福岡県糸島市の雷山千如寺大悲王院は、約千八百年前の開創と伝えられている。
境内には樹齢約四百年と言われる楓の大木があり、紅葉見頃とネットに出ていたので行ってみた。
午前九時開場前に既に入場待ちの長蛇の列になっているのに驚いた。
まるで京都の永観堂のよう。
入場したら、刻々と朝の光は変わるので、とりあえず大楓の写真を数枚撮り、本堂の建物に入る。
初めてなので、やはりご本尊の観音様にお参りしておかなければ。
ところが、ご本尊の前に来ると、一定人数で区切り、部屋に閉じ込めた形でご本尊の扉を開け、僧侶の説明があり、それが終わると次のグループを入れるというやり方だった。
この日は朝からお腹の調子が悪く、下腹が落ち着かない。
「順につめて座ってください」という僧侶の指示に、ヤバイと思った。
大勢の人に囲まれて座り、僧侶の説明の途中で緊急事態がやってきてしまったら・・・
僧侶に咎められながらも、みんなが入ろうとしているのに一人出ようとして目立ってしまいながらも、とにかく脱出。
写真を撮ってるうちに腹具合も収まってきたので、再度本堂に入り、ご本尊を拝観。
国指定重要文化財。鎌倉時代製作。木造十一面千手千眼観音像。撮影禁止。
僧侶がご本尊の説明をしたあと、般若心経を読経。
僕は般若心経を暗記しているので、僧侶の読経にあわせ心で読経。
でも、二か所ほどスムーズに出てこないところがあった。
記憶引出回路老化進行中。