゛まるかん人゛プラトーク

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食の「真偽」<道新文化部>

2008-01-07 20:04:00 | 日記・エッセイ・コラム

昨年は、食の「偽」が問われ続けた。食文化の根本にかかわる問                            題だ。だが「偽」があるということは、「真」もあるということ。では、                            食における真偽とは何だろう。社会的問題として取りざたされたの                           は、製造日、賞味期限などの数字。食品を作り、日付を記入する                             側が故意に偽れば、明らかな「偽」。基本的な信頼を損ねる。ただ、                           表示された数値に偽りがなければ、その食品は果たして「真」と言っ                           て良いものか、考えてしまう。大量生産と流通、保管のために、保                            存料などさまざまな添加物が使われ、うま味調味料などで日本全                           国、あるいは全世界で共通の味にする。それが合法的でも、「真」                            の食品とは思えない。すべてを避けるのは不可能なので、当然口                            に入れるが、添加物で味自体が変わっている食品も多い。要する                            に、おいしくない。食品には賞味期限内でも、時間の経過とともに                            決定的に風味の落ちるものがある。逆に、チ-ズやキムチなど発                            酵食品の中には、印字された賞味期限を超えて熟成が進むものも                            ある。どの時点までおいしいと感じるか、あるいは食べられなくなる                          か、それぞれの舌次第といえる。数値に換算し、線引きした情報に                            とらわれ過ぎると、食における本当の真偽は見えなくなる。星の数                            とか、大量のグルメ情報に左右されるのも同じ。最終的に頼れるの                          は、自分の嗅覚と味覚のみだ。(坂本充浩)

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