『たゆたえども沈まず』原田マハ

原田マハさんのアート小説。

ゴッホと、その才能を信じた日本人画商、
ゴッホの弟テオ
ゴッホをさされた人たちの話

有名な美術作品は、その名前くらいは知っていても
その作者のドラマは知られていない。

ゴッホといえば耳切だけど
ゴッホを支えた人たちの物語っていうのがおもしろかった。
フィクションなんだろうけど、
現実とリンクしてしまう。
実際の作品名が出て来るのも興味深くて、
ググッてはその作品を観ながら読んだり。

ゴッホの絵が認められるところまで読みたかったな。

たゆたえども沈まず 原田 マハ 幻冬舎

 

『傷痕』桜庭一樹

偉大なるポップスター、キング・オブ・ポップの突然の死と
残された娘-名前は傷痕

MJを思わせるお話
でも舞台は日本の銀座

2012年の刊行か。

フィクションだけど、どうしたって思い浮かべながら読んでしまう。
亡くなってそれくらい経つんだっけ。
久しぶりに思い出した。

不思議な世界のお話だったな。

傷痕 桜庭 一樹 講談社

 

『蒲生邸事件』宮部みゆき

大学受験のために上京していた受験生が
宿泊先のホテルで火災に巻き込まれ
戦前の東京にタイムスリップしてしまう。
そこで226事件を目の当たりにし、
歴史を変えることは出来ないことを知る、というお話。

20年以上前の作品

それでも読み応えがあって、おもしろい

過去にもどって、小さな歴史を変えても
起こるはずだった出来事が
いずれ別の時間、別の場所でおこり
歴史の本流は変えられないっていう考え。
そうなのかもしれないなぁ。

蒲生邸事件 宮部 みゆき 毎日新聞社

 

『希望荘』宮部みゆき

杉村三郎シリーズの短編集。

資産家の奥さんと離婚して、探偵事務所をひらくことになった
杉村三郎氏。
離婚しちゃったのがさみしいんだけど。

短編集なので物足りない感はあるけども、
闇というか、日常のなかの悪意というか
宮部みゆきさんってそう言えばこんな感じだったなぁと。

次の杉村三郎シリーズも読んでみるか。

希望荘 宮部 みゆき

 

『インビシブルレイン』誉田哲也

飽きずに姫川シリーズ

ヤクザものの牧田と出会ってしまう姫川玲子

わたしが見てたドラマでは牧田は山本耕史だったけど
竹内結子さんのときは大沢たかおで
これがまたヨカッタらしい。

ま、刑事とヤクザものだから
仕方ない結末。

インビジブルレイン (光文社文庫) ? 誉田哲也

 

『シンメトリー』誉田哲也

姫川シリーズ3作目。

短編集なのでちょっと物足りない感あり。

前回のドラマもほぼここからのような。

やっぱり長編モノが好きだな。

シンメトリー (光文社文庫) 誉田 哲也

 

『ブロードキャスト』湊かなえ

陸上をあきらめた男子高校生が放送部に入って
世界を広げて行くお話。

青春そのもの。

イケてない女子生徒
勝手な先輩
と、ちょっとイラっとするわ。

ブロードキャスト 湊 かなえ

 

『護られなかった者たちへ』中山七里

いくつかの殺人事件のミステリものでありながら、
生活保護制度の在り方がのしかかってくる
重い、社会派に近いストーリー

豊かでないものが助け合って生きていたのに
そのつつましやかな生活も失ってしまう。

お年寄りが生活に困窮するさまは
読んでいてつらくて仕方なかった。

悲しい殺人事件

最後はどんでん返し。
後味悪いというより、悲しい結末だったな。

護られなかった者たちへ 中山 七里

 

『花だより』高田郁

大好きだった『みおつくし料理帖』のその後のお話

大阪に行って料理屋さんを営む澪と
まわりのみんなのその後のお話

せつなくて、楽しくて
やっぱりいいなぁ。

澪も小松原も幸せな今を生きているけど
どうしても澪と小松原の幸せを見たかったと
思ってしまうんだなー

いつかまた続きが読みたいな。

花だより みをつくし料理帖 特別巻 髙田郁

 

『ソウルケイジ』誉田哲也

ドラマ見てて、結末を知りながら読む。
それはそれでまぁおもしろい。

ドラマでグロかった切断された手首が
事件のカギになる。

借金に苦しんで命を投げ出す人と
それを金儲けにする悪党

苦しい話だったなぁ。

ソウルケイジ (光文社文庫) ? 誉田 哲也