環境省で、医療機関などから下水を通じて環境中に排出された 医薬品が人間の健康や生態系に悪影響を及ぼす可能性があると して、河川や大気中の化学物質を調べる「化学物質エコ調査」の 対象に医薬品の成分を加える方針を明らかにしたとのことです。 国がこうした調査に乗り出すのは初めて。病院近くの河川など数箇 所でサンプルを採取し、汚染状況を調べるとの事です。薬の中には 生物への毒性のある成分が含まれると懸念されている。欧米では 1970年代末に抗がん剤の人体などへの危険性が注目され、薬の 適正破棄に関する指針が作られている。日本では規制がなく、余っ た薬を下水にそのまま流している医療機関も少なくないとの事です。 このため環境省は、実態の把握が必要だと判断、手始めに抗てん かん薬のフェノバルビタ-ルとフェ二トイン、解熱鎮痛剤のフェナセ チン、皮膚病治療薬のメトキサレンの四種類を調査対象に選んだ。 いずれも発ガン性の疑いがあるという。当然、非常に危険性のある 使用済みの器具やガ-ゼ等は、特定業者によって適正に処分され ているものと思われます。ただし、過去に医者自身が破棄予定の 器具で傷つき、急性劇症肝炎で急死した事故例が報道されてい ます。人命にとって貴重な空間も一つ間違えると非常に危険な環境 にある。
家畜の病気予防に使われる抗生物質が、薬剤耐性菌を生む原因 になっているとの指摘もある。畜産施設周辺での調査も検討して いるとのことです。環境省は「うすうすは危険を感じながら手を打っ ていなかった。薬が環境に及ぼす影響を知り、規制の必要性を検 討する手掛かりにしたい」とのことです(環境安全課)。有識者の話 として、実際にはほとんどの病院が余った薬を垂れ流しているのが 現状で、環境への排出実態を把握した上で、医療機関内での分解 処理などで有害成分を減らすことができないか対策を検討する必要 がある。病気の治療が環境保全に優先するという考え方は改める 必要があるとのことです。最近の医療機器は長足の進歩があり、 専門家(医師)の診断は自己(患者)の体調の現況を把握する上で 必要不可欠です。但し、近年は情報は簡単に入手することが出来 ます。健康に関する話題はどこの国も第一の関心事です。でもその 地域性や民族の持つ体質や生活習慣によって疾病に対するニュア ンスは微妙な差異が考えられます。人の往来がグロ-バル化し、 その結果特殊な感染症に罹る機会も多大になってはきています。 そのための医薬品の開発は人類にとって重要な課題です。 だが薬は常に二面性を持っている。薬で進行を阻止しようとすると 自己治癒力の免疫機能の介在との葛藤が起る、医療従事者がいう ところの副作用である。薬の投与によって短期間に完治するので あれば問題はないのでしょうが、薬が環境に与える影響が懸念され ている昨今、その様な物を、もしも長期にわたって服用させられて いる状況下にいるとしたら、早急に一考を要するのでは??
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