原作:湊かなえ
監督:中島哲也
出演:松たか子・木村佳乃・岡田将生ほか
上映時間:106分
2009年の本屋大賞をとた湊かなえの同名小説の映画化
原作を読んだときの衝撃と後味の悪さ。
登場人物の独白で語られるあの小説をどうやって映像化するのかなーって。
それが、原作に忠実でありながらもうひとつの世界を見せるような
仕上がりだった。
それぞれが語るばらばらだった主観的心情が、映像でつながって
ひろがった感じ。
松たか子さん演じる教師の、何かが壊れてしまったような無表情や
少年Bと木村佳乃さん演じる母が住む家の白さとブラウスの白さ。
空の青と白
あたりまえのことだけど、本は文字を読み、映画は映像を観るものなんだなって
思った。
文章を立体にする監督力ってすごいな。
こないだの『スマステ』の月いちゴローで、吾郎ちゃんがこの作品を1位に選んで
“傑作だけど問題作”って言ってた。
司法が裁けない罪を自らが裁き、復讐するっていう心理
誰も幸せになれないのが悲しい。