はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
http://kouwado.com

もぐさの自由研究

2015-10-07 08:08:28 | 鍼灸
鍼灸院に通う患者さんのイメージとして、一般的には、年配の方が多い印象があるかもしれませんが、実際は様々な年代の方の方が来られています。
当院の場合は男女比でいうと7:3で女性の方が多く、年代別では30代後半~60代の方が多いです。

毎週熱心に通って来てくれている患者さんの1人に、小学2年生の男の子がいます。いつもニコニコいい笑顔で、元気に挨拶をしてくれます。

体を丈夫にするために治療を受けてくれているのですが、治療を始めてから胃腸の調子が良くなり沢山食べれるようになりました。見る間に体つきがしっかりしてきて、ここ最近では筋肉もしっかりついてきています。
治療を受けるうちにお灸に興味を持ってくれたようで、お灸は手作りできると話したところ、ぜひやってみたいとのこと。
(私たちも鍼灸学生時代に手作りしました。)
夏休みの自由研究のテーマに、なんと、もぐさ作りを選びました!

その話を聞いて、7年前に夫の両親が奥多摩でよもぎを採り、乾燥させた状態で保存してくれていたのを思い出し、自由研究に使ってもらいたくてプレゼントしました。
彼は今年のよもぎを採り、数日間乾燥させたものを用意しました。
それぞれ、すり鉢ですりつぶす方法とミルサーで繊維を断ち切る方法の2種類を試すことに。

タイトルは『よもぎからおきゅうを作る研究』。
以下、実物の写真をご覧ください。



目的が明確ですね。


よく観察しています。


写真もあるので手順がより分かりやすいですね。


来院した時に、手作りもぐさを使って生姜灸を体験。思った以上に熱かったとのこと。


私自身が生姜灸をしながら感じたのは、すり鉢を使って作って作ったもぐさはミルサーで作ったもぐさに比べてふわふわでまとまりやすく、また、古いよもぎで作ったもぐさは、実際お灸する時にも火がつきやすく煙も少なめで使いやすいということ。日々親しんでいるもぐさに改めて新鮮な気持ちで触れる機会を作ってくれて、感謝です。


もぐさという決してメジャーではないテーマで、もぐさ作り、そして手作りもぐさを自分で体感する、ということを最後までやり遂げたのが、本当に素晴らしいと思いました。


来年以降、どんな自由研究のテーマを選ぶのかも楽しみ。きっとどんなテーマでも一所懸命にやり遂げることでしょう
コメント
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