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元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

ほっかいどうの本「夢の動物園」

2009-02-25 16:00:09 | 本と雑誌
夢の動物園  旭山動物園の明日 夢の動物園 旭山動物園の明日
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-12-25

坂東 元著

世界的な自然環境破壊が続く中、野生動物と人間が共生していくた                             めに、動物園には何ができるのか。旭川の旭山動物園副園長で獣                              医の著者が、日本の動物園の歴史や現状、自身の取り組みなどを                             踏まえた上で、動物園の未来を問いかける興味深い一冊である。い                             までは年間入園者数で、全国一を争うほどの人気を集める旭山動物                            園。閉鎖の瀬戸際まで追い込まれたにもかかわらず、行動展示など                              新しい発想で人気動物園へと再生させた成功への歩みは、マスメデ                             ィアや多くの出版物を通してたびたび紹介されてきた。だが、その感                             心は集客力などの経営的な成功に向きがちである。多くの公立動物                             園は、赤字を垂れ流し続けてきた。それに対し旭山動物園は、パンダ                             のようなスタ-動物がいなくても、ユニ-クな発想で成功を収めること                            ができたという取り上げ方である。なぜ旭山動物園は成功できたの                            か。著者は必死に来園者のことを考えたからだと述べている。一方で                            ウケを狙って集客アップを図ろうとした瞬間、例えば動物園ではなくな                            ってしまうとも述べている。利益追求ではなく、来園者と動物のことを                             本気で考えてきたのが、旭山動物園の本当の強さの理由ということに                            なるだろう。動物園のもつ役割は、レクリエ-ション、教育、研究、保                            護・保全の四つにあるという。それらが調和する先に旭山動物園が目                            指す未来を、具体的に明らかにする本書は、野生動物と人間との共生                           についてだけでなく、公共的な文化施設のあり方についても、考えさ                             せられる一冊である。(中舘寛隆=北海道読書新聞社編集長)

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