「サン・ジャックへの道」
公開:2007年 フランス映画
出演: ミュリエル・ロバン, アルチュス・ド・パンゲルン
ストレスで薬に依存している兄ピエール、頑固なオバサン教師クララ、アルコール漬けで文無しの弟クロード。
険悪な仲の兄姉弟が、亡き母の遺産を相続するためフランスのル・ピュイからスペインの西の果て、聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラまで1500kmにも及ぶ巡礼路を一緒に歩くはめになった。
このツアーの同行者は、ガイドのギイ、山歩きと勘違いして参加した女の子エルザとカミーユ、アラブ系移民の少年サイッド、従兄弟サイッドにだまされ、二人分の旅費を母親から出してもらったラムジィ、物静かな女性マチルド。
9人の男女が、様々な思いを胸にフランスのル・ピュイから旅の一歩を踏み出した・・・。
年齢も・宗教も違う人間達が、理由は色々あっても、目指す聖地に辿り着こうとする。
最初からいがみ合っていた三兄弟。
ハチャメチャな展開で進んでいく序盤は衝突ばかり。
だけど徐々に互いを理解し、協力し合う心温まるストーリーへ。
ところどころに、素晴らしいフランス・スペインの風景を見ることができます。
いろんな景色が映し出されその映像だけでも心を癒してくれる。
広大な草原、急な坂道、岩だらけの砂利道。
そんな険しくも美しい道をみんな一生懸命歩いて行く。
最初は問題だらけだったけど『自分自身を探す旅』が最も適切な言葉であるような意義ある旅になっていく。
何かを成し遂げるってとても大切なことと気づかせてくれる作品です。
この映画のお勧め度:☆☆☆☆