車好きオヤジのブログ

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○○は死ななきゃ治らないのか?(後篇)

2014-06-24 18:00:00 | 日記

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右わきの解れに気がついてから何故か徐々に広がってきているように思うのは

気のせいではなさそうだ。

気にするまいと思えば思うほど乗るたびに目が行ってしまうのだ。

レカロに限らずどんな物でも使っていればそれなりに消耗するし、

それに応じた適切なメンテナンスは必要になってくるのを頭で判っていても

なかなかしないのも人情だよね。

 

人も同じで云十年使ってきた体も年を経るごとにあちこちガタが出てくるのも

当たり前の話だわな。

部品交換や買い替えと機械のように出来ない限り労わりつつ自覚するしかない。

 

大枚はたいて購入したレカロの場合は無論専門店で修理してもらうのが長く使う

ベターな選択だろう。

レカロジャパンに依頼する方法は物にもよるけど納期と費用の点で俺は懐疑的である。

ドイツ本国に送って修理を出されたりすりゃ送料だけでもゾッとするけどね。

 

大阪府のS市にあるショップFはレカロマニアなら誰でも知っていると言っても

過言でないくらいに長年レカロ専門に修理、販売、オリジナルパーツの開発を

行っているお店だ。

 

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一見ブルースウィルスに似た小柄で眼光の鋭いマスターは

頑固職人を絵に描いたような男だけど、

レカロの話になれば懇切丁寧に教えてくれる優しいカーマニアでもあった。

持ち込んだレカロも縫製部分だけでなくウレタンの状態や補修した方が良い箇所の

アドバイスもあり追加で依頼することになった。

 

 

入札しようとしたオルソペド。

突然出品リストから消えてしまってガックリしたのは前回書いた通り。

 

こうなるともう丸っきり玩具屋の前の聞き分けのない子供、

いや親からケーキを掬って口をア~ンと開けたのに入ってこない状態

そのものじゃないの。

 

一旦買う決心をするまで散々悩んだというのにもう収まりがつくはずはなかった。

 

ネットや実店舗でも出物のレカロがないかとチェックする日々が続く。

オルソペドの現行型はファブリックタイプで約28万、一部皮タイプになると約33万。

どちらも遥かに予算オーバーだった。

 

突然のオークション終了から2週間程経ったある晩のこと。

いつものようにネットサーフィンをしていてヤフオクに行ってみると

な、な、なんとあのオルソペドが再出品されてるではないか。

 

慌てちゃならない、ここで気が逸っては失敗の元、早速出品者に質問してみた。

最近では業者の比率が高いもののネットオークションでは質疑応答だけでも

その相手の雰囲気が案外判るものだとブロンズマスターの俺は思っている。

 

すぐにきちんとした返答があり個人出品だけど新品購入後そのまま未使用らしい。

乗っていたメルセデスに装着する前に車を手放したのが理由なのも尤もらしく思える。

 

知り合いの車屋から購入見込客を紹介されて一旦途中で出品を取り消したのに、

話をすると大幅値引きを希望され結局交渉決裂で再出品となったらしい。

 

買う側にとって価格は安いに越したことはないが、

私情が介入しにくいのがネットオークションの特徴、利点でもある。

出品者が希望価格や最低落札価格を設定することは勿論可能だが、

基本的には値段は入札者が決めるものだと俺は思うからだ。

決めてしまったらもうそれは自己責任という意味だな。

 

それより何よりやっぱりコイツは俺に落札される為に現れたとしか思えなくなっていた。

痘痕もエクボ、恋は盲目なのだ。

 

何度かのやり取りで交渉は成立、そして無事手元に届いたのだった。

思った通り程度は良く喜びいさんでマンゾクゾクの毎日だったそんなある日に例の解れが見つかったのだった。

 

騙されたなんて思っちゃいないぜ。

いくら程度が良い物といってもおそらく10年は前の物だと考えれば

多少の不具合もあるはずさ。

走行距離の少ない低年式中古車を買ったと思えば判りやすいと思う。

故障したって製造メーカーにクレームつける奴はおらんだろう。

逆に今回の修理で判ったことだがウレタン類も補修の形跡もなく

未使用との話も頷ける結果ではあったが弾性が落ちているので補修してもらったのである。

 

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ここの店では修理に出している間にレンタルのレカロも用意してくれるのは

もうノーマルには戻れないレカロフリークにとってとても有難いシステムだと思う。

貸し出されたシートも素晴らしいコンディションでウレタンの張りや弾力は現行新品以上じゃないかと思える。

このレンタルレカロに座ってみてこの店の腕の確かさも間違いないと再認識することにもなった。

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MR.ダイハード氏によれば右脇部は乗り降りの際に擦れやすいらしく、

何年乗っても傷めないコツもきちんとご教授いただきましたぜ。

聞けば手品のタネと同じで当たり前の事。

通常の運転では座面と肩の所以外はそれほど圧力が掛かっていないらしく、

乗昇降時に毎回擦るのが馬鹿にならない摩耗の原因らしい。

レクサスみたいな高級車にはエンジン停止でシートが後退するようになっているのもそのせいだ。

オヤジ号の場合は手動で都度下げるかリクライニングさせるか擦らないように降りるだけって事だ。 

 

そうそう元のSTYLE-DCはどうしたのかって?

当然俺もヤフオクに出品し無事に次のオーナーの手に渡って行きましたとさ。

良心的価格(?)に落札者からもお礼のコメントもいただき目出度しメデタシ。

つまりオルソペドの購入代金からDCを処分した価格がリアルな出費という訳さ。

 

 

車弄りにキリがないのは承知の上と開き直るしかないのは、

死ぬまで変わらぬ性格だからだろうか。

おそらく医者もさじを投げるしかなかろうて・・・。

結局母親の病気より俺の方が重篤だったようである。

 

昔から「馬鹿は死ななきゃ治らない」と言われるのを誰でも一度は耳にしたことはあるだろう。

素朴な疑問で死ねば本当に治るのかと思う向きもあるかも知れないな。

実は俺もそう思ったことがあるのだが。

この疑問に対してある方が明快に答えてくれた事も追記しておこう。

 

あれは生きている間は治らないという事で死ねば必ず治るという意味じゃないらしい。

「宝くじ買わなきゃ絶対当たらない」と同義ということだ。

買ったとしても必ず当たるとは限らないってね。

 

レカロについての思いはまだまだ書き足らないくらいなのだけど、

とても今回だけでは納まりきれないので機会があればまたその時にでも。

と言いたいのは山々だが能書きはこの程度で十分だろうと自覚はしているのでご安心を。

 

最後にオヤジ号に装着のオルソペドをお披露目しておこう。

1枚目、2枚目の修理中の掲載写真も実はそうなのである。

前回参考に掲載したここのショップの物より更に実物の程度はイイゼ!!

 

むふふふ・・・・ひゃひゃ、うふふ・・・でへへへ・・・。

(了)

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レカロ専門店 フリースタイル http://www.freestyle-rs.com/