インドネシア近海 福島の水族館、世界初
「生きた化石」と呼ばれる古代魚シラカンスの稚魚の撮影に、福島県いわき市の水族館「アクワマリンふくしま」の調査隊がインドネシア近海で成功し16日、発表した。世界初という。謎に包まれたシ-ラカンスの生態を解明する上で極めて貴重としている。同水族館によると、10月6日にインドネシア・近海で発見。アフリカ種とは別種のインドネシア種で、水深161㍍にある岩の割れ目の中にいた。自走式水中カメラ(ROV)で撮影した。シ-ラカンスは魚類から両生類に進化する過程の特徴を残しており、雌の胎内で卵をかえして体長30㌢程度にまで稚魚を育てるとされる。撮影された個体も生後間もないとみられ、体長31・5㌢だった。同水族館は今回の発見でシ-ラカンスが通常の生息域で出産し、稚魚は成魚と同じく日中、岩のすき間などに隠れて暮らしているとみている。アクアマリンふくしまの担当者は「シ-ラカンス発見以来、解明されていなかった生態の謎に大きく近づくことができた」としている。
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