もうすぐ処暑(23日)
麻の着物の着納めとばかり麻の着物に集中している
着物にハマって4ヶ月の殿方が「日本の夏は麻に限りますね」と小千谷縮を涼しげに毎日着ている
この方はずっと海外暮らしで日本に戻ってきて最も感動したのが着物だという
日本家屋を手に入れる作業もしているがその前に「着物あり」だ
チャコちゃん先生と知り合ったばっかりにはじめに連れて行かれたのが結城。(チャコちゃん先生は結城紬大使を結城市から任命されている)その作業工程に感動して初めて購入した着物が「夏結城紬」
彼が着物を着始めたらあちこちの知人友人から「うちにあるよ」という連絡。その中の一軒ではまだ仕立てていない結城紬や大島紬が何反も出てきたのだが、結城紬が軽くて着やすいとばかり、とりあえず結城紬を頂戴してきた
ところがその友人は残りの着物ののすべてを捨ててしまったのだそうだ!
「そういうときは電話頂戴?作った人が可愛そうでしょう?着られるものはいっぱいあったはず」
とついムキになって叱った
その友人が着物を捨てた理由は、たくさん残された着物類を買取業者にみてもらったら、「全部で一万円」と言われたから。それは違うなと思っていたら、友人の着物姿を見て良かったら上げるよ。と
ところがその友人はまだ結城紬しか見る目がない、ただ時節柄涼しそうな着物だということで小千谷の着物を数枚もらってきたのは上出来
「きっとまだすぐに着られる着物があるはずだから電話して見に行き写真を流して頂戴」
「あのー電話したらあの後すぐ捨ててしまったそうです」
「えーー?」
その後捨てそびれたタンスの中から出てきた袴があるが着るか?という電話、彼はすぐでかけて私に写真を送ってきた、なんと仙台平しかも甲田さんのもの
「お宝ですよいただきなさい」
買取業者が着物の価値を卑しめていると彼は怒る
昨日は仕立て職人の方がいらしていて
「こんなに着物の価値がなくなったのは買取業者が買い叩くからですよ」
と嘆いていた
日本人が日本人の手仕事を否定したら国は滅びる
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