ニューヨークのセレブリティ界でもてはやされていたジャスミン(ケイト・ブランシェット)だが、
実業家のハル(アレック・ボールドウィン)との結婚生活が破綻し、家庭も資産も失う。
質素なアパートに住むシングルマザーの妹ジャンジャー(サリー・ホーキンス)のもとに身を寄せることにし、
妹がいるサンフランシスコへ向かうことにする。
過去にしがみつき抗うつ薬とウォッカを手放せないジャスミンは、
どうにか再び華やかな世界へ舞い戻ろうと画策するが、慣れない仕事に神経をすり減らす。
精神的にバランスを崩し八方塞がりの中、エリート外交官のドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、
彼のことを自分に以前のような幸せを再び与えてくれる存在であるかのように見るジャスミン。
さらにプライドと現実逃避から彼女は嘘を重ねていく……。
(Movie Walkerより)
ケイト・ブランシェット、スゲーと思いながら観賞w
マスカラぐずぐずに崩れた泣き顔をスクリーンに晒せるんだぁ。
そんな顔から一変、満ち足りた幸せそうなセレブ顔とのギャップ!!
その表情をコロコロ変えながら虚栄心を捨てられず、もがく、もがく。
かなり悲惨な状況ですが、やってる事がどこか可笑しい。
自分のキャリアではなく、美貌を武器に男の力でセレブにのし上がり、
転落してもあきらめず、次の男を必死に探す。
美貌もおのれの才能のひとつ。
いや、自分には身に付けたセンスもあるから仕事もできるはず。
でも結局、哀しいかな自分を引き上げてくれる男を見つけるという道しか思い付かないらしい。
彼女はこれからどうなっちゃうんだろうと思うけど、
映画には悲壮感はない。やはりウッディ・アレンの映画だなぁ。