2012年8月19日(日) 14:00開演 新国立劇場オペラ劇場(オペラパレス)
創立40周年記念公演‐Iとしてケネス・マクミラン振付、
日本初演の「アナスタシア」を観てきました。
今年は家建てたり、おばあちゃんの事もあったので毎回行ってるバレエフェスも
チケを取らずにいたので、バレエ観に行くのは久しぶりです。
〈ストーリー〉
四人姉妹の末娘、皇女アナスタシアは、父であるロシア皇帝ニコライ二世と母アレキサンドラ、
弟のアレクセイとともに穏やかな夏の日を過していた。
難病の弟はラスプーチンの手によって奇跡的に回復し、
母アレキサンドラは彼の言葉を深く信仰するようになっていく。
ロシアを含むヨーロッパ諸国の関係は緊迫し、その知らせは父ニコライ二世にも届く。
アナスタシアは美しく成長し、お披露目の舞踏会が宮廷で華やかに行われていた。
一方、ロシアの民衆は飢え、革命の足音は近づき、栄華を極めたロシア帝国、
そして可憐に輝くアナスタシアと姉妹ら皇帝一家に最後の時が訪れようとしていた。
数年後、ベルリンの精神病棟に収容された1人の女性。
アンナ・アンダーソンという名のその女性は、
自分はロシア帝国最後の皇女アナスタシアだと繰り返す・・・。
(小林紀子バレエ・シアターサイトより)
イングリッド・バーグマンとユル・ブリンナーの「追想」や同じ20世紀フォックスのアニメ「アナスタシア」
(こちらのラスプーチンは魔法使いw)で映画にもなってる「アナスタシア」。
1994年のDNA鑑定でアンナ・アンダーソンとアナスタシアは
同一人物ではないという結果が出ていますが、
バレエは二人に共通するアイデンティティーの喪失がテーマだそうです。
“歴史に翻弄されたロマノフ王朝最後の皇妃アナスタシアの数奇な運命”ってタイトルで、
けっこうドラマチックな舞台が観られるかと思ったんですが違いましたw
ハッキリ言ってかなり眠かったです(特に1幕、2幕が)。
この作品はマクミランがベルリン・ドイツ・オペラ・バレエの舞踊監督に転出していた1967年に、
第3幕のみの1幕作品として発表したものらしいですね。
その後1971年、ロイヤル・バレエの芸術監督に復帰した時に第1・2 幕が追加され初演だそうです。
そのせいか、なんか1・2幕と3幕のつながりが不自然かなぁ。3幕が別物でしたもん。
1幕、アナスタシアのお姉さん3人が同じような振りを繰り返し繰り返しくるくる…zzz
士官たちもくるくる…zzz
縞々クラシック水着の3人はロミ&ジュリの3バカっぽかったw
2幕、アナスタシア社交界デビューの舞踏会の裏で、
大人たちの複雑な人間関係をのぞき見るシーンでも
ニコライ2世、クシェシンスカ、アレクサンドラ皇后、ラスプーチンの
力関係や不倫関係が明確に伝わってくる程でもなかったし…
3幕、皇帝一家の映像でごまかしてませんかぁw
なんだか突然コンテンポラリー風になってるし、
最後まで観てもラスプーチンの立ち位置が???で終わってしまった。
めったに公演しないのが分かるような気がしちゃいましたww
〈キャスト〉
ロシア皇帝ニコライ2世:澤田展生
皇后アレキサンドラ:萱嶋みゆき
皇太子アレクセイ:情野詠太
皇女オルガ:秦信世
皇女タチアナ:荒木恵理
皇女マリア:真野琴絵
皇女アナスタシアとアンナ・アンダーソン:島添亮子
ラスプーチン:後藤和雄
アンナ・ヴィルボヴァ:大和雅美
皇帝の副官:村山亮
マチルダ・クシェシンスカヤ:高橋怜子
彼女のパートナー:アントニー・ステラ(ミラノ・スカラ座プリンシパル)
[芸術監督] 小林紀子
[振付] ケネス・マクミラン
[監修] デボラ・マクミラン
[ステイジド・バイ] ジュリー・リンコン
[音楽] ピョートル・チャイコフスキー/ボフスラフ・マルティヌー
[美術] ボブ・クロウリー
[衣装・装置提供] ロイヤル・オペラハウス