はりぶろぐ

鍼灸師のブログです。東京都国分寺市にて孔和堂鍼灸院を開業しています。
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関節を冷えから守る

2021-01-14 21:54:00 | 養生

東京でも最低気温がマイナスになる日が多くなりました。

朝、子どもたちが楽しそうに氷を割る姿を時々見かけますが、大人は寒さでそれどころではない場合が多いような気がします。
 
最近来院される患者さんの症状として、関節痛が増えてきています。腰痛が最も多いのですが、手首や肘、指の痛みを訴えられる方も増えてます。膝や股関節の痛みがある方もいます。
四季を問わず朝方は気温が低くなりますが、真冬の時期は特に冷え込みが厳しいもの。寝ている間に体温も下がっているので、起床時に強い痛みを感じる方がほとんどです。
痛みが出ている方は、ゆるめのサポーターかそれに代わるものを関節に付けてお休みになることをおすすめします。手首・肘・膝・足首の場合は、履かなくなった靴下を必要な大きさにカットして使用するのでも十分です。アームウォーマーやレッグウォーマーをお持ちの方はどんどん活用してもらえたらと思います。
 
腰と股関節については、丈が長めの腹巻きや腹巻きパンツをレギンスやズボン下に重ねて履くことでしっかり温められます。それでも痛みや強張りが気になる時は、カイロを貼ってもいいと思います。
 
また、下着も温かく過ごせるものを選ぶことが大切です。
最近は様々な素材が開発されており、どの商品を選ぶか迷ってしまいます。
日中の活動時に汗をかくことの多い場合は、保温しながら吸湿発散する機能のアウトドア用インナーがおすすめです。
敏感肌で乾燥しがちな肌の方は化学繊維でかゆみが出やすいので、天然素材がおすすめです。私はこのタイプなので、綿素材のものを肌に近い側に、その上にウール素材のものを組み合わせて身に付けるようにしています。
 
 
歳を重ねる毎に、寒さに弱くなるものですが、今まではこれで大丈夫だったから、と薄着のまま過ごされる方も少なくありません。痛みに限らず何となく不調を感じる方は、まずしっかりと関節を冷えから守るように衣類を調節してみてくださいね。
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