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『ささめきこと1、2』 いけだたかし著 メディアファクトリー
アニメが始まる前に1、2巻読みました。
娘等がこれはダメだと言っていたので、殆ど期待してませんでしたが、
同じ百合ジャンルではありますが『青い花』とはまったく別モノとして
思ったよりも楽しめました。
確かに1話目は『青い花』に近い感じの作りになっていて
主人公のキャラ設定も、普通の優等生女子で面白みに欠けます。
このマンガの面白さは2話目以降ですね。
ギャク風味です。主人公も普通の優等生から
身長175㎝、文武両道、何をやらせても一番、家が空手道場で本人黒帯級と
ハッキリしてきますし、その後出てくるお友達キャラがいいです。
女子よりかわいい女装好き男子とその妹、
自分たちは百合だと人目をはばからない同級生2名
(うち1名は2年休学のため年上設定)
主人公が惚れてる女子の家庭環境(兄が少女小説家)、
少女小説好きで同人誌作りにハマっている同級生と
テンポよく出てきます。こいつらがなかなか面白い!
作者本人が「読みきりのつもりだったのに連載化」とあとがきに書いています。
女子同士の友情もべたつき感がなく描けていると思います。
同じ百合系ギャクの『まりあ†ほりっく』よりはこっちの方が好きだな。
(『まりほり』はコミック読んでませ~ん)
『青い花』との決定的な違いは、作者自身の女の子の扱い方でしょうか。
(たぶん、うちの娘等がこれは好きじゃないと言ったのはその辺かと・・・)
女性が描いた『青い花』と男性が描いた『ささめきこと』。
この女子の描き方の違いは大きいです。
女性としては『青い花』のリアル感はホンモノです。『ささめきこと』の方は
どうしても男性からみた女の子枠からは脱しきれてないと思うのです。
それはそれで面白いとも思うのでアニメにちょっと期待。
脚本が倉田英之なので『バンブーブレード』っぽい感じだといいなぁ。
取り合えず、続きの3、4、5巻買って読むかな。