秘書検定 47*『丁寧語』 (1)です・ます

2014-10-08 | 秘書検定
 敬語には、尊敬語 と 謙譲語(Ⅰ・Ⅱ) と 丁寧語、そして 美化語 があると申し上げましたが、

たとえば「昔は親に対して敬語で話した」と聞いて思い浮かぶ「敬語」とは、「です」 「ます」 ではないでしょうか。

「です」 「ます」 が丁寧語であることから、丁寧語は敬語のイメージであり、敬語の入口 と言えるかも知れません。

文末に 「です」 「ます」 を付け加えることで、話の聞き手や文章の読み手に対して丁寧さを添えて述べることになり、

他の敬語を使わなくても、丁寧語 を使っていれば、相手に対して最低限の敬意を示していることになります。


職場で飛び交う会話。

 「田中さん、電話

 「どなた

 「ABC 商事の鈴木さん
 
文末に 「です」 を付け加えますと、

 「田中さん、電話です。」

 「どなたですか?」

 「ABC 商事の鈴木さんです。」

これだけで 丁寧語 になります。

「です」 を付けない会話に 「」 「 」 と書きましたが、

単語で言い切ると、どうしても語尾が強く、あるいは雑に聞こえてしまいがちです。

お友だちなど親しい間柄なら構わないでしょうが、単語で話し、単語で答える習慣がついてしまいますと、

オフィシャルな場面でも、ついつい 「田中さん、電話」 と言ってしまうものです。

敬語 の皆さんは、文末に 「です」 「ます」 を付けることから始めてはいかがでしょうか?

たとえばファミリーレストラン で 「食後のお飲み物 」 を尋ねられたときに、

「コーヒー」 「私、紅茶」 と言い切らず、

「コーヒーをお願いします。」 「私は紅茶をいただきます。」 と答えると、敬語の第一歩を踏み出せますよ。

ただし、「お願いしま~す。」 「いただきま~す。」 になりませんように。

秘書検定の面接試験では、面接室に入って最初に発する言葉が 「失礼いたします。」 です。

単語での会話や語尾伸ばしに心当たりがあれば、人と話す機会を 「敬語を学ぶ場」 と捉えてはいかがでしょう。

機会はいくらでもあるものですよ。


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