゛まるかん人゛プラトーク

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この一冊「地方出版に未来メッセ-ジが・・・」

2008-03-24 14:00:00 | 本と雑誌

地方出版に未来メッセ-ジが大きな力に                                           和田由美さん=亜璃西(ありす)社社長

だれが「本」を殺すのか だれが「本」を殺すのか
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2001-02

かれこれ7年くらい前の会社経営が一番つらい時期に、たまたま書                           店で、このタイトルが目にとまって、ペ-ジをめくってみたところ、中                              に亜璃西社」といううちの会社名が載っているじゃありませんか。驚                            きましたねえ。もっとも、すぐに買って、隅々まで読みましたけれど、                            載ったのはうちの会社名の四文字だけ。しかも、出版社の社名には                           読みにくい難しい名前が多すぎます、という苦言の中で取り上げられ                          た例の一つだったので、自慢にはなりません。それでも、一人前に                            認められたようでうれしかった。たとえどんな出方であろうとも、です。                           この本には、きちんとしたメッセ-ジで、地方出版には未来がある、と                          書いてあります。もはや中央思考で何かをつくる時代ではない、私は                           この本から大きな力をもらいました。その後も、この言葉を繰り返し自                           分に言い聞かせています。半面、厳しいことも書いてあります。日本                           では、およそ毎月二万点くらいの新刊が発行されているが、中身のな                          いどうでもいい本がおおすぎると。それが出版業界全体の「底下げ」                           原因になっていると。書店の多くは新刊を優先しているので、「駄本」                          が平台を占領してしまい、良い本であっても早々片隅に追いやられて                           しまうと。悪循環ですね。本を作る側の人間としても読書好きの一人と                          しても、この一冊はお薦めです。

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