秘書にゃんこ*旧古河庭園

2015-11-08 | 建築が好き
 大正時代に栄華を極めた、古河財閥の第三代目当主 古河虎之助男爵の邸宅に参りました。

斜面を活かした洋風庭園と、小高い丘の上に建つ洋館は、春と秋に薔薇が見頃を迎えますと、

毎年テレビのニュースにもなりますので、ご覧になった方もおいででしょう。

先日訪れた平塚神社から程近いため、実はこの時も立ち寄ったのですが、導かれるように再訪。

雨上がりで雫を湛えた薔薇と、秋の陽を浴びた薔薇、二つの表情の薔薇に会うことが叶いました。


     
     「蝉坂(せみざか)」の中でも、特にこの辺りの石垣に歴史を感じます。


     
     平塚神社前の を渡り、本郷通りに沿って左に歩くと大きな門が出迎えてくれます。


     
     英国人建築家 ジョサイア・コンドル氏の設計により、1919年(大正8年)竣工
      に映るのは、このアングルが多いようです
     石造りの洋館は左右対称ではないため、角度によって様々な表情を見せてくれます。
     また、この日のように雨に濡れますと、とても落ち着いた色調を醸し出します。


     
     二度目に訪れたときは、七五三の記念撮影用にと スポットが設えてありました。


     
     「初恋」  
     うつむき加減の清楚な佇まいは、特に人気があるそうです。



     
     「琴音」  
     アプリコット色に染まる可憐な姿に、目も足も、そして時間までも止まりそう。



     
     「ブルーライト」  
     横浜にある Bar と同じ名前で、こちらも大人の雰囲気



     
     「ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ」  
     在りし日の姿を重ね合わせてみましょうか。

 

     
     「スブニール・ドゥ・アンネフランク」  
     雨粒さえも物悲しい、アンネを偲ぶメモリアル ローズ



     
     「ライラック・ビューティー」  
     故郷の札幌を思い出させてくれる、リラの風情



     
     同じく 「ライラック・ビューティー」  
     私を導いたのは、彼女だったのかも。。



 薔薇と聞いて真っ先に思い浮かべるのは、美しく咲き誇る姿や豪華な花束ですが、

そのような晴れの舞台ばかりではありません。

風雨にさらされても雨宿りもできず、踏まれそうになっても逃げることもできない薔薇たち。

でも、大変だったのよと愚痴をこぼすことも、誰かを恨んだり憎んだりすることもなく受け入れる。

人々の視線が自分ではない他の薔薇に注がれても、妬んだり羨んだりせず、堂々と咲き続ける。

そして、求められる時には、美しさのすべてを惜しみなく与えて人々を幸福にし、

やがて引き際を悟ると未練もなく去りつつ、再び訪れる季節に思いを引き継ぐ。

薔薇って、植物って、すごいなぁ。。。



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コメント (4)