まちかど=ワシントン 三浦 辰治
米国で飛行機に乗るたび、実は恐れていることがある。米国内線の 座席は思いのほか狭い。三人掛けの真ん中の席に当たった時のこ と。日本ではまず見ることができないほどビックサイズの2人に挟ま れた。「すまんね」などと気を使ってくれるし、悪気がないのは十分分 かるのだが、体が必然的にはみ出してくる。夜行便だったが、圧迫 感からほとんど眠れなかった。以来、隣に座る人の「体格」がやたら と気になる。肥満が米国の社会問題になって久しい。最新の調査結 果では、米国人の四人に一人が肥満という。特に最近では、青少年 の肥満が深刻度を増している。6-19歳の肥満率は20歳以上の約 2倍。原因の一つに、学校給食の外注化があると聞いた。公共予算 削減と民営化の流れの中、数年前から学校給食に大手ファストフ-ド 業者の参入が相次ぐ。知人が通う小学校でも、某業者のピザやバ- ガ-が人気らしい。「市場原理万能」の国とはいえ、それが子供の健 康を害するなら考え直した方がいい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます