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古典・名作を読むシリーズ・・・痴人の愛・刺青・濹東綺譚・すみだ川

2020年01月17日 | 小説

谷崎潤一郎

「痴人の愛」


28歳独身のサラリーマン、譲治が浅草のカフェで給仕をしていた15歳の美少女、ナオミを引き取って理想の妻に育て上げようとするが・・・

長い割には中身は余りない・・・

現代でもよくある話でした。



「刺青」


刺青師の清吉が刺青を彫る対象としての理想の肌を持つ少女を見つける。

半ば強制的にその少女の肌に彫り物を施す清吉。

刺青を彫られた少女が清吉に向かって言った言葉とは・・・


サディスティックVSマゾヒスティック

最後はマゾヒスティックの勝ちでした。



永井荷風

「濹東綺譚」


取材のために訪れた向島・玉の井の私娼窟で小説家大江匡はお雪という女に出会い、やがて足繁く通うようになる・・・。

昭和10年代の隅田川の東側・向島や玉の井界隈の情景の描写が美しいです。

読んでいるうちに、その界隈を散策したくなりました。


「すみだ川」


お豊には、大学を出し月給取りにさせたいと思う中学の長吉という息子がいた。

しかし、長吉は幼馴染のお糸が芸者になり自分から身も心も離れていくのを感じて悩んでいた・・・。

ほんのり哀しい初恋の話です。

こう言うのがいいね~!!

こちらも隅田川に架かる橋の風景が浮かんできます。

谷崎潤一郎 VS 永井荷風

Hさんは・・・断然、”永井荷風” 押しです!!

コメント
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