前回に続き、男性の服装を見て参りましょう。
ワイシャツ:清潔感あふれる白が良いでしょう。
夏の試験では、エアコンの効いている試験会場に入った途端、
気温差やら緊張やらで、ドッと汗をかくことも考えられます。
白いワイシャツの下に色柄物のTシャツを着ていると透けてしまいますので、
もしジャケットを脱ぐことになっても慌てないようなインナーを着用しましょう。
素肌にワイシャツというのも、ビジネスシーンではNGです。
ネ ク タ イ:就職試験なら、ご自分らしさをアピールしたり、やる気や協調性を示したり、
企業のイメージに合わせて色を選んだりしますが、ここは検定試験ですし、
「秘書は上司の補佐であり、縁の下の力持ち」という役になりきるのですから、
面接官の印象に残るような個性的な色柄より、落ち着きやきちんとした印象を
持っていただけるようなネクタイをお薦めします。
余談ですが、もし試験前にお昼のお食事をすませておくのであれば、
念のため、召し上がる前にネクタイをはずしておきましょう。
まぁ、そんなメニューは注文しないでしょうが、ナポリタンやカレーうどんがつくと悲しくなります。
ズ ボ ン:男性の洋服にはポケットがたくさんあって便利ですが、
型崩れを防ぐためには、日頃から物を入れ過ぎないようにしましょう。
面接試験では立ち姿を見られますので、膝が抜けていないか確認しましょう。
お若い方のために補足しますと、「膝が抜ける」というのは慣用句で、
実際には、座ることで生地が薄くなってしまい、「膝が出る」ことです。
膨らんだポケットや膝の抜けたズボンを手当てする方法もありますが、
まずは、帰宅したらポケットの中の物を出して、逆さに吊るしましょう。
物を入れたままウエストを上にしてハンガーに掛けるよりは予防効果あり。
一日のお仕事が終わったら、スーツも休ませてあげたいものですね。
前回の「服装 男性編1」で「りっちゃん」からコメントをお寄せ頂きました。
就職試験が控えている学生さんにも、そして秘書検定に挑む男性の皆様にも、
この機会にビジネススーツに関心を持っていただき、着こなす楽しさを
味わっていただきたいものと、私も願っております。
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昨今ですと、ノータイ前提で、襟が高く大きいボタンダウンシャツが多いのですが、そのシャツにネクタイを合わせると、ノット(ネクタイの結び目)と襟のバランスが悪くなります。また、シャツの襟の柄が、ストライプの切り替えがあったり、ボタンダウンのボタンが二つ三つあったりと多様ですが、それも、ネクタイと喧嘩します。
ノータイ前提のボタンダウンシャツであれば、無理してネクタイなどせずにノータイのままの方が、印象は宜しいかと思います。ネクタイをするのであれば、付け焼刃で買ってきたボタンダウンシャツは避けた方が無難です。
また、徳永英明や松本仁志を真似て、シャツの袖のボタンをはずしたり、ボタンダウンシャツの襟のボタンをはずしたりするのは論外です。(オシャレとして否定はしませんが)
同じくあの時代をリアルタイムで体験した者として、コメントを嬉しく拝見しました
思えば女性の洋服は、襟や袖や裾など、多様な形や長さを楽しめますが、
それに比べて男性の洋服は、「遊べる範囲」が限られていると思います。
本来はポロ競技で襟がめくれるのを防ぐために、ボタンで押さえたのが始まりだったようですが、
それを一般のファッションとして取り入れて、時代と共に進化しているなんて嬉しいことです。
お顔の近くにあるシャツやネクタイは、人の目が行きやすいところです。
おっしゃるように、それぞれが喧嘩しないように心がけながら、コーディネートを楽しんでいただきたいものです。
今年も暑い季節がやってまいります
クールビズでノータイにしたら、なんとなく首の辺りの格好がつかない、、、という方は、
ボタンダウンをワードローブに加えてみてはいかがでしょう。
お仕事、面接試験、そして休日。
「オシャレ」と「身だしなみ」を使い分けている男性は素敵です
現実の場面では、知事や市長の秘書、企業トップの総務担当(実質秘書)あたりでも、ノータイの方々が多い様に思いますが。
試験会場の環境が判りませんが、冷や汗含め、汗をかく環境であれば、ノータイは許されますか?
仮にノータイでも構わないようであれば、ダークスーツにノータイよりは、多少軽やかなスーツの方が、違和感が無い様に思うのですが。
「秘書検定の概要」には、「女子一般事務職」「女子ならば誰でも」「女子職能」と、「女子」が連呼されています。
そういう背景があるためか、秘書検定では、テキストも問題集も試験も、すべて女性秘書の立場で書かれています。
したがって男性の受験者は、服装から所作まで、男性の立場に置き換えることが必要となるわけです。
おっしゃる通り、実際には男性が秘書を務める役所や企業が多く、時流に合わせてノータイも可能なのでしょうが、
秘書検定では男性用の記述がなく、受験者の数も少ないため、オーソドックスな服装が続いてきたように思われます。
私が秘書検定の試験や面接対策講座、そして日本秘書クラブのセミナーなどで見かけた男性はいずれも、
季節を問わず、ダークスーツに白いワイシャツ、シンプルなネクタイという出で立ちでした。
1級では、60代と思しき男性面接官の姿もありました。
世代を超えた方に受け入れられる服装や所作を判断されるのが、秘書検定の面接試験なのでしょう。
自分が見聞きした範囲、そして女性の目線で語ってしまいがちな中、今まさに生きている情報はありがたい限りです。
これからも、いろいろ教えてくださいね