くに楽

日々これ好日ならいいのに!!

臨湖亭

2009-07-31 10:34:20 | 四季おりおり
唐時代の詩人  王維 作


軽舸上客を迎え         けいかじょうかくをむかえ

悠々として湖上に来る      ゆうゆうとしてこじょうにきたる

軒に当り樽の酒に対すれば    のきにあたりたるのさけにたいすれば

芙蓉は四面に咲く        ふようはしめんにひらく


軽やかな舟に大切な客を迎えて、舟は悠々として湖面に渡り臨湖亭のほとりに
やってきた。臨湖亭の軒端で樽を開けて酒盛りをしながら、周りを見渡すと
蓮の花が咲き誇っていた

王維(701~761)山西太原の出身 幼少時代より詩・書・画・音楽の
           才能を発揮、20歳で進士及第、宮廷詩人として
           順調な間とを歩む。
           仏教信に厚く『詩仏』と呼ばれました。
           山水自然をテーマにした作品が多い

☆臨湖亭 王維の持っている長安の藍田(らんでん)の輞川荘(もうせんそう)
     の別荘の中の湖中の東屋

☆文中 芙蓉は蓮のこと

☆玄宗皇帝につかえ、阿倍仲麻呂、楊貴妃、李白、孟浩然などと親交があった
 「安氏の乱」では捕虜になるが官職として安氏につかえ、始皇帝が長安に
 戻れば、また玄宗皇帝に官職としてつかえた
☆蘇軾に 王維の詩には 「画中有詩」「詩中有画」 といわれた
☆美男子で、平穏な一生を送ることができた詩人だそうです