カワセミはナワバリがあり、ナワバリのなかに気に入った場所を数ヶ所持っていて、気に入った場所から場所へ移動する。
ここのカワセミのナワバリが那珂川のどこからどこまでで、気に入った複数の場所がどこか把握できれば、撮影チャンスをものにできる可能性も高まる。
初めて見つけ通いだしたころは、行けば大体姿を見せ、見えるところで魚を取ったりもしていた。
このカワセミはひょっとしたら複数の気に入った場所を持たず、発見したその場所に定住しているのかと思うほどだった。
ところがだんだん姿を見せなくなり、行っても一瞬飛ぶ姿を見せてその後まったく姿を見せない、もしくは、最初からまったく姿を見せない状態がずっと続いている。
最近は証拠写真さえ撮らせてもらえない。
変なオヤジがオレを監視していると警戒されたのかもしれない。
ただ、この20日間余り通ったところの感想では、姿を見せなくてもいる可能性はかなり高いと感じている。
カワセミは魚を取ったり場所を移動したりする時以外は、木の枝や葉っぱの茎に止まって動かない。
その状態のカワセミを発見するのはけっこう難しい。
特にここのカワセミは葉っぱの陰に完全に姿を隠してしまう。
ここのオスのカワセミを知っているのは多分今のところ僕しかいない。
たまにメスが来て番で飛んでいたりするが、涼しくなって本格的に重装備で動体撮影をするには難易度の高そうな個体である。
京都某所より川幅が広いため焦点距離の対応が必要かもしれない。
それに写真としては重要な背景がイマイチかもしれない。
ふーむ。
最近なかなか撮らせてくれない証拠写真
左側の草叢の中にじっと潜んでいるのは間違いない。
対岸に移動して望遠レンズで隈なくチェックしても居場所がわからない。