久しぶりに心温まる、いい映画を見た。
「グリーンブック」という映画だ。
グリーンブックは、アメリカで黒人旅行者が宿泊可能な施設を紹介するガイドブックである。
黒人に差別意識をもつイタリア男が、ナイトクラブの用心棒の仕事を失い、黒人の天才ピアニストに運転手として雇われる。
黒人ピアニストが差別意識の強い南部にコンサートツアーをする際の期間限定の運転手で、イタリア男は家族を養うためいやいや引き受ける。
イタリア男は低所得者層で暮らしきており、ピアニストは黒人ながら天才であるがゆえに貧困を知らず上流社会で生きてきている。
そんな二人が最初はことごとく対立するが、やがていろんなハプニングを経て真の友情を築いていくというストーリーである。
これがまた実話というのにも驚く。
そして、最近のアカデミー賞受賞作品は僕にはあわないということで関心をなくしていて知らなかったが、なんと「グリーンブック」はアカデミー賞作品賞を受賞していた。
ほんで、主役のイタリア男だ。
どこかで見た顔だと思いつつ、途中で、はたと気が付いた。
ヴィゴ・モーテンセンだ。
「ロード・オブ・ザ・リング」その他の映画では精悍だった彼が、まったく別人のように中年太りしていて最初は気づかなかった。
役作りで太ったのか、そうでないのか、わからない。
手に汗握るハラハラドキドキの映画も好きだけど、こういうほのぼのとした映画もいいなあ。
ヴィゴ・モーテンセン主演の映画では、映画クチコミサイトの評価が低い「オーシャン・オブ・ファイヤー」なんかは結構僕のお気に入り映画ではある。