畑の棚田には多分毎年訪れている。
田んぼに水が入り田植え前の状態の時、風に吹かれた桜の花びらが飛ばされて水田に落ちていく。
その光景を撮ろうとカメラを構えると風が止む。再び風が吹くのを待つが、風は吹かない。
諦めて場所を移動すると風が吹き始める。
田植え祭りの時には、小さな子供を連れた家族連れや若い人達のグループがやってきて、地元農家の指導で田植えを楽しむ。
子供が泥につかりながら手で苗を植える姿が可愛らしく、写真を撮らせてもらった。
ここに来るのもこれが最後になるが、印象に残っていることもいろいろある。
中心部の棚田はなんとか維持されているが、周辺部では放置された棚田が増えてきている。
ここに限らず、棚田は後継者がだんだんいなくなって、いずれ消えていく風景なのだろうか。