この手の本はほとんど読まないんですが、
この本の著者である小林リズムさんが通っていた大学で、自分の友人が働いています。
そのつながりで「リズムちゃんの本が出たんだ。メッチャ面白いから読んでみて!!」と言われて読みました。
面白かったです。
って言っていいんだよねw
ホントに面白かったんだけど、これ本人の実体験なので、
こんな事実を聞かされ日には大変だったんだね。
この子はよく頑張ったもんだ。と言った方が正しいのか?
小難しいことは書いてないので、一気に読めます。
中身はタイトル通り、8日で会社を辞めちゃった話ですが、
実際は2月から研修期間があったので、2か月と8日ですかね。
その研修期間で体験した数々の信じ難いあれこれが、もう笑うしか道はないだろ!!状態で綴られています。
セクハラなんて生ぬるいものじゃなく洗脳なんだもんなぁ。
でも読んでいて、こんな企業ありえるかも…と思ってしまう自分。
彼女が就職した会社はベンチャー企業で広告代理店。
「株式会社ウージャリ(仮)」
・・・・・・広告代理店か。この業界、30年前と何も変わっとらんな。
今から34年前、自分もデザインの専門学校出て広告会社で働いてたもんです。
社長に社員が2人とカメラマン1人の有限会社から某大手広告代理店の制作室、
7人くらいでやってる株式会社と職種は同じですが、職場は替えてました。
一番やんなったのは大手広告代理店にいた時ですが、
ここは大学出で女子は自宅通勤でなければ正社員にはなれなかったので、バイト扱い。
その頃は派遣というシステムはなかったし、
会社のバイトというより、制作室のバイトって感じでした。
セクハラという言葉も、パワハラという言葉もない時代でしたが、
残業で遅くなり、ディレクターに飲みに誘われて行くと、飲んでるグラスの水滴を手で触っているだけで、
「そうやって、手を上下に動かさないで~」なんてぬかす!!
部長は飲み会の帰りに無理矢理送って行くってきかず、玄関先でさも酔った風に押し倒してくる始末。
コピーライターのオヤジは事もあろうにクライアントの帰り、エレベーターの中で抱き付いてくる。
バイト扱いだったので、仕事に支障がなければ、別のデザイン事務所の仕事をしてもOKで、
そこでも、仕事やるから事務所に泊まっていけという。
あのオッサン達は20歳そこそこの女の子が「はい、分かりました。」とでも言うと思ってるんだろうか…。
自分は成人してからも中学生と間違えられて補導されそうになったくらい
見た目が子供っぽかったみたいだし(今は普通のオバハンw)、
本の表紙ののリズムちゃんのようにカワイクもなかった。
たぶん、こいつはバイトだからお手軽、とでも考えていたんだと思います。
思い出したくもない事を思い出してしまいました。
洗脳という恐怖から自ら脱却したリズムちゃん。
オヤジらのたわごとなんか軽くいなせるいい女になってください。
自分にも大学1年と大学院1年の娘が二人。
他人事ではないんですが、マトモに就活しそうもない奴ら。
気に入った仕事があったら働いてもやってもいいけどぉ的な立ち位置で余裕かましてますが、
いよいよとなったら、どうなることやら。
お父さんは永遠に現役で稼いで来るわけではないんだよ~。
下の娘が卒業する頃には給料は今の半分だそうだから。