゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

幸せさがし「鎌田實著」

2007-11-12 14:00:00 | 本と雑誌
幸せさがし 幸せさがし
価格:¥ 1,260(税込)
発売日:2007-09-07

かまた・みのる=1948年生まれ。諏訪中央病院名誉院長。                               著書に「がんばらない」など

そう悩まずとも大丈夫・・・・・評・栗林 佐知(小説家)「がんばるな」な                          んて、言われたって困る。ベストセラ-「かんばらない」で有名な鎌田                          實先生のお名前を聞くたび、マジメなかせんばり屋の私(評者)は、口                          をとがらせたくなる。信州の地で三十年、病の苦しみに寄り添ってきた                          鎌田先生は、実に多くの人とつながっている。本書は、その数々の出                          会いから見出した「幸せの法則」をつづったものだ。閉鎖寸前の動物園                          を「日本一」にした園長、営業ウ-マン、病と共に歩む女優やジャ-ナリ                         スト、左手しか使えないピアニスト、日本やチェルノブイリの患者さんや                         医師たち。それぞれの生き方のすばらしい点を、先生は数え上げる。そ                         して見つけた法則とは・・・・、「相手に対する想像力を持つ」「目標を低                          めに設定する」「発想の転換が大事」「何物にも支配されないこと」「作                          り笑いでもいいから笑う」「精いっぱい生きればいい」「「『がんばらない』                         と『かんばる』のバランスが大切」などなど。苦戦を抱えた人々の、明る                         さ、しなやかさには、じわじわと勇気づけられる。だけど先生、困ります。                        「がんばる」と「精いっぱい」はどう違うんですか?などと、また口をとがら                         せたくなるのだが、読み終えて、心も心身も軽くなっているのだから驚く。                        考えてみれば「幸せとは」なんて、たとえば禅を学ぶ人が「不立文字」な                         どと言うように、「明確に言葉で示せるものではない」のだろう。そう思つ                         たら、表紙の先生の笑顔が、あるひょうひょうとした名僧の姿に重なった。                        その趙州という唐代の禅僧は、師から深刻な問いかけを受け、答える代                        わりに、履いていた「くつ」をひょいと頭に載せたという。この逸話の解釈                         はさまざまだが、ごく簡単に思うに、こんな答えを返されたら、誰でも意表                        をつかれてふっと笑い、考えすぎて自分を追いつめていたことに気づくだ                         ろう。「そう悩まなくても、大丈夫だよ」頭に靴は載せていないけど、先生                        はそう、読者に笑いかけてくれているように思う。

コメント    この記事についてブログを書く
« 教育「民間校長」 ③ | トップ | 環境保全など社会貢献活動 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

本と雑誌」カテゴリの最新記事