前編観て後編観ないのもなんなので、遅まきながら行ってきました。
(ぼんやり家に一人でいると、余計なこと考えちゃうしね)
アニメとほぼ同じ、ストーリーでしたが、映画の方がまだ明快な終わり方だったかな。
原作コミックも微妙な終わり方だったと聞いてますので、
樹里ちゃんの“のだめ”がこれからプロとしてやっていこうとする意思表示がはっきり見えてました。
ただ、123分という映画時間枠があるため、登場人物それぞれの心理描写がちょっと足りなかったかな。
アニメだと(たぶんコミックも)もう少し丁寧に、のだめがなぜあそこで正面から結婚を口にしたのかとか、
ミルヒーやオクレール先生の思惑とかが描かれていたと思います。
千秋の悩みっぷりは結構出てましたね。
映画版、何が面白かったって、ミルヒーがのだめを自分とのコンチェルトに誘うところでしょう。
いやぁ~錬成陣かと思いましたよ
竹中の“ミルヒー”はドラマの時から美しくないのでイヤだったんですが、
この時ばかりは竹中で当たりだと
しっかり恋愛映画を観た気分にさせてもらいましたが、
この間読んだ『シアター!』じゃないですけど、
モノを作り上げる側の人間の苦悩がのだめに集約されてたように思います。
「カミサマ イツマデ ツヅケレバ イイデスカ」(だったっけ?)
これはホント、演劇にしろ、音楽にしろ、美術にしろ、何かを表現しながら生きて行く人達は
みんな思うんじゃないでしょうか。
進んでる道が本当に自分で選んだ物なのか悩みだすと、ここにぶつかりますよね。
自分が望む方向と恋人が望む方向にズレがある場合、
癒されるはずの恋愛自体も苦しい物になってしまいます。
そこんとこ、けっこう泣けちゃいましたよ。
実際、どんなに頑張っても、自分の才能が時代の流れに合って無ければ徒労に終わるしね。
死んでから有名になるとかさ。
それじゃあ、自分自身は幸せじゃないですよね。
好きなことやってるんだから、これでいいって負け惜しみにしか聞こえない…
それにしてもエンディング、長~いキスシーンでしたねww