くに楽

日々これ好日ならいいのに!!

志賀直哉作 「流行感冒」

2009-05-20 13:25:59 | 四季おりおり
昨日は月1回の一心寺参拝の日
姉と待ち合わせて、一心寺へ
19日の参拝は人もまばらで のんびりしている
(21日は天王寺参りで大勢の参拝者がいるが)
境内の木陰でこんな話をした。

あのハンサムな志賀直哉の短編に「流行感冒」があること
まるで漫才や落語の話のようなオチで面白い話であること

スペイン風邪が題材で、家族にスペイン風邪が感染するのが怖くて、家族やお手伝いさんに外出戒厳令を出し防御するが、お手伝いさんの一人にたしか(梅さん)という人がいて内緒でデート(?)芝居見物(?)かで外出して見つかり、こっぴどくしかられるが一番に風邪を引いたのは志賀直哉自身。
家族にも次々風邪をうつし、皆ダウンするが梅さんだけがすこぶる元気。
ひとりかいがいしく家族みんなの看病をする、という物語だったと思うが・・・・・

といいながら、ふと後ろの歴代の墓を振り返ると
こんな墓とも碑(?)かな というような石の塔

大正8.9年流行感冒病死者の碑
あれ~ これって 当時のものなんだ
じゃ スペイン風邪の死亡者を悼む墓なんだ

当時は38万人もの死者がでたらしい

おお くわばら くわばら

おもわず2人で両手を合わせた