チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

着物が繫ぐもの 210

2019年08月20日 09時51分06秒 | 日記
蛇の目に落ちる雨脚の音が好き
この音に聞き惚れてよく公園を散策する
脳が静かになり思いが内側に向く
私自身を見直し褒めたたえてあげる(ニコニコ)

さてこの蛇の目はどうして蛇の目と呼ぶのかなんてどうでもよく
この雨傘の構造が問題
傘に落ちた雨脚がツツツーとすべって外側に落ちていく
多分この傾斜がいいのであろう
足元に雨脚が来ないので着物の裾は濡れない どころか足も濡れない

傘の骨が竹だからカーブができる
和紙を柿渋で塗っているので雨脚の音が美しい
上等は絹張り、雨脚がもっと柔らかくなり心に染み入る音だ

傘張り職人には武家上がりの人が多い
明治維新で武士は無職になったがそれぞれの得意技を用いて第二の人生を歩み始めた

一番多かったのが養蚕業だ
この話はまたの機会に譲るとして今回は和傘
岐阜の奥関の傘作りを取材したことがある。その町は刀鍛冶の制作の場でもあり両方の仕事場を取材できたが、当時はまだ女は鍛冶場入れなくて遠くから刀を作るところを見るにとどまった

後に女も子供も近くで見学できるようになっていて時代の移り変わりを感じたものだ、最もその時は包丁とかハサミを作っていたので神場ではなかった

さて和傘
あの微妙な傾斜はちゃんと計算されており日本の雨の降り方を一年間研究した結果だそうだ。男の持つ番傘は骨が太く横に真っ直ぐ伸びる、手に持つ柄も太い、ここに刀を隠し持つこともできる

日本橋にあった越後屋(後に三越)という呉服屋は突然の雨に和傘を貸し出していたという。模様はもちろん大きく「越後屋」と書いてあった。これは広告の走りだ
和傘には雨下駄がいい妻皮付だから足元は濡れない
何よりすべてが土に帰る消耗品であることが嬉しい
日本ってそういう国だった

#和傘 #蛇の目 #雨下駄 #刀鍛冶 #関の孫六 #越後屋 #中谷比佐子 #広告 #雨脚 #竹の柄 #隠し刀 #秋櫻舎
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メモ魔になることにした!

2019年08月19日 14時14分51秒 | 日記
長年取材活動していて「メモ」を取らないことが自分の中で自慢だった
数字と地名と名前は書き留めるがそれ以外のインタビューは一切頭の中
面白いことにまとめる文章を書いていると次から次に思い出してくる

この特殊才能はまだ新米記者だったとき
きちんとした記事を書かせてもらえず先輩の編集者に対してデーター原稿というのを書かされていた。それがその後小説家のデーター記者として取材の仕方を身につける。
初めて小説家のデーター記者をさせられたのは殺人犯の母親へのインタビューだった。やっと取材に応じることが約束されてお家に行きどう挨拶していいかわからずいきなり
「お母様はおいくつでいらっしゃるのですか?」
「はあ?」
「実は私の母とお母様は同年輩なのかなと思いまして、私は母に心配ばかり掛けたのでなにかふっと母を思い出してしまい失礼しました」

というようなことから相手が胸襟を開いた
息子の子供の頃の話母親とのつながり、母の思いなど深く深く聞くことができたのは、常に相手に多くを語ってもらうという態度だったからかもしれない。
話をしながらメモをとるのは相手との距離を遠ざけてしまうというような感じを持ち、数字と名前と住所だけは書いたがそれ以外は全くメモを取らず話し合った。

社に帰り字数など関係なく細かく細かく脳裏に浮かぶことを書き記した。小説家は大喜び新人とは思えない取材力だと褒めちぎられ、名指しでしばらくお抱えのようなデーター取材をした

その時一切メモを取らないということが身についてしまった

しかしここへきて対象を取材するということから、毎日自分が何を感じて行動しているかに興味が移ると「メモ」があったほうが整理ができるように思った

怒りを感じたとき、自分自身を俯瞰してみる、よろこびを感じたとき何が嬉しいのかを見る。そうすると自分自身が鮮明に見えてくる
そのためにメモ帳を持つ。メモ帳は美しいほうがいい。そう思う自分を別の自分が見るとどうなるのかメモする。
ややこしいけど面白い

#メモ魔 #自分自身を俯瞰 #メモ帳 #取材 #データー記者 #中谷比佐子 #胸襟を開く #殺人犯 #感じて行動
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着物が繫ぐもの 208

2019年08月17日 09時57分03秒 | 日記
ついにできた!天蚕とムがから美容液。そして認知症の天然サプリ

ここまでの道のりに6年かかった
それはまずセリシン石鹸から始まった
しかし研究者はこれではない、もっと先にいいものがある、あれっ!まだ先にもっといいものがあるようだ。と扉を次々に開けておくに行く、そのため時間はかかるし金もつぎ込む

石鹸から始まったが
細胞のミトコンドリアの働きを助け細胞とミトコンドリアの橋渡しをして、体の中のと言うより、腸の中をきれいにしてしまうサプリメントだ

あの小さな蚕からこの研究は始まり物理学者の探究心を満足させたようだ
しかし研究者はまだまだ宇宙から与えられている扉を一つ一つ開けようとしている

その先はきっと不老のサプリメントが作られるのかもしれない
それは人の自然治癒力の再生でもある

我が神武天皇も156歳まで生きていらしたという
聖書に現れる聖人たちはもっと長生きだ
健康で自然と共存共生する生活が今訪れようとしている。それに役立つものであろう

宇宙から与えられた 竹、マコモ、大麻この3つの植物も今また人類の注目を浴びつつある 大麻を使う大嘗祭ももうすぐ

その研究者の言葉が共感を呼んだ
「あのね一つの扉を開けてびっくりする発見があるわけよ、宇宙は素晴らしいものを与えてくれたという喜びね、ここでビジネスにすると大儲けするのね、僕はそこで満足できず、ひょっとしたら、もっと違うものがあるのかもしれないと扉を開けるのね、そうするとあるのよ」

「でもそれで満足できずまた開けるんでしょう?」
「チャコもそうでしょう?着物の扉を次々開けちゃったのね」
「そうなのよ」
「だからお金なくなるんだよ、でもきっとこの研究が社会のためになるんだよ」

ホント世の人々を病と老いから救い地球の蘇生を促す役目もしそうだ

#ミトコンドリア #不老不死 #地球の蘇生 #着物の扉 #研究者は扉を開く #中谷比佐子 #チャコちゃん先生 #大儲け #美容液 #認知症



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着物が繫ぐもの 207

2019年08月14日 17時07分16秒 | 日記

台風10号が近づいているらしい

まるで亜熱帯の国のような雨が降る。かと思うと湿気を含んだ熱風に悩まされる

冷房の風が苦手なので、着物の助けを借りている。着物を着ていると刺すような冷たい風から体を守ってくれる

夏らしい服を着て汗をいっぱいかきたい。こんなささやかな希望も全く無視される冷房崇拝者の多い風潮が怖い

人は自然に生きられなくなっているのだ

 

夏は汗をかくのが当たり前なのにーーー常に体を冷やすようになってしまったので熱中症が増える

ここへきて自然に生きることの難しさに当惑している私がいる

 

湯文字がそう

湯文字をつけていた頃は生理センサーが敏感になっていて

生理を感じたら便所(といれ)に行って流す。それはお小水や大便をもよおしたときと同じ感覚だ。だからショーツだとか生理帯など全く必要がないのだ

病気とか遠出のときは自然素材でふんどしをつけててそこに脱脂綿を当てていたという

 

33歳で初めて着物の本を出版し曲がりなりにも着物の専門家顔をしてしまった手前

昔の人の着物の下着についての取材を始めた

母たちの世代の人はみんなノーパンで湯文字をつけていた

実の母親に「生理のときは?」という質問ができず、当時80代や90代で元気な女性に湯文字をつけたときの生理の状態は?という質問を重ねた

その結果が前述のようなこと

姑にも聞いてみた、そうしたら「こういう形のものを使っていた」という女性用のふんどしを作ってくれた

 

何でもすぐ行動するチャコちゃん先生早速湯文字の下にそのふんどしをつけ生理をしのいだが

本当はそういうものもつけないで生理コントロールを研ぎ澄ませなければいけない

 

そこで試してみたしかし失敗

生まれたときからショーツのある生活だもの生理コントロールは錆びついている

それでも何回かの失敗にもめげず続けた結果成功!

それは瞑想と似た内面集中でもあった

日本の女性が優しく明るくそれでいていつも覚悟ができているという外人の評価は、この湯文字生理コントロールにあったのかもと今は思う

 

#生理帯 #湯文字 #ふんどし #日本の女性 #ショーツ #ノーパン #湯文字生理コントロール #チャコちゃん先生 #中谷比佐子 #姑 #着物の専門家 #脱脂綿 #熱中症 #冷房が嫌い

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良いのかしら 天気の子

2019年08月13日 21時07分36秒 | 日記

話題の映画を観た

涙を流して感度をした

という方と

一言  酷い映画だ

という人がいる

 

ところで私は

感動はなかった

10代の少女と少年が何のための家出をし都会に出て風俗の仕事をしようというのか、その中の純愛を描きたかったのか

どうしてラブホテルに行くのか

どうしてカップヌードルやマクドナルドの食事なのか

そういう中でも愛だけは真実と言いたいのか

 

日本から

純文学や思想や哲学は無くなっていくのか

常識が非常識になるという時代の先取りなのか

つまりはよく理解できなかった

そして楽しくなかった   それが全て

 

 

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着物が繫ぐもの 206

2019年08月11日 10時54分43秒 | 日記
やはりと言おうか
昔の名家にはいいものがたくさん残っている
あるすじから「中谷さんに見てもらって」というお呼びがかかりでかけた
私は鑑定者ではないので正確な学術的なことはわからないことが多いが、現実に作り手の取材を数多く重ねたのでどういう仕事であるかは一般の方より少し詳しいかもしれない
更に博物館にある着物も随分見てきたし羽織れるものは羽織っても見た
そして馬鹿げてはいたがありとあらゆる着物に手を通してきた自負はある

そんなことを自慢してもなんにもならないが、目の前にあるものがどういう作り方をして今ココにあるということは説明出来る

前置き長いな

明治時代の貴族、江戸時代の大名、江戸、明治、大正、昭和初期の豪商、中には博物館に寄贈されたり、自分自身の美術館を作ったりしていた方もいらっしゃるが、先祖代々のものを大事に仕舞っているという家庭もある

特に戦争前までの士農工商時代の着物は秀逸だ
その頃までの金持ちは国の伝統芸術を応援することに心砕いた
お抱えの職人がいたくらいだ

時間とお金の心配がまったくなく
ただただ作りたいもの、自分の腕を認めてくれた恩返しに心砕いてものづくりをする、入魂一徹の作品が出来上がる

作品を依頼する側も「いいものを見る目」を養うことが名家の義務であり誇り、こうして日本の手仕事の水準は上がっていったのだと思う

ということで素晴らしい着物と帯を堪能してきた
いづれ一同に集めて皆様に見ていただく会を開きましょうという約束をして帰ってきた

思えば元禄から享保年間にかけて日本は金銀銅今のお金で1兆4823億円分の輸入をしたが、それがなんと「生糸と絹」
幕府は自国の金銀銅を差し出して女の美しさを栄えさせた 粋だねえ

絹が女を磨くことを幕府は知っていたのだ それが名家の心意気につながっていた

#名家 #幕府 #日本の金銀銅 #仕事の水準 #元禄時代 #亨保時代 #チャコちゃん先生は目利き #中谷比佐子 #日本の手仕事 #入魂一徹
#明治時代の貴族 #江戸時代の大名 #昭和初期の豪商 #士農工商
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着物が繫ぐもの 205

2019年08月10日 13時41分30秒 | 日記
創リ手がいなくなる
後継者がいない
本物を分かる人や本物を説明する人がいない
日本からもう着物はなくなってしまう

そんな合唱ばかりが耳に入る
私の周りは未来に向けて粛々と仕事をしている人が多い
つまり日々の仕事の積み重ねに重きをおいている
そうすれば必ず後の世にそれが伝わると信じている人たちだ

それには「単純」で「わかりやすい」ことが一番大事
不安大合唱の中ここのところ軸を曲げない人たちのところを訪ねて検証をしている。昨日は京都に行った

嬉しそうな顔が車の窓から現れてわざわざ暑いところをお迎えいただいた
この社長がまだ慶應の学生の頃、父親から面倒を見てほしいと依頼され我社で鍛えさせてもらった

その頃のチャコちゃん先生疾風のごとく動き回わり結果も出していたので彼らは私の思想や哲学に耳を傾けてくれていた。今考えれば高邁な理想論だ

ある染織家には「人が着るのよ柄が主張しすぎたら着る人は沈んでしまう、日常に着てなんぼの着物よ芸術品ではない、着る人が芸術品に高める余地を残しておきなさい」
なんとえらそう(先日あったらその言葉をしっかり守っていてだからいいものが作れて売れているといっていた)

こちらの社長には「これからの問屋はあるものを流通させるだけではなく自ら今までに過去にもないものを生み出す気概ないと潰れるよ、技術は伝統をしっかり受け継ぎ、しかし出来上がりは今までまったくないものを編み出しなさい」これも偉そうによく言うよ

しかし過去の技術を駆使して素晴らしい帯をずっと作り続けている
昨日はこちらが兜を脱いだ 繭のキビソの糸使い 四階層ムーブ八寸名古屋帯が出来上がっていて、それは四季締められる本当に過去にない帯だ、夏も冬も秋も春も全部の季節に登場できしかも多分100年は持つ 男帯もそれでできていた

喜びで胸が一杯になった
比佐子さんあなたはちゃんと生きていたのねと自分自身を抱きしめた

#気概 #四季締められる帯 #男帯 #自分自身 #編みだす #繭のキビそ #八寸名古屋帯 #過去の技術 #芸術品としての着物 #高邁な理論 #染織家  #問屋 #チャコちゃん先生 #中谷比佐子

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#瞑想新幹線

2019年08月09日 08時58分56秒 | 日記

危うい!

京都に行くのに発車時間1時間半前に目がさめる

ふーーー間に合った

 

昨日いらした方 三時間睡眠を三十年続けているという

12時にやすみ3時に起きるのだそうだ

その結果は全て思い通りに事が運び

お金、人間関係、健康も全く心配がないーーーい

なんといっても21時間仕事に使える自分の時間 、いろんなことが解決できるとニコニコ笑って話された「ナポレオンの気持ちがわかります」だって!

 

お人がいいと言うことは一応すぐ実行してみるのがチャコちゃん先生の流儀それで11時に休み2時に起きるように言い聞かして休んだ

しかし

目が覚めたら6時30分

わーよく寝たなあ 今日は何する日だったかな!

いけないっ!8時の新幹線に乗るんですよ

「あなた3時間で起きるんじゃあなかったの⁈」

 

はや一夜で挫折

元々8時間寝たい人がいきなり3時間に挑戦するのは無理があるというもの

しかし

このかた3時に起きて2時間本を読み、1時間散歩して朝風呂に入り、朝食は取らず20分の瞑想  その後支度をして出社、会社は8時から16時

これは奈良時代から江戸時代初期の勤務状態と同じだ

自然の廻りと調和しているのでなんでも成功すると昔の人は知っていた

宇宙は「成功」という文字しかない!

人間が勝手に周波数を壊しているという教え

 

なのに私目はぐっすり寝込んでいたよ

#宇宙法則  #ちゃこちゃん先生  #周波数  #奈良時代の勤務状態  #宇宙は成功しかない  #自然との調和   京都行き新幹線  #中谷比佐子

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着物が繫ぐもの 204

2019年08月08日 09時30分45秒 | 日記
インクジェットの着物も「京友禅」というカテゴリの中に入った
日本から「手仕事」というジャンルが消えていく瞬間なのだろうか

夏の織物が中心だった十日町が「染めの技術も身につけたい」ということで金沢から初代由水十久さんたちを十日町に招き5年掛けて加賀友禅の糸目の技術を若い人たちが習得した

更に京都の職人たちから「型染め友禅」も伝授

そこで一気に「十日町振り袖」が日の目を浴び大流行
染に伝統がないだけに大胆な構図が受けて10代の女の子を魅惑した
今まで母親や祖母たちが決める伝統美の着物が良いとされていた時代に、色だけで見せる振り袖ができたり、大きな草花が体中に咲いたり、鳳凰や鶴が優雅に羽ばたいていたり、とにかく百花繚乱

また十日町は名にし負う豪雪地帯、冬は色がなく雪が溶けると一気に春の花が咲く 梅、桜と桃が同時、その他の花も全て一緒に花開き、色のなかった世界に突然の色の乱舞
こういう感覚が振り袖に現れ団塊世代の成人の時期と相まってわれもわれもと大人気

伝統的な手仕事でじっくりと仕上げる豪華な振り袖より、型友禅の軽さ明るさが当時の時代とあっていたのだと思う

今また型友禅よりさらに軽くて大量にできるインクジェットの友禅ができて、ほとんどの振り袖はそれに替った

いろんな技術を持っている京都から染が替った
そして出来上がりは若い人に受け入れられている
伝統の技、伝統の美的感性を生かしているからインクジェットの着物も受け入れられる

「本物の染ではない」という人もいる

長い歴史の中で培われた伝統の技術があるから新しい着物が誕生する土壌があるのだ

トヨタや日産が機織り機や糸とり機の技術があったがために自動車が生まれた

伝統技術の上に何かが生まれて新しい時代に生きていく
技術の基本がなくなれば新しいこともできない

ここを抑えておかないとすべてが消える
一番大切なこと

#インクジェット #型友禅 #手描き友禅 #十日町振り袖 #団塊の世代
#加賀友禅 #京友禅 #トヨタ機織り機 #日産糸とり機 #新しい着物 #伝統の技術 #技術の基本 #中谷比佐子 #本物のの染 #手仕事
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着物がつなぐもの 203

2019年08月07日 07時47分27秒 | 日記
心穏やかな毎日を過ごしていて幸せを感じていた
もちろん小さなつまずきは毎日ある
そのつまずきから学ぶことも多くつまずきにも失敗にも感謝をしていた

ところが
昨日「くっそー」と思うことがありイラつき硯を洗おうとして水道の蛇口をひねったら、硯にあたった液体が 
なんと!
着物の袖に飛んできた!黒い真っ黒い墨の液体がーーー「越後上布」の着物の袖を染めた!!!

「いらついていたからね」と言いながらすぐ水で袖を洗ッタががそんなことで落ちるものではない
昔飛行機の中で筆ペンを使おうとして筆ペンが膨張していて墨が飛び散りその時着ていた着物を染めた
「落ちないよ」と悉皆屋に宣告されたが解いて洗い張りをしたらきれいに墨は落ちていた、しかも紬の着物だったので裏返しに仕立てよくよく見ないと墨のあとには誰も気が付かない。

「越後上布」は麻だから裏までしっかり染まった。しかも麻の長襦袢も同じ模様に墨の染めだ

とりあえず昆布石鹸水の中に浸してもみ洗いし少しは薄くなったが、今朝もまだ昆布石鹸水の中にいる
この夏はこのまま着て、ほどき洗い張りをしその後、本当の墨流しにしてしまおうと思う
着物って色々加工できるところが優秀

ここまで整理して考え着物のことは落ち着いたが
何が苛ついた原因かを濃く入れた日本茶をすすりながら振り返る
つまり
私自身が自分の失敗を人に指摘され、素直に認めず我を張り、その自分の姿に自分自身がうんざりして苛ついたのだと分析
怒りというのは人に向かう場合は発散できる気がするが、その発散した見苦しい自分を見ると更に今度は自分に怒りが集中する

落ち込んでいないで波動をあげよう
自分自身を元気にするには自分を愛するという姿勢を貫くしかない

怒りのおかげで新しい着物が誕生する良かったね!
一件落着
#秋櫻舎 #墨流し #波動を上げる #怒りを鎮める #越後上布 #たもと#愛を貫く #イラつく原因 #昆布石鹸 #中谷比佐子 #紬は裏を返して仕立てることができる
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