チャコちゃん先生のつれづれ日記

きものエッセイスト 中谷比佐子の私的日記

サンド・オブ・フリーダム

2024年10月13日 06時22分21秒 | 日記
昨日新宿の映画館で「サンド・オブ・フリーダム」を見てきた
角川映画がいつの間にか名前が変わっていて
館内の椅子の座り心地の良さ
今はサクサクサクっと自動販売になっているので、慣れないチャ子ちゃん先生は時間がかかかる
いつもは一緒に行く人がササとやってくれるのであたふたしていると
若い男が手伝いましょうと、アナ嬉し

さて映画は児童売買組織の話だ
小児性愛という悪趣味の大人たちに、その小児をあてがう闇組織
組織を暴き、児童を解放した実話なのだが、作品が出来上がり5年もの月日上映ができなかったという、アメリカ映画

しかし上映と同時にアメリカで一番の興行売り上げになったそうだ
日本にもやっと来た
映画の入りは300人は入る座席の7割くらい、場所によっては満席のところもあるらしい

勇気と優しさに満ちたたった一人の捜査官が官僚を動かし国も動かざるを得ない状況にもっていく

ゆがんだ性欲、物欲、権力欲、金銭欲その犠牲者が小児とはーー
「赤い靴」の歌詞がこの映画に重なってきた

そういえば「人さらい」とか「かみかくし」と言って子供がいきなりいなくなるという社会現象は古くからあった

幼少のころ、陽のあるうちに帰らないと「さらわれる」と注意を受けていた
「さらわれたらどうなるの?」
「サーカスに売られる」
というのが大人の決まり文句だった
少しでも暗くなると誰かが門の前で待っていてくれたものだ

この映画は外国の話だったが
聞くところによると、日本国内でもかなりの行方不明の小児がいるという
明日を担う国の宝はみんなで守ろう
一人の力は大きい
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生まれ故郷

2024年10月12日 10時53分17秒 | 日記
昨日は
チャ子ちゃん先生がきものに目覚めた「地」へ行ってきた
そこには今や染織家だけでなく植物染料を育てている栽培者たちの尊敬を集めている「山崎和樹」さんが住んでいる地だ

この地には彼の祖父である「山崎斌」さんが「草木寺」という建物を作り、畑には草木染の材料である草花を植えていて、奈良・平安時代の色の研究をいた
山崎斌さんにお会いしなかったら、私はきものの道には入っていなかったと思う。きものに興味がなかったから

今この年になると
出会いもすべて必然で自分で決めたと思っていても、それは大きな手で決められていたのだということがよくわかる
決められた道に反抗していくとそこには「苦」が待ってる
その「苦」をクリアするために、様々な学びをするし、自分自身を変えていく作業もせざるを得ない
そして気づきがあり「正道」に戻ると、あらゆる助けがきてなにもうまくいく

しかしそのまますすまない
それは人をうらやんだり、競ったり、自分を卑下したりまた迷い道に入る
そこには「苦」しかないのにその道に入り込む
そうしてまた学び気づくことで、本来の自分の道に戻ると、大きな助けの中で思い通りに歩むことができる

時々この原点である「柿生」の地に来ると
植物の命からとれる様々な色の世界に驚嘆し、其の色の意味、色素の仕組み、その要素を古代の人たちがどう生活に生かしたか、そういうことを再び考える
そこに自然の力や人の命の仕組みを教わったことを思い返す

自然とともに暮らすということは「土」の力を信じること
土が基礎、それは人はそだった環境がヒトとしての基礎になるのと同じこと
会う人すべて「教師」という考え方が「土」を肥やすことと一緒

自分の出発の地点に戻ると謙虚になれる
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賑わうデパート

2024年10月11日 08時48分46秒 | 日記
驚いた
売り場に行列ができている
都心の大きなデパートはすべてのよう
行列に疲れた人たちが道路に座っている
そのすべては他国の人
みんな有名ブランドのお店に群がっている
日本でお買い物するのは安いのだと
そうだろう

地下の食料売り場も賑わっている
ホームステイをする人たちが出来合いのお惣菜を購入しているのだ
日本の味付けはおいしいと
それに種類が多いので楽しいと

久しぶりに銀座に出て驚いたわけ
銀座に出ると必ず寄る木村屋も長蛇の列 もちろん他国の人
時間があったので日本橋にも足を延ばしたら全く同じ現象

賑わうことはいいことだ
日本で買い物をしてくれれば、経済も循環する。どうぞどうぞ

それにしても第一次産業は悲惨
大変化が続いている今
粛々と農業や地球が喜ぶ仕事をしている人が大嵐の中で残っていくと思う

時々街を散策すると未来が見えて来る


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バスの中で

2024年10月07日 09時11分38秒 | 日記
「お着物姿いいですねえ」
バスで隣に座った60がらみのふっくら女性、笑顔が明るい
「ありがとうございます、お宅もお召しになりますの」
「いいえもう何十年も手を通してません」
「箪笥の肥やし?」
「ははははい、母が揃えてくれたきものはぐっすり眠っていますわ」
「まあ、呼吸困難で今ごろ毒を吐いていますよ」
「えっ!」

とここからチャ子ちゃん先生の絹がいかに素晴らしく
尚生きている繊維なので空気も欲しい、水も欲しいと泣いていますよ

短い時間だったけど
絹の速乾性、浄化力、UVカット保湿性の話などをしゃべくりまくる

「帰ったらすぐタンスを開けて空気を入れ、今頭に浮かぶ長襦袢を解いてシーツ作ります」
「即実行、でもお召しになればなおいい」
「無理なんですよこの体型、みんな寸法が合いません。仕立て直すとおかねがかかりますでしょう?」
「そうですね」
「でもいいことお聞きしたので早速作ります」
パジャマ、布団、枕カバーと指折り数えて、その女性は嬉しそうに立ち去った

ああいけない、11月1,2日に行われる「シルク伝道師協会」イベントのポストカードをお渡しするのを忘れていた あほ

そのあとマーケッターの知人とお茶したとき、件のバスでの話をしたら
「日本人は金持ちですよ、預金とタンス預金を合わせると400兆円と言われていますよ、ドンドンきものをタンスから出して、縫い変え大勢の女性が着物姿で街を闊歩してくれたら、世の中一気に明るく平和になりますよね」

その切り口にでもなればいいと思う「シルク伝道師協会」のイベント
大田区立池上会館 1日は「シルク時空を超えて」映画上映と草木染作家山崎和樹さん講演
二日目東京農工大の横山先生による、世界の養蚕・若手養蚕農家アシザワ養蚕の現状、その他にもブースでシルクの様々な製品を展示販売

詳しくは「シルク伝道師協会」のホームページをご覧ください

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戦争も神の意志?

2024年10月06日 10時26分58秒 | 日記
第三次世界大戦がはじまるかの瀬戸際
能登半島には三回もの苦痛
東北も稲刈り時期に豪雨
10月から始まった日本人抹消作戦

人の欲が起こしている様々な悪だけど
コレを神は許している
日本は神の国といわれ、古代から国がつぶれそうになると、不思議なことが起きて国が存続する

人工雨だろうが
人工地震だろうが
人工台風だろうが
それがあるということは神の意志がそこにある

それは何が間違っているかを人類が思い起こせという合図だと思う
悔い改め次に向かい前進する
それを望んでいられるのが神

人類一人一人の自分自身の生活態度を省みる時が今なのだ
戦争好きの人たちが思いのままに人々を苦しめたのは
思いのままにされた一般我々も同じ罪なのだと知らされている

一人の力は小さくてもまず戦争に反対
物金の欲から離れる
そういうことから始めるしかない
気づいた人から即実行行動
人を巻き込むのではなく、自分自身が黙々と実行をすることが、集合意識につながっていく


滝つぼに向かう船をユータンさせよう
そんなことを考える新宿の重い空


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コマーシャルには文化があった

2024年10月05日 09時07分02秒 | 日記
久しぶりに広告会社の知人とコマーシャル論議
「この前久しぶりに数時間テレビを見ていたけど今のコマーシャル楽しくないね」
「そうですね、それがいま求められてるんですよ」
「もの売りね」
「はい」
「売れるのね」
「そのようですよ」

若人には新商品
年配には薬、健康食品、健康器具
「頻尿なんて言葉初めて知った」
「笑」

「出ている方たちも素人っぽい人が受けるわけね」
「というより素人そのものですね」
「客間に親近感持たせるわけね」

SNSができる年代は、サクサクと注文して通信販売が今は主流
できない年代は電話だ
あの手この手で「もの」を買わせる手法

「あのコマーシャル見ていると、腰が痛い。階段が苦痛、目がかすむ、耳が聞こえない、ということをあえて認識させているわよね」
「アッ大変だ飲もう、つけようということになるんですよ」

「美しさがないね」
「たしかに」
「工夫がないね」
「その通り」
「単刀直入すぎるね」
「だから売れるんです」

「カステラ一番電話が二番三時のおやつは文明堂」
「わっつわっつわーが三つミツワ石鹸」
「いつものやつだ」
「ニッカウヰスキーですね」

「カウンターに座って、バーテンダーにいつものやつ、というでしょう?そうするとニッカのロックが出てくる(笑)」

コマーシャルソングも味があった
そこから作詞家作曲家、また動画を作ってる人は漫画家へ、それぞれの才能を伸ばしていった、コマーシャル業界は逸材を生んでいた

暫く二人でコマーシャルソング歌って日が暮れた
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女ではだめなんですか?

2024年10月04日 09時06分50秒 | 日記
日本ではまだ一国の総理は男でなければ承知できないらしい
議員たちの票が決選投票で一気に動き男に行った
下馬評では御曹司が選出される予定だったらしいが
びっくり仰天女がトップ
慌てた男たちは我先にと次点の男に票を入れた

このことを裏付けるように二番目の男がトップに立った時
その裏にいた男と顔を見合わせにやりと笑う二人の姿が国営放送のニュースに映っていた
民放はきっとその時コマーシャルでも入ったのだろう

日本の皇室の先祖は女神天照大神だ(最近はこの神様は男神だという説が強くなっている)
国の神様が女神なのに、一党の主が女ではいけないという

まあ男も女もそれぞれの義務を果たすことが求められているので、性によってあれこれ言う必要もないけど、あの「にやり」のお互いの顔がすべてを物語っていたな

ただ、いま必要なことは
沈没しかかっている日本をどう立て直すのが急務で、それは精神性の高い日本人の特質を表す時なのだと思う
物より金より心を磨く魂を磨くという精神性を重んじた本来の日本人

50年も前に多母さんとう女性が
「日本は滝つぼに向かっている」
と警鐘を鳴らしていたことが本当にその通りになっているのだということ
沈没どころではなく
滝つぼに向かっているのだ

滝つぼに向かう船から早く降りて、岸に上がり自然との共存共栄の道に入ることが日本を救う早道
それには自分自身を信頼することかな






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男が欲しがるもの

2024年10月03日 09時13分49秒 | 日記
男が欲しがるもの権力、金、セックス
この三つを餌に簡単に奴隷になってしまうのも男
思い出すことがある
バブルが始まるころだった

きものが売れに売れて、日本の生産が間に合わず隣国に生産を依頼した
きものを着たことのない国に人件費が安いというだけで仕事を出した
其の色の指導に行くことになった

めーかー、問屋、小売屋の男たちが一緒だ
いろんなメーカーが企画するのでかなりの人数になる
しかし現場に行って作業する人たちと話すのは私とその担当者、そしてメーカーの社長のみ

皆様は日本ではやれない賭博場に行く
そして夜は全員で「妓生パーテイ」という食事会
女一人だが相手国の女はチャ子ちゃん先生を無視

そして朝を迎えて驚いた
ホテルのエレベーターに乗ると男たちはみんな女連れ
食事の場に行ってもしかり
たった一人で食事をしている男がいて、そこに座る昨日一緒に現場に赴いた社長だ

恐ろしき景色
「社長きものはきっと売れなくなりますね」
「そうですね」
一線できびきび働いている人たちがこのありさま
羽目を外すというのもあまりにの品の悪さにただ唖然としている私を見てもだれも恥じらわない

そのご情の深いかのお国の女たちの甘言にのり家庭を壊した輩もいるし
関係したかの国の女性が一族郎党を引き連れて日本に居座り日本の家族が路頭に迷うことになったりもした

バブルの陰で男たちの情欲のため悲惨な生活に落とされた家族はバブル後かえって幸せをつかんでいる

いま世界大戦の火ぶたが切られた状況だ権力、金、セックス平和を愛するバブルの侠気
ささやかでも平和を愛する人間でいたい


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型破り

2024年10月02日 10時40分47秒 | 日記
形を作るのは人間、それを破るのも人間
きものに「型染」という手法がある
柿渋を和紙に塗って錐などの道具で桜や梅松などの小さな柄を掘っていく
初めてその作業を伊勢で見た時仰天した
人間技とも思えない手法だ

きものに対して型破りばかりしていたころ
今は亡き竺仙の前社長がチャ子ちゃん先生の首根っことっ捕まえて
和歌山の伊勢にまで強引に連れていかれた
そしてそこに見たものは
息をのむほどの超極細の型紙つくりの現場だった

その型を彫る紙創りからの現場教育だ
渋柿から渋を取り出す
洗い板に張った和紙の上を何度も何度も刷毛で渋を重ね塗りして天日で乾かす
それで乾ききったら
既定の大きさに紙を切る
そこからまた紙に風を当てて、柄の種類によって何枚かを張り合わせ乾かす

その作業が終わり「彫師」に紙が渡る
サメ小紋や、菊小紋、筋のいわれる細かな萬筋などの柄が彫られたあと
その型紙を筋染め専門、小紋型専門などの「染師」に渡される
染師は白生地をまず胡粉汁(大豆の汁)を刷毛でうすくのばして、乾いたら愈々型紙をその白生地に載せ色糊を刷毛に着け染めつける
型紙は15センチ以下の柄、それを継ぎ目が出ないように型置きしていく

色糊の付いた布は蒸し器に入れて定着させ
そのあと地染が始まる
米ぬかでしごいた後水洗いして糊を落とすと、水の中から柄が揺らいで顔を出す型染の完成だ

「どんな型でもきものに限らず、作法しかり、料理、言葉使いしかり、剣道や柔道、舞や舞踊みんな型が整ったとき美しい、型作りはそれだけ先人たちの智慧と労力の積み重ねなんだよ」

それが分かった上での型やぶりはあっていい
という教えだった

本日のチャコちゅぶ20時から

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