日々の暮らし*『おあげさん』(著者:平松 洋子)

2022-08-22 | 本が好き
 頭に「お」を付けて、馴染みやすい食べ物とそうでないものってありますよね。

たとえば野菜でしたら「お大根」や「お茄子」は「お」を付けても違和感がありませんが、

同じ売り場に並んでいるのに、いつもお世話になっているのに、なぜか「お人参」「お胡瓜」とは言わず、

同じネギでも「お葱」と言うのに「お玉葱」とは言いません。

「お」が馴染みやすいかどうか、どんな由来があるか気になるところです。

そして「さん」が似合うお料理。

「お」が付いて「さん」が付けば、美化語というより、もはや気持ちは尊敬語

その代表格が「お豆さん」「お粥さん」「おいなりさん」、そして今日の本のタイトル『おあげさん』。

(もしかすると、私が育った家だけかも知れませんが・・・)



著者は、岡山県出身の平松洋子さん
236ページすべてが「おあげさん 」で溢れていて、
読み終えたら間違いなく「おいなりさん」や「きつねうどん」が食べたくなります


 昔、仕事で宮崎を訪れたときのこと

宮崎が新婚旅行のメッカで、淡い色のスーツに身を包んだ初々しい若奥様の手には

旦那様は を首から掛けて大淀川でボートを漕いでいる、そんな時代でした

先輩に、川沿いにある重乃井(しげのい)という釜揚げうどんのお店に連れて行ってもらったところ、

おうどんが茹で上がるまでの時間にいただいたおいなりさんの形が三角形だったのに驚きました。

巨人軍がキャンプの際に立ち寄るそうで、壁には王選手や長嶋選手の写真が所狭しと飾ってありましたっけ。

『おあげさん』を読み終え、遠い日の宮崎を思い出して、三角形のおいなりさんも拵えてみました


お読みくださいましてありがとうございました。
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