今津の彼岸花

彼岸花ももう終りかなあと思いながら、滋賀県高島市今津にある彼岸花の群生地に行ってみた。
やっぱり、大半の彼岸花は萎れかけていて、とことどころ少しだけ綺麗な花が残っている状態だった。
ところで、彼岸花はお墓によく咲いているというので、ユウレイバナなどと言われ、昔はどちらかというと忌み嫌われている花だった。
田んぼの畔にもたくさん咲いている。
つい最近、テレビを見ていて、それがモグラ対策であることを初めて知った。
彼岸花の球根には毒性があるため、モグラを寄せ付けないということだ。
昔のお墓は土葬であり、畔は稲を育てるのに重要な役割を果たしている。
ナルホド、どちらもモグラに荒らされては困るという点で一致している。

普通、人が写真を撮っていたら、そのカメラの前に立たないというのは当然の常識である。
カメラの斜め前に立つのだって、「ここ大丈夫ですか？」と写真を撮っている人に声をかけるのがマナーである。
ところが、コイツは何の一言もなく、突然カメラの真正面にやってきて、三脚を立てて写真を撮り始めた。
ほとんど萎れかけた花のなかでやっと綺麗な花を見つけ、撮っている最中に、である！！！
数枚撮ったら移動するかと思ってしばらく待ったが、待てど暮らせどまったく動く気配がない。
常識のない人間に文句を言ってもますます不愉快な結果になるので、あきらめることにした。

数年前に、この場所に彼岸花を撮りにきたカメラマンが、彼岸花を切って自分の撮りたい場所に置き、撮影後そのまま放置して帰っているとの記事が新聞に出ていた。
自然に生えているものを、自分の個人的な撮影だけのために切り取るなんで許しがたいことだが、そんなことを平気でする人間が相変わらずいることは嘆かわしい。
最近、写真を撮りにいって、不愉快な気分になることが増えたように思う。

熊本城

熊本城には、これまで何度か訪れているが、平成２０年に復元工事が完成した本丸御殿には行ったことがなかった。
熊本城は、西南戦争で天守閣、本丸御殿など主要建物を消失。
昭和35年に鉄筋コンクリート造で天守閣が再建された。
本丸御殿は、本来の木造建築で復元されている。

これが本丸御殿の外観。
右側の城壁は、加藤清正が朝鮮で会得した「武者返し」の特徴を表している。

本丸御殿の下側も新しく整備されていた。

本丸御殿内部。

早咲きの桜。

天守閣からの眺め。

そして、ひょっとしたら、熊本城より行きたかった桂花ラーメン本店。
東京では、わざわざ電車に乗って昼食を食べに行ったり、新宿で飲んだ時は桂花ラーメンに寄って帰るのが定番だった。
ところが、関西には店がなく、ずっと食べたいと思っていた。
久しぶりの太肉麺はうまかった！

ラピュタの道

阿蘇の外輪山の一角で、「ラピュタの道」とか「天空の道」とか呼ばれている場所が話題になっている。
インターネットで写真を見てみると、雲海の上に突出す岬のようなイメージだ。
雲海があってこその「ラピュタ」や「天空」なので、雲海が出る１０月から１１月までの夜明け前から行かないと、その光景が見れない。
一度その光景を見てみたいが、とにかくどんなところか下調べがてら行ってみた。

ラピュタの道の近く、兜岩展望台でヘリコプター遊覧飛行をやっていた。

これは、ラピュタの道ではなく 、ラピュタの道を見下ろす場所へ行く道。
連休とあって、大勢の人がやってきていた。
前を歩く彼女達は 、ミニスカートにハイヒールでこの道を歩いていた。

そして、これがラピュタの道。
この下の村まで続いている。
農作業に使う道なので道幅が狭く、バイクや自転車は通れるようだが、乗用車は厳しいらしい。
いずれにしても、全面通行禁止の表示が出ていた。
ラピュタの道を見ながら、下の平野部を雲海が覆いつくす光景を想像してみた。

外輪山はススキの名所でもある。

うきはの棚田と彼岸花

例年であれば、奈良・明日香村の棚田に咲く彼岸花を撮りに行くところであるが、福岡滞在中に終わってしまいそうである。
そこで、福岡の棚田と彼岸花の名所を調べてみた。
福岡県うきは市浮羽町新川というところの山村の棚田に彼岸花が咲いているらしい。
さっそく行ってみた。
連休の天気予報はずっと晴れだったはずのに、曇っていた。
時折、傘は差さなくていい程度の雨まで。
彼岸花は見頃を過ぎていたが、石積みの棚田と彼岸花の光景は、明日香村とはまた違った趣きがあってよかった。

筑紫耶馬溪

家の前の道路を、那珂川に沿ってずっと山の方に上っていくと、筑紫耶馬溪という渓谷があった。
大分の耶馬溪の福岡版というところだろうか。
山好きだった父が、よくデイキャンプに連れていってくれた。
西瓜を水流につけて冷やしていたのを覚えている。
南畑ダムというダムができてからは、筑紫耶馬溪もそんな場所ではなくなった。
就職先の最初の赴任地が福岡支店であり、車好きはこの頃から始まった。
南畑ダムに至る道はその時は既に舗装されており、仕事から帰ってくると、夜中に車を走らせてヒール・アンド・トゥを練習したりした。
当時は夜中にはまったく車は走らない道だった。
とはいえ、毎晩のように飲んでいたので、飲まない日には、ということではあるが。

今回、改めて走ってみると、道路も整備され、昔走っていた道路と違う道路を走っているような気もする。
南畑ダムのダム湖を過ぎると佐賀県との県境になり、新しくトンネルもできていたりして、吉野ケ里遺跡にはすぐに行けるようになっているらしい。
交通量もそれなりにあり、今は多分ヒール・アンド・トゥの練習などできないに違いない。

昔の筑紫耶馬溪を偲ばせるところがあったので、写真を撮ってみた。
逆光に葉っぱが輝き、綺麗だった。