリーランサーであって
グループ経営はしていない
お金を取れる相手からは金額をきちんと云うが
とれそうにない相手には相手の言い値で成立していたらしい

これらの情報は全て時代小説
ホントウなのかなと思って読んでいたくらいで

しかし
「私歩き巫女よ」と名乗る女性にチャコちゃん先生は会った
当然のことながら取材モード
彼女は清潔な温泉宿に泊まり
そこでの一人旅の男and其の男が抱えている悩みを感じたら自分から声を掛け
カウンセラー宜しく静かに聞き出していく
当然セックスもはいるが
其れは静かで優しく慈愛の籠もったセックスにするそうだ

その代わり関係を持った男とは二度と会わない

「其れであなたは平和なの?」
「ええ男達の心の闇が消えていくのを一緒に見ていると充実するの」
「・・・・・」
値段は結構高いと思ったが人生を代えるくらいのパワーをもらえればやすいものだ
「もう一度会いたいと想う人もいるでしょう?」
「次に会ったら別の人よ私はそのときだけで充分」

色んな話を聞いた
andこれからもお話を聞く予定だった
彼女の訃報が届いた39歳
魂の美しい人だった
コメント
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