ある8月の真夏日、オクラホマの片田舎。
父(サム・シェパード)の突然の失踪をきっかけに、
長女バーバラ(ジュリア・ロバーツ)、次女アイヴィー(ジュリアンヌ・ニコルソン)、
三女カレン(ジュリエット・ルイス)の三姉妹が、数年ぶりに実家へ集まってくる。
母・ヴァイオレット(メリル・ストリープ)は、重い病を患っているが
誰よりも気が強く、いつでも真実を言うのが正しいと信じている毒舌家。
一方、美人で聡明、母親譲りの気質を持ったバーバラは、
夫(ユアン・マクレガー)の浮気と娘(アビゲイル・ブレスリン)の反抗期に悩んでいた。
何事にも不器用なアイヴィーは、結婚もせず、地元に残って両親の面倒を見る毎日。
婚約者を伴ってきたカレンは、ある不安を抱えていた。
それぞれの家庭、夢、恋、そして自分自身、守るべきものがバラバラな家族たちが、
激しく本音をぶつけあう中、数々の“隠しごと”が暴かれていく……。
(Movie Walkerより)
予告から受ける印象とはちょっと違ったかなぁ。
後半に進むにつれ、重さも感じ「衝撃のラスト」ではなかったです。
ってか、何にも終わらずに映画は終わった!!ってこと事態が衝撃なのかな?
元は舞台ものですから、この終わり方でバリバリ余韻残しそうですが、
映画だと、ええっ終わりなの!?どうすんだよ!!と心で叫んでしまいましたw
娘にとっての母親とは大なり小なり、いいかげんウザい存在であるのは確か。
それがこんな毒舌家だと耐え難いものがあるだろなw
そして、そんな母親に自分自身がどうしようもなく似ているという事実を突きつけられると…。
女性なら分かるであろう、この母親に似ている自分という枷。
離れて暮らしている時は忘れていられるものを
傍にいると事あるごとに痛感せずにはいられない。
長女バーバラはまさにそれであろう。
その母親ヴァイオレット自身もどうやらその枷をはめているらしい。
目玉の二人の壮絶バトルは肉親であるが所以。
他人なら口も利かずに一生会わなければ済むんですから。
身につまされたのは、年老いた親を田舎に残ているということ。
自身の生活はもちろん大事なんですが、
だんだん体の自由もきかなくなってる親の面倒をみていない、
夫婦で暮らしている間はそれでもいいんですが、どちらかがぼっちになった場合どうするのか。
これホント差し迫ってきてますからw
3姉妹はやはり、3人いる分だけ摩擦も多いだろうなとは思うけど、
自分のようにひとりだと、相談する相手も愚痴る相手もいない。
放り出すわけにもいかず、なんとかしなくてはならない。
考えてると心が重くなる~。
ちょいとしか出ていないんだろうなと思っていたカンバーバッチ、
隠し事のひとつでした!!
それも特大級のヘタレ野郎w
彼もまた母親の犠牲になった子供のひとりと見るべきか。
毒舌ヴァイオレットの妹マティ・フェイのひとり息子。
この陽気な叔母さんもヴァイオレットと同じ母親に育てられているわけだしね。
それにしてもバッチ君、甘~い感じで歌えるんですねぇ。
しゃべってる声は低いトーンで渋いですが、歌うと柔らかい声も出るんですねぇ。