2010年5月22日(土) 15:00開演 東京文化会館
Aプロ、Bプロ通して全体の印象は、
古典にとらわれずに、いろんな演目を観る事ができて面白かったです。
特に女性ダンサーが素晴らしく、セミオノワだけ突出することなく
何でも踊れるメンバーなんだなと思いました。
―第1部―
「カラヴァッジオ」よりパ・ド・ドゥ(第1幕より) ポリーナ・セミオノワ&ウラジーミル・マラーホフ
Aプロでは男性ダンサー二人で踊りましたが、この第1幕はセミオノワとマラーホフで男女。
なんと、こちらの方がエロ度が低かった!
マラーホフは白パンツ、セミオノワは白パンツと胸は白サポーター巻きみたいな感じでしたが、
独特な空気は何と言えばいいんでしょう。
全体に白色な感じで性よりは聖オーラ漂う中、ゆったりと力強い動きの連続。
以前、フォーゲル&セミオノワで観た「アレクサンダー大王」のセミオノワは
衣装のせいもありますが黒のイメージで、その身体能力を見せつけていましたが、
今回は完全に白。これほど印象が違うとは。
そして二人のパンツ!
スイムパンツのような体にピッタリした物ではなく、
16世紀を意識したようなゆとりのあるパンツは独特感を増していると思いました。
「ディアナとアクティオン」 ヤーナ・サレンコ&ディヌ・タマズラカル
すっかり安心しきって観てました。高いバレエスキルです。
「カジミールの色」 エリサ・カリッロ・カブレラ&ミハイル・カニスキン
これは去年のバレエフェスでヴィシニョーワ&マラーホフが踊ったのを観ていますが、
その時はとても無機質な印象でした。
それに比べ、今回は男女で踊っている感が強く出ていました。
ダンサーによってイメージが変わる作品のひとつかと思いました。
「モノ・リサ」 マリア・アイシュヴァルト&マライン・ラドメイカー
ラドメイカー!カッコイイィィO(≧∇≦)O !!途中で脱いじゃうしぃ!
と思って観てたらアイシュヴァルトに目が釘付けになった!
74年生まれって事は今年36歳か。
彼女は古典作品にこそ本領発揮するタイプかと思っていたら、
このプログレッシブ・ロックのような曲(ドイツのプロパガンダというロックグループを思い出した)で
コンテンポラリーを踊る彼女も凄かった!いや、姉さんにはマイッタ!
「瀕死の白鳥」 ベアトリス・クノップ
羽と見まごうばかりにしなる腕、
サン=サーンスの曲にのせ、これぞ有名なフォーキンの「瀕死の白鳥」。
会場が暗くなり、ほうっと息をはいたところで再び舞台にライトが…そこにはマラーホフ。
サン=サーンスが流れAプロで観たマウロ・デ・キャンディア振付の「瀕死の白鳥」を
また観る事ができました。(プログラムにはないのでサービスいっぱいだ!)
こちらのパンツはサポータータイプのピッタリした白パンツですw
―第2部―
「ラ・バヤデール」より“影の王国” ポリーナ・セミオノワ&ウラジーミル・マラーホフ
第1ヴァリエーション:ヤーナ・サレンコ
第2ヴァリエーション:乾友子
第3ヴァリエーション:エリサ・カリッロ・カブレラ
ほか東京バレエ団
―第3部―
「ロミオとジュリエット」より第1幕“バルコニーのパ・ド・ドゥ”
マリア・アイシュヴァルト&マライン・ラドメイカー
ラドメイカーの王子様 キター*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(゜∀゜)゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*!!!!!
カックイイっす何にも言うことない。
(∇〃)。o〇○ポワァーン♪としてたら、またしてもアイシュヴァルトに目が釘付け!
なんだ、この完璧なジュリエットは!まさか彼女あってのラドメイカー王子か!
恐るべしシュツットガルト。
「カラヴァッジオ」よりパ・ド・ドゥ(第2幕より) ベアトリス・クノップ&レオナルド・ヤコヴィーナ
Aプロでマラーホフと踊ったヤコヴィーナ、今度はクノップと第2幕の別の部分でした。
これもスゴかったけど、あの言いようもない雰囲気はやはりマラーホフオーラなのかな。
「カラヴァッジオ」全幕通しで観たいものです。
「レ・ブルジョワ」 ディヌ・タマズラカル
ダニール・シムキンで観たことのある演目です。
シムキンも超絶技巧のダンサーですがタマズラカルも負けてません。
むしろ、年齢的にタマズラカルの方がこれを踊るのにいい感じかもでした。
楽しい作品ですが、ひょっとして高いスキルがなければ踊れない演目なんですかね。
「ファンファーレ LX」 エリサ・カリッロ・カブレラ&ミハイル・カニスキン
曲はマイケル・ナイマンのコンテンポラリー作品。
ナイマン特有の神経を逆なでするような同じ旋律を繰り返す曲でした。
(ピーター・グリーナウェイ監督の映画によく曲を書いてますよね。けっこう好きだったりします)
踊りの出だしカブレラちょっとバランス崩しました?
そういう振付なのか、崩したのか分からなかったです。
その後は問題なくガンガン踊ってました。
「ラクリモーサ」 ウラジーミル・マラーホフ
このモーツァルトのレクイエム、耳に馴染んでると思ったら、
フィギュアスケートの安藤美姫が滑ってた曲か。どうりで聞き覚えがあるはずです。
ベージュのタック入りパンツで踊ったマラーホフ、遠目で見ると一糸まとわぬ姿のようですが、
またしても、聖・静という印象。静なのに力強いんです。
マラーホフならではの空気感がいいです。
エンディングはそれぞれピョンピョン舞台に登場して盛り上がりました。
最後ステージ奥にカラーテープとキラキラの紙吹雪がドサッw
そして手前上から「SAYONARA」の文字入り電飾看板が下がってきましたww
幕が降りる直前、ダンサーのみんなが舞台上から両手を振って、観客の方も応えて振ってました。
幕に隠れる間際にラドメイカーVサインしてましたよ。
幕が下りたあと最後のサービス、マラーホフがジャンプしながら1度出てきました。
ロビーでは200,000円もするマラーホフの写真集が予約販売してました!