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ヒトES細胞作製成功

2010-11-06 14:57:00 | 健康・病気

生育医療研センタ- 国内2施設目

国立生育医療研究センタ-は、そまぞまな細胞になる能力がある「万能細胞」のヒト胚性幹細胞(ES細胞)を3株作製することに成功し、文部科学省に、報告書を提出した。ヒトES細胞作製は、日本では京都大に続き2施設目。同センタ-は今後、ほかの研究機関が使えるような分配体制を整備する。同センタ-の阿久津英憲室長は「今回作ったES細胞を利用して研究が伸展することを期待している。子どもの難病の治療法開発にも役立てたい」と話している。ES細胞は、損なわれた身体の機能を回復させる再生医療への応用が期待されている。作製の際に受精卵を壊す倫理的課題があるが、山中伸也京都大教授が開発した新型万能細胞「iPS細胞」より研究は先行している。同センタ-は文化省が認めた国内の3施設から、不妊治療で使われず余った受精卵計9個の提供を受け、3株のES細胞ができた。遺伝子の働きなどからES細胞の特徴である未分化の状態であることを確認。免疫不全マウスに移植すると奇形腫ができ、さまざまな細胞に分化する能力があることを確認した。

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