秘書にゃんこ*ヨドコウ迎賓館(旧 山邑家住宅)

2022-07-20 | 建築が好き
 祇園の夜の興奮冷めやらぬまま、翌日は兵庫県 芦屋市へと向かいました

フランク・ロイド・ライト の私としては、一度は訪れてみたいと願っていたヨドコウ迎賓館。

灘の造り酒屋当主である山邑(やまむら)氏の別邸を、日本に滞在していたライトが設計。

ライトが離日した後、弟子の遠藤新らにより大正13年(1924年)に竣工。

戦後は淀川製鋼所の所有となり、昭和64年(1989年)から「ヨドコウ迎賓館」として一般に公開されています。

 ライト建築といえば、「帝国ホテル」(日比谷)、そして「自由学園明日館」(池袋)が思い浮かびますが、

宿泊客や生徒を対象にして設計された建物と異なり、こちらは個人の住宅。

そのためか、遠藤新設計の「加地邸(かちてい)」(葉山)を訪れたときの印象と重なるものがありました。



ついにやって来ました
門から玄関までワクワクしながら歩きます



車寄せ
ライト建築の特徴である栃木県産の大谷石を、内装・外装に多用しています。



玄関
大谷石の水盤に、当初は屋上から雨水が流れてきたそうです。



2階応接室
大谷石の暖炉に赤々と火が灯れば、身も心も温まったことでしょう。



3階和室
ライトの設計には無かった畳敷きの和室は、施主の希望で後に取り入れられました。
窓や欄間の青い飾り銅板は、邸内の各所に用いられています。



4階食堂
天井付近にライトらしい装飾が施されていますが、実用性は無さそうです。
三角形の小窓からは光が射し込み、夜には星空が眺められるようです



4階食堂から外に出ると、まるで船の上のように細長く見晴らしのよいバルコニー
六甲の山並み、そして市街地や遠く大阪湾を望みます。

 
 芦屋の駅を降りて小高い丘を登れば、斜面に建ち並ぶ邸宅と共にヨドコウ迎賓館は佇んでいます。

実は、亡き母の実家から二駅の街。

もしこの付近に住んでいたら、頻繁に訪れたのだろうか。。それとも関心を持つことなく過ごしたのかしら。

人生に「たられば」は無いと知りつつ、あれこれ想いを抱きながら芦屋を後にしました。

来てよかった


お読みくださいましてありがとうございます。
京都に戻りましたら、
ホテル前の二条城が ウクライナカラー にライトアップされていました。
京都市とウクライナのキーウ市は姉妹都市だそうです。
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コメント (2)